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今月3日,三菱重工長崎 最後の大型客船,スペインへ向けて出港

2017-05-10 01:06:50 | 三菱重工・長崎

三菱重工長崎 最後の大型客船,スペインへ向けて出港

 三菱重工業 https://www.mhi.co.jp/ が長崎造船所で建造した大型クルーズ客船「アイーダ・ペルラ」が5月3日夕,スペインに向けて出港した。 同社は大型客船事業からの事実上の撤退を表明しており,最後の大型客船となる。

 大型クルーズ客船「アイーダ・ペルラ」は,全長300メートル,約12万5000総トン。18階まであり,4350人の乗客を収容できる。同船は,4月に米クルーズ大手・カーニバルグループの独アイーダ・クルーズへの引き渡し式が行われた。6月1日に初のクルーズが予定されているという。


 三菱重工はアイーダ社向けに,「アイーダ・ペルラ」を含む客船2隻を受注したが,相次ぐ設計変更などで納期がそれぞれ約1年遅れ,約2540億円の特別損失を計上。大型客船事業からの撤退を決めた。

 

             出典:三菱重工ウエブサイト   https://www.mhi.co.jp/finance/library/others/pdf/161018_02.pdf


 

 photo出所:https://www.mhi.co.jp/


三菱重工業 https://www.mhi.co.jp/  は造船事業を見直す。 三菱重工は2011年に,約10年ぶりに長崎造船所で大型客船2隻の建造を受注,今年3月に1隻目をドイツの運航会社に引き渡した。ただ,大規模娯楽施設の設計の経験不足などから納期が遅れ,2016年3月期までに累計2408億円の特別損失を計上した。

そのため客船事業の見直しを進めてきた。その結果,客船部門は巨額の損失を招いた総トン数10万トンを超える大型客船の受注を凍結。今後は同社の強みを生かせ,現在の人員で対応可能な,車両や旅客輸送を目的としたクルーズフェリー(貨客船)や10万トン以下の中小型客船で日本中心のサプライチェーンで対応できる客船を中心に取り組む。

                          出典: https://www.mhi.co.jp/finance/library/others/pdf/161018_01.pdf



商船部門では三菱重工の持つ高い技術力を最大限に活用すべく,設計開発部署を分社し,建造量国内首位の今治造船,大島造船所(長崎県西海市),名村造船所が受注した船の設計を請け負う見込み。三菱重工は設計・開発をメーンとし,建造は今治などとの分業を進める。

三菱重の大型客船事業をめぐっては,客船世界最大手カーニバル傘下のアイーダ・クルーズから2011年に受注した大型客船2隻の建造で,設計変更や火災発生などにより納期が遅れた。2016年3月期末までに累計約2300億円超の特別損失を計上したことから,今年4月から客船事業を評価する内部委員会を社内に設置し,客船事業の継続の是非などの検討を進めてきた。


三菱重工
⇒⇒ 客船事業評価委員会の報告に関する説明会(2016年10月18日開催) 
 ・客船事業評価委員会報告(PDF/7.8MB)  https://www.mhi.co.jp/finance/library/others/pdf/161018_01.pdf
 ・事業リスクマネジメントの強化 (PDF/2.9MB)  https://www.mhi.co.jp/finance/library/others/pdf/161018_02.pdf

 
 出典: https://www.mhi.co.jp/finance/library/annual/pdf/annual_2013.pdf

 

 

 :::::::::::::::::::::::::::::::::::  関連記事 2016-02-01 00:00:29 掲載:::::::::::::::::::::::::::::

                       http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/d028bcf2da4eb495fcad310f0d992496
 

三菱重工 創業の地・長崎造船所の2部門を分社化
         出典:三菱重工 Press Information 2015年9月28日

 三菱重工業 https://www.mhi.co.jp/ の造船事業をめぐっては,大型客船設計のやり直しにより,建造収支が2隻で1300億円と巨額の特別損失計上もあって,同社創業の地である長崎造船所(長崎市),通称「長船(ながせん)は分社化,再編で立て直しを図る。

  長崎造船所は,本工場と香焼(長崎市),幸町(以上長崎市),諫早(長崎県諫早市)−4工場で構成され,2014年4月時点での従業員は約2300 人である。造船部門の売り上げは約3割にとどまり,6割を占める火力発電設備が主体となっており,実質的には,脱「造船所」の状態にある。
 三菱重工は,長船の造船事業を分社した後も雇用は維持する方針である。長崎市内では下請けなどを含め,製造業就業者の約45%に当たる1万9千人が長崎造船所と関わっていることから,同所の動向は地域経済に及ぼす影響も大きい。

分社:造船事業を2015年10月1日に分社。液化天然ガス(LNG)運搬船などの設計・建造と、船体ブロック製造の2社に分社化。

再編:所内4工場に分散している防衛,宇宙、エネルギー関連の生産集約に向け2017年度末までに整理。幸町工場の新たな活用法を検討する。

  これらの施策により,組織のコンパクト化やコスト削減を進めることで収益の安定化,競争力強化を目指す。

 

 >>>三菱重工船舶海洋 / 三菱重工船体 

  「三菱重工船舶海洋」は,長崎造船所の事業のうち,液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)の運搬船 の営業や建造を担う。社員数は約 500人。ガス運搬船に特化することで連続建造が可能になり,材料や人材の合理化を進める。2015年3月期決算で約750億円だったガス運搬船建造事業 の売上目標を約1000億円とする。

 「三菱重工船体」は社員数約170人。同社は,長崎造船所 香焼工場の強みである大型船体ブロックの生産に特化することで,生産規模の拡大,同型ブロックの連続生産,生産合理化投資などを進める。溶接機増設などの 設備投資で生産能力を現在の 1・5倍にし,他社向けの生産割合を約半数に高める計画。ブロック製造事業の売上目標は,2015年3月期決算の約70億円から約100億円に引き上げ。

 

▼ この記事に関する情報源

 ⇒⇒ Press Information  2015年9月28日

     船舶建造事業と船体ブロック製造事業の新会社2社が営業開始

長崎地区の商船建造事業を承継して競争力を強化

 

⇒⇒ Press Information ⇒ 2015年7月31日

 当社船舶建造事業及び船体ブロック製造事業の会社分割による連結子会社への承継に係る吸収分割契約の締結に関するお知らせ

 

⇒⇒ Press Information  2015年5月8日

 平成26年度 決算関連資料を掲載致しました。

⇒⇒ Press Information  2015年2月4日

長崎地区商船事業の船舶建造と船体ブロック製造を2子会社に分社化
製品の選択と集中をはかり構造改革を推進

 

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