「身の丈」経営,「身の程」人生

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『脳の闇』中野信子著 -外食店での迷惑行為を考える上で参考となりました。-②

2023-02-15 11:42:11 | 書房

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現代社会の病理と人の脳に備わる闇を解き明かす書”とのうたい文句の、脳科学者・中野信子著、『脳の闇(新潮新書)』。いま社会問題ともなっている外食店での客の迷惑行為問題を考えるうえで、大変参考になった。

 迷惑行為加害者への罵倒、批難の一方、前途をおもんばかり擁護する意見も、なるほどと思える。また、被害者である寿司チェーン本社の対応を賞賛、肯定する意見に対して、否定論も出ている。こうした状況を踏まえ、自分なりにこの問題を考える上で、『脳の闇(新潮新書)』は、大変参考となった。どこが参考になったかは、『脳の闇』中野信子著-外食店での迷惑行為を考える上で参考となりました。①
に書いた通りである。

 

 

 なお、中野氏は、読者に対して極めて挑戦的であることを、書き添える。曰く、
 ▼バカに読めない本 p264:
 この本は、バカには読めない本になってしまった。言い訳させてもらいたいが、私は特に、バカであることを悪いことだとは思っていない。が、個人的には嫌いだ。可能な限り、関わり合いにはなりたくないと思っている。その意味ではバカに読めない本というのは理想通りといえば理想通りである。バカにできるだけ見つからないように仕事をしてきたつもりでもある。バカはとりあえず褒め殺しておけば遠ざけることもできる。
本当に尊敬している人のことも褒めるから、これは見分けがつかないという点で便利な方法だ。
 読みづらいことを、本書ではできるだけまわりくどく、わかりやすいようになどと斟酌することもなく書いた。わかりやすく書くことがどれほど疲れることか。赤いのどをみせて、早くエサをよこせとピーピー鳴いてせがむだけの、知的に自立もできない人には向かない本である。本書を理解することが困難な人がもしいたとしたら、あなたの知的水準がいまいちなのは私のせいではないので、どうかそのことだけはご理解いただきたい。

 

 

 私、バカではありたくないので、中野氏のご高説を理解いたしたく、さび付いた灰色の脳細胞を「麦焼酎田苑」のベートベン付きアルコールでさび落としながら拝読し、共感の域に達したと思う次第です。なお、著作権への配慮に欠けましたら、お叱りは、「バカの不始末」とご寛容のほど、お願いもうしあげます。

 これに関連して、社会課題解決に取り組む気鋭の論客 成田悠輔著『『22世紀の民主主義』から、抜き書きし、追記します。

▼この本の内容を再利用したい場合はジャンジャンやってしまってほしい。
 独自性や新規性はほとんどどうでもよく、他人の考えも自分の発見も等しく部品として組み合わせ、未来に向けて走る自転車を作ってみたいという気分で書いてみた。私自身が新たに分析したり想像したり思考したりした情報もあれば、どこかの誰かが言ったり書いたりやったりしたことを意識してか無意識にか拝借したものもある。できるだけ参考文献を引用したが、不十分だろう。「それは私の(あるいは誰それの)言ったことだ」と思われたら、たぶんその通りだ。ありがとうございます。
 逆に、この本の内容を再利用したい場合はジャンジャンやってしまってほしい。私に連絡する必要も名前を記す必要もない。切り抜くなりパクるなりリミックスするなり自由にしてほしい。自分のシマや功績が増えることより、世界や政治がちょっとでも変わることの方が楽しいからだ。
                             出典:『22世紀の民主主義』 p-28

 

 

 

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