来年3月17日のダイヤ改正で,鹿児島中央から新大阪の直通の「みずほ」と「さくら」が8往復16本の増便され,現行の1日計30本から46本となる。これは,九州管内で往復している新幹線を,新大阪直通に切り替えるもので,関西や中国地方から九州に来る利用者が多いことなどが背景にある。
鹿児島県内の出水駅や川内駅では,発着本数に大きな変更はないが,新大阪直通の「さくら」が現在よりもそれぞれ14本増え,関西,中国方面からのアクセスが良くなる。
◎鹿児島中央-指宿間を走るユニークな観光特急「指宿のたまて箱」
2011年3月12日の九州新幹線全線開業にあわせて,JR最南端路線である指宿枕崎線の鹿児島中央~指宿(いぶすき)に観光特急「指宿のたまて箱」がデビューした。この愛称は浦島太郎伝説に因むものである。
◎ボンネットバスで天草に行こう! 出水駅―長島町・蔵之元港間
九州新幹線・出水駅(鹿児島県)―長島町・蔵之元港(同)間を走る南国交通運行のシャトルバス路線(http://www.nils.jp/~nkk888/amakusa.pdf)に2011年12月,ボンネットバスが加わった。ボンネットバスの導入は,運行業務を受託している南国交通(鹿児島市)が発案。東シナ海の夕日に映えるように,車体の外観を緑と赤と黄色で塗るなど改装している。
定員は21人で,既存のバス(定員34人)に比べて小さい。土曜,日曜日は乗れない人が出るおそれがあることから,当面は平日の出水駅発(午前8時50分)と蔵之元港発(午前10時)で1日1往復する。
九州新幹線鹿児島ルートの利用客が天草市南部を訪ねる場合,出水駅―蔵之元港―同市牛深港のルートが最短時間で行けることから,出水市は観光振興につながるとして同路線を開設した。片道1000円で1日4往復している。
◎「あまくさロマンティックファンタジー」-天草地域で一斉にライトアップ-天主堂 明かり厳かに
暗闇に浮かび上がる大江天主堂=天草市天草町大江
イルミネーションと竹灯籠が輝く崎津天主堂=天草市河浦町崎津
天草市の大江天主堂(天草町)と崎津天主堂(河浦町)でイルミネーションが点灯し,厳かな雰囲気を醸し出している。
例年,大江天主堂は1月6日までの午後6~9時,崎津天主堂は1月7日までの午後6~10時,クリスマス前後に電飾を取り付けています。今年は天草市と上天草市,苓北町の10カ所をライトアップする「あまくさロマンティックファンタジー」の一環と位置づけられ,主にLED電球を使い,大江は2万5千個,崎津は1万個が輝いています。
崎津では17日夜から初めての試みとして,天主堂や周囲の街並みに約800本の竹灯籠(とう・ろう)もともし始めました。
★ X’MAS&年末年始限定イルミネーション 崎津天主堂
日時:12月24日(火),31日(土),1月1日(日)~3日(火)
楽天VIDEO
◆2013年 鹿児島へ専用新幹線で関西修学旅行生5000人
九州新幹線全線開業に伴い、関西地方の中学校25校が2013年の修学旅行先に鹿児島を選んだ。新大阪発着の修学旅行専用の指定新幹線を利用し、5251人が訪問する。 修学旅行で指定新幹線を利用すると、運賃、特急料金ともに半額になる。
県観光連盟によると、25校は大阪、京都、兵庫の中学校で、全校が初めての来鹿となる。5月から6月にかけ、順次鹿児島入り。鹿児島中央や出水で乗降し、2泊3日で周遊する。今後、岡山や広島など中国地方の学校が増える可能性があるという。