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リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

漢字の世界

2009-01-31 | book
松岡正剛著『白川静』(平凡社新書)、
石川九楊著『書と文字は面白い』(新潮文庫)読む。
どちらも漢字に関する本。

『白川静』は、漢字学者・白川静についてセイゴオ先生が分かりやすく解説した一冊。
白川静の存在を知ってはいたけど、難しそうで読んでみるまでには至らなかった者としては、格好の入門書となった。

甲骨文字から古代社会の世界観を探り、民俗学的アプローチから万葉仮名を読み解いていく――、とても敷居が高いけど面白そうだ。

言葉について言葉で考える言語学は、思考の深淵をのぞき込むようで足元すくわれそうだが、こわごわとこれをきっかけに白川静自身の著作を読んでみたい。

『書と文字は~』は、書家・石川九楊が巷に溢れる書き文字について考察した一冊。
たとえば、芸能人のサインは、書の観点から見ると「花押」や「草名」などの歴史を踏まえている、とか。
コラムとしてもすこぶる面白い。
町中に氾濫する相田みつを的ヘタウマ文字の看板が、読んだ後では違って見えてくる。

祇園祭の大文字焼について書いた文が印象的だったので引用する。
白川静の指摘とも共通する漢字が持つプリミティブな力について考えさせられる。

 「文字創製期の原像をひきずっている漢字は侵すべからざる呪力を持って生き続ける。ちなみに「大」は成人が正面を向いて立っている表象。人形(ひとがた)だ。(中略)
 やはり送り火は、燃える文字が似合う。像を喚起する呪力を秘めているからだ。」

ベランダ近景

2009-01-26 | photo
いかした柄の布の切れ端をベランダで接写してみた。







普段は小物などの敷き物に使ってる布です。
寒風に吹かれ、はためく様がなかなかよかった。

何もない週末はそんなことをする。

candid

2009-01-18 | photo
僕が使っているGR-Dのメーカー「RICOH」では、「CANDID FHOTO」という概念を提唱している。
candid、ようするに、スナップショットのことだ。
最近はプライバシーや肖像権、撮影者のモラルなどに対する意識が厳しくなっているので、改めてスナップについて、写真を撮ることについて、「文化」として考えてみましょうということだろう。

なんでもない光景を意図せず撮るというのがスナップの基本だと思うし、記憶に残らないような何げない一瞬を記録することに写真の意味はあると思う。

僕が撮るのもほとんどスナップなので、意識していたい概念だ。







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「うまい」と言いながらむせる味

2009-01-13 | food&drink
新年会を兼ねて火鍋を食べた。
東新宿の明治通り沿いにあるで。
火鍋は、四川料理の熱くて辛いしゃぶしゃぶみたいな鍋。
鍋が太極図マークに仕切られ、白赤のスープが左右に入っている。
白いスープはマイルドな味で、赤いスープはとても辛い。
交互に「熱い」「辛い」「うまい」言いながら食う。
後半はしゃべるとむせるので、汗をかきながら黙々と食う。
冬に一度は食べたい味だ。
水餃子とマーボー豆腐もうまかった。
寒い夜だったが、体中は温まり、行きよりも上気して新宿に戻った。

辛い料理が好きな人には是非オススメする。

外市

2009-01-13 | book
池袋の往来座という店で行なわれていた“外市”という、古本市に行ってきた。
店舗の周りに棚や段ボール箱を置き、交流のある古本屋が本を持ち寄って露天のように売る、というもの。
古本に混じって雑貨やなんかを売っていたり、なぜか包丁を研ぐ人(!)までいたりする。



北風が強く、かじかんだ手で本を漁る…。
寒さに耐えながら、客の誰もが黙々と自らの“獲物”をねらっている様が印象的だった。
僕が言うものなんだが、もの好きは情報を聞きつけて、こうして寄り集まってくるんだな、と実感した。

僕の収穫物は、
・『紳士同盟』(扶桑社文庫)小林信彦
・『サマーバケーションEP』古川日出男
・『モーツァルトを聞く人』谷川俊太郎

探せばいつでも買える本だが、読みたい本を安く買えてよかった。
古本屋を盛り上げていこう、という好企画だと思うので、これからも続けていってもらいたい。

平成二十一年のキャッチボール

2009-01-06 | sports
僕の新年はキャッチボールで始まる。
ここ数年、三崎に住む先パイと元旦にキャッチボールをやるのが年中行事になっている。
先パイは、現役で草野球をやっており、硬球を使うので結構つらいのだが、寒空に響くミット音、気が引き締まる思いがする。

キャッチボール後、ファミレスでの新春放談も含め、“新春キャンプ”はこれからも年中行事にしていきたいものだ。

COUNT DOWN

2009-01-06 | Weblog
大晦日。
僕は、この年おなじみのYounger Than Yesterdayにいた。
カウントダウンLIVEに、これまたおなじみの友人が出演するという。
久しぶりの友人も誘って、飲み食いした。
歌を聴き、談笑しているうちに、24時が近づいた。


スクリーンに映し出されるネットの時報でカウントダウン。
確かに昨日より若い新年が始まった。


友人はトリに登場。
今年もさまざまな場所で楽しませてくれるに違いない。

帰りに神社にお参りし、くじ引きを引いた。
大吉だったので、ナニカいいことあるかもしれない。