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リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

わすれものは、たからもの

2006-07-23 | music
記憶の中の、思い出すことのない日々の断片が、ふとした瞬間にフラッシュ・バックする。
そんなふうに記憶の層を更新させながら私たちは生きています。

レイ・ハラカミ『たからもの』は、日常の中の非日常に気付かせてくれる音楽です。
アルバム未収録のデモ音源やレア・トラックで構成された企画盤で、「うっかりしてました」と本人のコメントが帯にありますが、なかなかどうして、素敵な楽曲ばかりです。
タイトル曲の「わすれもの」は、制作クレジットに(1999~2006)とあります。
7年間積み重ねられた日々の営みを、音楽という記憶装置が喚起します。


生活で磨り減らし忘れてしまっている些細な感情が、私たちの思考を支えるかけがえのないものだ、ということを教えてくれるようです。
無邪気に跳ね回る電子音は、空想的なようで、日常の大切な部分に根差した醒めた瞑想にいざないます。

わすれものは、たからもの。そんな事を感じさせてくれます。

暗闇を彩るプラネタリウム音楽

2006-07-23 | music
レイ・ハラカミ『暗やみの色』をCDケースから取り出し、トレイに乗せ、PLAYボタンを押します。
目を閉じ、流れる音に耳を傾けると、瞼に沿った丸い暗闇に星座が浮かび上がるようです。
『暗やみの色』は、日本科学未来館のプラネタリウム「MEGASTAR2-cosmos」のBGMのために制作されたものです。
レイ・ハラカミが創造する独特の音空間は、宇宙という途方もない神秘とよくマッチします。

イメージするのは、広大な地平線が見渡せる自然の中で感じる宇宙ではなく、都会のワン・ルームマンションから見上げる壁紙のような空が宇宙に通じているという箱庭的な、内的な宇宙です。

レイ・ハラカミが創る音楽は電子音楽ですが、ジャンルによってヨコに繋がるよりも、リスナーの感覚にタテに繋がろうとしているように思います。
電子音が波紋のように広がり、重なりあって紋様を作る。リスナーはそれぞれの感覚で幾何学的なパターンを思い描き、織り上げればいいのです。

このCDを聴いていると、そんな瞑想的な時空間を感じることができると思います。

それから、日本科学未来館に行ってみたくなります。

雨のBGM、ステーションは普請中。

2006-07-23 | Weblog
雨が降ったり止んだり、降りそうでぐずぐずした曇り空の日が続く。
雨降りの日にラジオをつけていると、「Rhythm Of The Rain」John Gummoeがよくかかる。いい曲だ。

でも、僕にとって雨のBGMといえば、TLC「Waterfall」。タイトルから水っぽいんだけど、湿度が高いというより瑞々しいんだよな。

京急横浜駅に下り専用プラットホームができた。
これで混雑時もスムーズに移動できることを願う。
それでもまだ駅構内は至る所で普請中だ。

注)画像はみなとみらい線(パズル仕様)