JR九州リテール,am/pmのファミマ転換前倒し
日本経済新聞(2011/1/19)によると, 九州旅客鉄道(JR九州)子会社のJR九州リテール(福岡市)は,運営する115店のコンビニエンスストア「am/pm(エーエム・ピーエム)」の「ファミリーマート」への切り替えを前倒しする。
2011年末までとしていた予定を9カ月繰り上げ,3月末までとする。ファミマが旧エーエム・ピーエム・ジャパンを吸収合併したことに伴い、昨年7月からファミマへの転換を進めている。昨年末までにJRの駅構内店など63店を改装済み。残り52店の改装を3月末までに終える。
改装にともない,営業を停止するため売り上げが減少するが,先行して改装した店舗が好調なことから,前倒しでの実施が可能と判断した。
コンビニ1店舗の1日あたり売上高は業界平均で50万円。これからに試算するとJR九州リテールでは,52店の一斉改装で,工事期間だけでも3億6000万円の売り上げが失われる。
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ファミマに転換した同社の店舗は、取扱商品の増加で若い女性を中心に来客が増え、1日あたりの売上高は2割増加している。特に売り上げの25%を占める弁当類はファミマブランドのパスタやフライドチキンなどが好調で、売上高が4割伸びた。
◆◇関連情報-JR九州とファミマ コンビニ共同展開 2015年に九州で1200店
九州旅客鉄道(JR九州)とファミリーマートは2010年6月,九州でコンビニエンスストアを共同展開すると発表した。JR九州が運営するコンビニ「am/pm(エーエム・ピーエム)」全店を「ファミリーマート」に切り替えるほか、新規出店も進める。2015年には九州での店舗数を現在の3割増の1200店にする。
JR九州は旧エーエム・ピーエム・ジャパンとエリアフランチャイズチェーン(FC)と呼ばれる契約を結び、九州限定で店舗展開してきた。ファミマがam/pmジャパンを吸収合併したのに伴い、店舗をファミマに統一する。
ファミマは現在,九州に904店。JR九州との共同展開を機に出店を加速し,「15年に1200店と、首位のセブンイレブンと同水準にする」意向である。
ファミマは沖縄県で201店を展開している。九州でのam/pmからファミマへの転換が完了すれば九州・沖縄で1220店となり、首位のセブンイレブン(1305店)に肉薄する。
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