アラフィフ

折に触れて思うこと、雑多に書き溜めたいと思います。

想い出 「第一楼」

2005-04-27 | わたし
子供時代、有楽町に通勤していた父と待ち合わせて、年に何度か銀座で外食をした。
いつもと違う街-銀座での夕食にワクワクした。
その食事は決まって「第一楼」という中華料理店だった。階段を降りて扉を開けて・・・。その店が地下にあることが、子供心には別格に思えた。仕切られた半個室のような席に円卓のテーブル。これがまた、特別な高級な空間に思えた。
母は必ず中華スープを注文した。とじた卵ととろみのスープが絶妙にうまかった。
しかし「第一楼」の味は、これしか覚えていない。
とても印象に残っているのが、お店でくれたお土産だった。
ハンカチとスプーンを必ず持って帰った。そのハンカチの絵柄はちょっとChinaチックな動物柄で、白地にパステルトーン色の縁が付いていた。その色は微妙にくすんだ色だったのだが、それが妙にオリエンタルに感じた。
スプーンのえは動物の頭になっていて、それもちょっと珍しかった。
大人になって、20代のOL時代一度入った記憶がある。が、その記憶はあいまいで想い出せない。
先週末、娘と銀座に出掛け第一楼の前を通った時、私の記憶の「第一楼」が次々と浮んできた・・・。
今度久しぶりに訪れたいお店。