「身の丈」経営,「身の程」人生

身の丈,身の程を知って生きる・・・・・

「ホスト万葉集」-世相を反映,そして喜怒哀楽が一杯詰まっている!!

2020-08-29 19:07:39 | 書房

      見つめ合い あ、 これダメだね 照れ笑い カラダは離すもココロは密で

ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

コロナ禍にあって,「三密」「夜の街」だのと,とかく風当たりが強いホストクラブ業界。そんな夜の歌舞伎町で生きるホストたちの短歌が,『ホスト万葉集』(短歌研究社/講談社)です。この歌集には,6店のホストクラブを構える「スマッパ!グループ」会長の手塚マキさんと75人のホストによる約300首が掲載されています。
―― 愛ってなんだ? 恋愛を、悩みを、希望、欲望を-三十一文字の短文にまとめられています。ホストクラブでのトークは短文の掛け合いで、一人がダラグラ喋ることはないということです。
 そんなことから,ホストは短い言葉で思いを綴る短歌は,本職の歌人も高く評価する秀作揃いです。虚栄の「夜の街」イメージの裏側にある歌舞伎町のリアルな「今」を噛みしめ,ホストが紡ぐ短歌は,読む人の胸に鋭く刺さるのです。 


​ 夜が更けて意外と広いゴジラ前 静けさ光る靖国通り

 眠らない街と言われる歌舞伎町 なのに寝ている 道路に人が   ゆきや

 アマビエのコロナ関連ニュース見てふとお寿司屋で頼む甘エビ   宮野真守 

 君からの返信ないが既読付く俺に連絡今自粛かな         愛乃シゲル

 また使う魔法の言葉大丈夫お互いにもう知っているのに      手塚マキ

 千円を前借りにして口にするおにぎり一個の我の悔しさ
   

 三人の選者
 ・『サラダ記念日』で短歌ブームを巻き起こした俵万智さん
 ・気鋭の歌人・小佐野彈さん(角さん刎頸の友・国際興業グループ創業者の小佐野賢治氏は大伯父)
 ・短歌新人の登竜門「短歌研究新人賞」を寺山修司以来の十代で受賞の野口あや子さん
  と短歌界の第一線で活躍する歌人。

  ┏┓
  ┗■ 主宰 手塚マキさんとホスト from smappa! Group
 手塚マキさんは1977年,埼玉県川越市生まれ。中大卒。1997年から歌舞伎町で働き始め,ナンバーワンホストを経て,26歳で起業。規在は歌舞伎町でホストクラブ,BAR,飲食店,美容室など十数軒を構える「smappa! Group」会長。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。NPO法人グリーンバード理事。1SA認定ソムリエ。ホストのボランティア団体「夜烏の界」を仲間と立ち上げ,深夜の街頭清掃活動をおこなう。1917年歌舞伎町初の書店「歌舞伎町ブックセンタ⊥をオープンし,話題に。1918年には接客業で培ったおもてなし精神を軸に介護事業をス夕ート。近著に,『裏・読書』『自分をあきらめるにはまだ早い』がある。  

 

 
ホスト万葉集
 嘘の夢 嘘
の関係 嘘の
酒 こんな源
氏名サヨナラ
イツカ
裏・読書 (ハフ
ポストブックス)
自分をあきらめ
るにはまだ早い
人生で大切なこ
とはすべて歌舞
伎町で学んだ
 
       
       
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