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リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

ピラニアの夜

2007-11-14 | music
11/11ピラニアンズのLIVEを代々木zher the ZOOで観た。
ピラニアンズは、ピアニカ前田率いるインスト・バンド。
ピアニカ前田は、日本では数少ない鍵盤ハーモニカ奏者である。

ピアニカ前田を初めて知ったのは、多分、中学生のころに観たTV番組「タモリの音楽は世界だ」だったと思う。学校でやらされる(はっきり言って大嫌いだった)楽器のプロミュージシャンがいるなんて、という驚きで印象に残っていた。
音楽通ぶってインストなんぞ聴いてみたくなった大学生のころに思い出して、ソロ名義の中古盤を買った。
以来、2,3年周期でふとピアニカの音色を聞きたくなる。
今年はそのサイクルに当たる年だったわけで、LIVEに足を運んだ。

楽曲は、オリジナル曲からスタンダードナンバーまで、リズムもジャズ、ブルース、サンバ・・・と多彩だ。リズム隊がいい。
ライブハウスを包み込むような低音を弾く長山雄治のウッドベース、年代物のギブソンを鳴らす滋味深い塚本功のギター、精確でしなやかな坂田学のドラム。
その上に乗るピアニカ前田の融通無碍なピアニカの調べ。たまらないな。

ピアニカ前田は、始めてTVで観たときからおじさんだったけど、今は白髪まじりのおじさんだ。とぼけたたたずまいで脱力したMCでも、お客さんはあきれつつ楽しそうに笑っている。

けして大ヒットするわけでも、最先端の音楽でもないけど、人の気持ちをポジティブにする何かがピラニアンズにはあるな、と思った夜だった。

なぎさ

2007-10-16 | music
13日、お台場に行きました。
同好の士と渚音楽祭に参戦。
野外でダンスミュージックを満喫しようっちゅうイベントです。
もとはだだっ広い駐車場の敷地に六つのステージが設えられ、様々なリズムが鳴らされていました。
楽しむ方も、踊り狂うやつ、腕組んで見てるやつ、アスファルトで寝てるやつなど様々。自由な空間でした。
夕方ごろからちょっと肌寒かったけど、面白かったです。

※画像はケータイカメラ機能にて撮影

真心

2007-10-11 | music
真心ブラザーズ『真心』聴く。
ブックオフで購入した。
「その真心には、下心もあります」
と、帯に書いてある。名キャッチコピーにリスペクト!

「別れの歌三部作」と題されて発売されたシングルを中心に編まれた7曲入りのミニ・アルバムに、シングル曲のPVを収録したDVDが付いている。
曲目は、
1.流れ星
2.遠い夏
3.橋の上で
4.あの夏、二人は
5.この愛は始まってもいない
6.流星
7.明日はどっちだ!
と、タイトルからして30男の心に響くやるせない歌ばかり。
これが、YO-KINGのぶっきらぼうな、吉田拓郎直系のざっくりした歌唱で歌われるとグッとくるんだ。(「流星」は本家・拓郎のカバーだったりする)

DVDのプロモーションビデオは、連作ショートフィルムのような物語仕立てになっていて、永瀬正敏が出演している。
真心はなんだかんだでずっと聴いてきてるけど、永瀬出演の映画もよく観たものだ。J-MOVIE(邦画に非ず)といえばこの人、って感じだった。
さえない等身大の30男“真心太郎”を、彼特有のスマートさで演じている。
こういう、小さい作品に伸び伸び出演するのを、心から楽しんでいるのが伝わってくる。

聴き終わった後/観終わった後、映画館から出てきたような余韻が残る、音楽/DVD鑑賞だった。
最近「真心」足りてないアナタにオススメです。

ディランは語る

2007-09-23 | music
ボブ・ディラン著・菅野ヘッケル訳『ボブ・ディラン自伝』(ソフトバンク・パブリッシング)読む。
60年代から活躍し、今も第一線で動向が注目されるアメリカのミュージシャンの自叙伝。
ドキュメンタリー映画『ノー・ディレクション・ホーム』『ドント・ルック・バック』をDVDで見返し、ディランづいてるので、おととし発売だが読んでみた。
ボブ・ディランがボブ・ディランになるまでの、デビュー前のエピソードが面白い。

ニューヨークのクラブ/コーヒーショップで弾き語りをしていた時期。
「わたしにとってフォークソングは世界を探検する方法であり、それぞれのフォークソングが一つの絵画、何よりも価値のある絵画だった。わたしはその奥にある根本的なものを理解していた。」

レコードは買わずにレコード店で視聴して曲を覚えてレパートリーを増やしていた・・・。
「他のパフォーマーたちの多くは、歌ではなく自分自身を伝えようとしていた。わたしの場合は歌を伝えることが大切だった。」

ウッディ・ガスリーの曲に出会い、フォークソングを歌うことに確信を持ち、彼に会いに行く。ガスリーは精神病院に入院していた…。
「ガスリーの独特の作風が彼の口から出てくるもののすべてが、わたしを圧倒した。まるでレコードプレーヤーそのものがわたしをつかまえて投げとばしたように思えた。」

トラディショナル・ソングを歌うことからオリジナル曲を作ることに目覚め始めたころ、ロバート・ジョンソンの曲に驚愕し、歌詞を丹念に写して作詞術を学んだこと…。
「あのときロバート・ジョンソンを聞かなかったとしたら、大量の詩のことばが私のなかに閉じこめられたままだった。わたしはきっとそれを文字に置きかえる自由と勇気を持てなかっただろう。」

率直な言葉で語られる回想は、臨場感にあふれ、刺激を受けた。

この本ではないが、映画『ノーディレクション・ホーム』の中のボブ・ディラン自身の台詞に、
「僕があこがれた人たちには共通点があった。“君の知らないことを私は知っている”という目だ。僕もそういう目を持つパフォーマーになりたかった。」
という言葉がある。
僕がずっとディランの曲の謎がわからなくて、何度もくりかえし聴いてしまうのは、ディランがそういう目をしているからなんだと、本人の言葉で教えられた。


桑田、クロマニヨン、ウルフル

2007-09-20 | music
桑田佳祐『風の詩を聴かせて』聴く。
流行の外食屋追いかけるのも楽しいけど、近所の定食やふらっと入ると落ち着くなー、みたいな。
何十年も変わんない、いつもの味。
でも味がブレないのは、実は凄いことだ。
距離を置く時期もあったけど、新曲が出ると、つい聴いてしまう。

ザ・クロマニヨンズ『CAVE PARTY』聴く。
クロマニヨン人が洞窟でパーティーをロックしてる!
気をつけろ!
そんな印象。
ヒロト&マーシーは、なんでこうも初期衝動を維持できるんだろう。
同世代のバンド、ジュンスカイウォーカー(ズ)は、「アメトーーク」で再結成して、すっかり懐メロだったのに。

ウルフルズ「ええねん」「笑えれば」聴く。
moraでダウンロードして聴いてる。
30間近の独身男には沁みるんだな。
ベタでクサいのは分かってんだけど、正直、グッとくるよ。


封印歌謡を聴く

2007-07-23 | music
TBSラジオ特別番組「TABOO SONGS〜封印歌謡大全」を聴く。
いわゆる“放送禁止歌”と言われている楽曲を検証し、放送するという番組。
『封印歌謡大全』(三才ブックス)という本を元に製作されたそうで、著者の石橋春海がていねいに解説していた。

僕は“放送禁止歌”に以前から興味がある。それは、森達也の『放送禁止歌』(知恵の森文庫)を読んだからだ。
この本は、“放送禁止歌”など存在せず、製作者の自主規制とリスナーの思い込みで“放送禁止歌”が作られ、楽曲が無きものとされていく・・・という、きわめて日本的な体質を指摘していた。この本にはかなりの感銘を受けた。
だからこそ、本で歌詞を読むだけじゃなく、楽曲自体を聴きたいと思っていたが、なかなか叶わなかった。(「竹田の子守唄」や「イムジン河」は聴けたけど)

この番組で、岡林信康の「手紙」から梅宮辰夫の「シンボル・ロック」まで、政治的・社会的なテーマのものからお下劣なもの(このジャンルも昔からサザンが好きなので嫌いじゃない)まで、硬軟おりまぜて聴くことができた。

願わくば、これらの楽曲が特別番組じゃなくても聴けるようになってほしい。
オンエアされないだけじゃなく、CD化されていない楽曲もたくさんある。
そのためには、音楽の背景に対する理解、社会的な認識がより深まらなくてはならないだろう。

音楽の表現の奥深さに感じ入る二時間だった。

アイネクライネ・コラボ・ムジーク

2007-06-22 | music
斉藤和義『君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~』聴く。
初回限定版には、CDの他にDVDとCDジャケットサイズの冊子が付いていた。
冊子には、伊坂幸太郎の小説が載っている。
なんでCDに小説が付いてくるのか?
「ベリーベリーストロング」は、斉藤和義と伊坂幸太郎のコラボレーション曲なのだった。

僕は、フリーliveに行った位、斉藤和義の歌が好きだ。伊坂幸太郎の小説もまた、愛読していて、ここで紹介した。
僕にとっては夢のような共作だ。しかも曲がいい。
伊坂幸太郎が書き下ろした短篇小説「アイネクライネ」を元に、作られた曲で、小説と併せて聴くと、構成の妙が楽しめる。

ありふれた日常の光景をスケッチしたような歌詞、全パート斉藤本人によるラフな演奏、ぶっきらぼうな唄いっぷり…。
6分33秒間、心をガッシリつかまれ、グワングワン揺さぶられる。ポップミュージックの魅力がギッシリ詰まっている。
これまで斉藤和義の歌を聞いてきて、伊坂幸太郎の小説を読んできて、本当によかったと思える。

是非、多くの人に聞いてもらいたい。


my favorite lylics

2007-06-18 | music
WEB上では、音楽著作権にうるさいジャスラックがいるから、オフィシャルに歌詞を見ることはできないと思ってました。
けれど、YAHOO!ミュージックで閲覧できることを知りました。

気に入っている歌詞のリンクを貼り付けとこうと思います。
いずれもカバーで知った曲。
ヒマな時にでも読んでみてください。
歌詞だけで魅力が伝わるかな・・・。

僕たちの将来

カルアミルク

明日からではなく


島唄とJAZZのチャンプルー

2007-05-11 | music
最近のおやすみBGMは、『大島保克withジェフリー・キーザー』。
沖縄民謡の歌い手と、ジャズ・ピアニストがコラボレイトした一枚。
何気なくタワーレコードで試聴して一発で気に入った。
島唄の滋味深い歌声と三線に、清澄なピアノが寄り添う。
泡盛オン・ザ・ロック、みたいな。意外な組み合わせに見えて、絶妙にハマっている。
何度聴いても、飽きない。

とても気分よく眠りに導かれる。



「3月9日」

2007-03-09 | music
CD付きKitKat買う。
なぜかこんなものが発売されているのである。
レミオロメンの「3月9日」と新曲が入ったCDが付いている。
昨年は木村カエラのCD付きが発売されてて、僕は購入してたりもする。
ああ、そうさ、ミーちゃんハーちゃんなんだよ、僕は。

レミオロメンは、まあ、「粉雪」などはいい曲だと思うが、それほど好きなバンドではない。
けれど、この「3月9日」は、かなりの名曲だと思う。
です・ます調でフォーク・ソング風だから、僕の好みに合うのかもしれない。

どうもこの曲は、卒業ソングのニュー・スタンダードになりつつあるらしく、そういえばKitKatは受験に“きっと勝つと”祈願するなんて若向けにPRしてた気もするから、まさに卒業式シーズンに合わせた商品企画なんだろう。

とにかく、そんなわけで、KitKatをパキリと折り、サクリと食べながら、「3月9日」を聴いている。
3月9日の夜に。