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リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

ボーダーライン野毛の夜

2009-06-30 | music
6/27、恒例の170㎝-JACKの弾き語りを観に行く。

会場のボーダーラインの開店前、まず一軒友人と寄っていく。
いつも寄る店が閉まっていたので、別の店を探す。
野毛の飲み屋街は、日の出ているうちからにぎわっている店も多い。立ち飲みとか…。
なかなか一見でも入れそうな店が見つからずにいたが、焼き鳥屋に入る。
野毛のような街で、友人とプラッと飲み屋にいけるのも、近場で170㎝-JACKが歌うおかげだ。感謝しなければならない。



野毛といえば、飲み屋と大道芸で有名な街だが、ニューウェーブな店も増えている。ボーダーラインもその一つだ。
大道芸で観たことある遠峯あこというアコーディオン民謡歌手も、ここで定期的にライブを行なっているようだ。
野毛の新しい文化を発信しようという意欲のある店なのだろう。
だからこそ、店頭にデカデカと170㎝-JACKのドローイングを展示させてくれるのだと思う。
通行人がチラ見していくのが、店内からよく見える。


酒や食事が進み、店内がガヤガヤしてくるなか、170㎝-JACKが演奏開始。

溺愛する姪も、スタンディングでシャウトしていた。


本日もたかはしようへい君、対バンご苦労さまです。


「手拍子できない暗い曲」(メンバー談)を披露する夕日ビール。
夕日ビールのテーマ曲(だと勝手に思っている)「しあわせ」では、いつものように盛り上げた。

歌に聴き入り、なかなか集まれないメンバーと談笑し、楽しい時間を過ごせた夜だった。


僕はテーブル奥に引っ込んでいたため、今回の撮影は主にモトアキにお願いした。
サンキュー、MOTO。

MOTO's eye。rinmu's eyeよりイケてるとか言わないように。



きのこカレー

2009-06-29 | Weblog
先週、出張で東京に来ていた友人から「きのこカレー」のレトルトを土産にもらった。
大分県は、「乾椎茸」が特産品らしい。
このレトルトカレーは、ギャル曽根が絶賛して以来、大人気商品だという。

さっそく食べてみた。
たしかにゴロンと椎茸が入っている。
だが、戻した椎茸独特の匂いはほとんどしない。
うまい。

食いしん坊じゃなくてもおかわりしたくなる味だ。やみつきになるかもしれない。

もう一パックあるから、次に食べるのが楽しみだ。

〈狐〉と呼ばれる書評家

2009-06-15 | book
〈狐〉と呼ばれる書評家をご存知だろうか。
『水曜日は狐の書評』(ちくま文庫)を読書好き仲間から教えてもらったのは、数ヶ月前のことだ。
以来、魅了され、『書評家〈狐〉の読書遺産』(文春新書)、『〈狐〉が選んだ入門書』(ちくま新書)を続けて読んだ。
こんなすぐれた読書の「センセイ」がいるんだ、と驚いた。

〈狐〉氏は、日刊ゲンダイの書評欄を22年間担当していた、という。

「日刊ゲンダイでの私の書評欄は、毎週一回、水曜日に発行される号に載った。果たして雑踏でも通用する記事になっているかどうか、それを確かめるためには、やはり外気にあたりながら、ざわめきのなかで読む必要がある。
 私はそう思い、翌日には家に届く日刊ゲンダイを水曜日の夜は決まって駅でも買い、ホームで電車を待つ列に並びながら開いた。」

この文章を読み、この人は信じられると思った。
雑踏の思想、街の賢人という感じがする。

800字で記される見事な書評は、読み物としても面白い。
また、チョイスされた本を読んだことがあるとウレシイ。自分の読書暦のまんざらでもないと思う。
必読書が増えるのは、うれしい悲鳴だ。

「必須なのは、本に対する関心です。読みたい、知りたいというわくわくするような欲求です。それらさえあれば、たとえかつかつでも、なんとか時間をつかみだすことができる。」

読まずにいるのを、「忙しい」と言い訳しない。
〈狐〉氏のおかげで、読まなきゃなあという本も教えられたが、社会人が本を読む姿勢も教えられた。

2000点のヴィリジアン

2009-06-04 | book
本屋から、『中公新書の森 2000点のヴィリジアン』という冊子をもらってくる。
中公新書通巻2000点越えを記念して作られたもの。
新書と同じサイズ・分量で、タダとは、ペーパーバックとはいえ、すばらしい。

中公新書は、岩波新書と並び、濫造気味の新書ブームの荒波の中、硬派なポリシーを貫く教養系新書の牙城だ。
正直、岩波以上に新書棚で埋もれている。僕も最近全然呼んでないなあとラインナップを見て思った。
『ナチスと映画』とか『早世の天才画家』とか『ハックルベリー・フィンのアメリカ』とか、読みたいタイトルは多々あるんだけど。

大学教授・評論家などによる「思い出の中公新書」というアンケートがこの冊子のメインだが、これを読んだらさらにまた読まなきゃなあという課題図書が増えた気がする。

ちなみに僕の中公新書この一冊はこちら。
『批評理論入門』廣瀬由美子(1790番)
批評における理論や用語を解説するだけではなく、解説したタームを使って『フランケンシュタイン』をテクストに読み解いてみせるアクロバティックな「批評の芸」の見事さ。
批評ってこんなに面白い読み物なんだと目からウロコが落ちた一冊。