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リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

ポップ・アイコン礼賛

2007-02-23 | music
これだけはクッキリハッキリされておこう。
木村カエラは最高だ!

僕は、アンディ・ウォーホルが好きである。影響を受けたと言いたい位だ。
エルビス、マリリン、キャンベル・スープ…。大衆消費生活の憧れ・象徴を表象的なシルクスクリーンに定着した。
「ポップ・アート」の「ポップ」は、時代のアイコンであり、そんな「ポップ」な表現が好きだ。

木村カエラのサード・アルバム『scratch』を呆けたように聞いているが、オビに「全曲シングル候補でした(笑)」とあるように、見事なまでにキャッチーなポップスである。
全てのポップスが「ポップ」なわけじゃない。
「ポップ」な表現と、ただのポップスの違いは何か。
「ポップ」の基準はどこにあるか。
僕の場合、その線引きがウォーホルだ。


木村カエラのクッキリハッキリした歌声がどうしてこうも「ポップ」に響くのか。
キャンベル・スープのクッキリハッキリした輪郭が教えてくれる。
それが「ポップ」なんだと。



シンクロニシティ

2007-02-04 | music
nolah jones「not too late」聴く。
巷でも人気の女性jazzシンガーの新作アルバム。
まあ、jazzというよりも、キャロル・キング系統を受け継ぐ良質な女性シンガー・ソング・ライターだと、僕は思っている。
どことなくカントリーやルーツ・ミュージックを取り入れている所も好みだ。
全体的にまったりとした曲調で、コーヒーでも飲みながら聴きたい感じだ。

余談だが、裏ジャケットのイラストが漫画家・山川直人の絵柄そっくりだった。


最近の愛聴盤

2006-12-08 | music
最近聴いてるC;D

BaseBallBear『C』
新人バンドのファースト。セイシュンがきらめいて瑞々しい。
松本隆リスペクトな歌詞もいい。

土岐麻子『WeekendShuffle』
僕にとってはベスト“いい声”フィメール・ボーカルの一人。
「君に、胸キュン。」「夢で逢えたら」など80年代中心のカバー集。
シティ・ポップですね。

『The Best Of WESTEN SWING』
『The Bluegrass Collection』
タワーレコードで1枚640円(!)で手に入れたアメリカン・ルーツ・ミュージックの編集盤。
音楽の源流を遡行する旅はまだまだ終わりそうにありません。

白とブロンドのブルース

2006-11-30 | music
ビートルズの『ザ・ビートルズ(通称ホワイト・アルバム)』、ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』。
どちらもロックの名盤だ。
ともに二枚組の大作であり、バラエティに富んでいる。なかでもブルースの影響が色濃く出ているアルバムでもある。

その点に着目したユニークな企画盤が『ブルース・ホワイト・アルバム』『ブルース・オン・ブロンド・オン・ブロンド』だ。
現代のブルース・ミュージシャンがカバーしている。
「白」と「ブロンド」に「ブルー」をかけてるわけで、洒落た、思い付きそうで思い付かない趣向にニヤリとさせられる。

カバー曲が割と好きだ。
オリジナルは、歌詞や曲のアレンジに個性が出るけれど、カバーでは声の説得力が全面に出る。
素直にいい歌が聞きたい時には、カバーはうってつけだ。

ブルース解釈のビートルズ/ディラン・ナンバーが新鮮だ。
改めて名曲だなと確認できる。
ブルースと言っても、それほど泥臭くなく、すんなりと繰り返し聴いてしまう。

こういうユニークな企画カバー・アルバムがもっと増えたらと思う。
寒くなってきたこの季節、ブルース・フィーリングのぬくもりに包まれてみるのも、いいんじゃないだろうか。

銀の円盤が廻る廻る

2006-10-26 | music
HMVへ行く。
10月25日に気になるタイトルが多数出ていたので、給料日だし、ええい、ままよ、と購入。

アジアン・カンフー・ジェネレーションのB面集『フィードバックファイル』、
ザ・クロマニヨンズのデビュー・アルバム『ザ・クロマニヨンズ』、
“新世代のソウル・シンガー”john legendの2nd『once again』、
a tribe cold questの再発盤1st『people's instinctive travels and the paths of rhythm(長い!)』。
ガッツリ大人買いだな。

かつては新譜買うために古いCD売っていたけれど。

一衣帯水の国

2006-10-20 | music
「一衣帯水」という四字熟語がある。
ひとすじの、帯のように細い川のことで、転じてわずかなものに隔てられて近接することをいう。
この言葉を知ったのはごく最近のことだ。そして、思ったのは、ほかでもない、あの国のことだ。

「近くて遠い」あの国は、一本の川で南北が分断されている。
核実験を行って、一衣帯水のようにわずかな外交の道が、涸れた深い溝になろうとしている。

あの国の指導者は、あの国でも歌われるはずの愛唱歌に、日本人がつけたこんな素敵な歌詞を知っているだろうか。

  イムジン河 水清く とうとうと流る
  水鳥 自由にむらがり 飛び交うよ
  わが祖国 南の地 想いははるか
  イムジン河 水清く とうとうと流る

  北の大地から 南の空へ
  飛び行く鳥よ 自由の使者よ
  誰が祖国を 二つに分けてしまったの
  誰が祖国を 分けてしまったの

  イムジン河 空高く 虹よかかっておくれ
  河よ 想いを伝えておくれ
  ふるさとを いつまでも忘れはしない
  イムジン河 水清く とうとうと流る

ティービィーヘッド/三題噺

2006-09-30 | music
●ニュース23にレディオヘッドのトム・ヨークが出ていた。知的な人だったなあ。環境問題やブレアを批判していた。ソロ・アルバム聴いてなくてごめんよ、トム。

●GAPでカーゴ・パンツを買う。僕はGAPが嫌いじゃない。アメリカンな雰囲気でかっこいいじゃないか。試着する時、店員の「お似合いですよ」とかいう御世辞は絶対バカにしてるよなあ。

●ザ・クロマニヨンズ『タリホー』聴いてる。ヒロト&マーシー、三度目のバンド結成。ハイロウズ以上に無駄を削ぎ落とした、“ロック”を取ったら何も残らない程の、骨格だけで音楽をやってる。一時期遠ざかって、聴いてなかったけど、やっぱりこの二人は最高だな。


本日のインストア

2006-09-09 | music
タワーレコード横浜モアーズ店にて「勝手に観光協会」インストア・イベント観る。
「勝手に観光協会」は、みうらじゅんと安斎肇の観光ユニット。
ローカルな観光地を訪れて勝手にPRソングを作るというプロジェクトだ。
遊びを仕事にしてるというか、仕事を遊びにしてるというか、大の大人が下らない事をやってるのが、素敵だ。
イベントは、ひたすらゆるいトークで終わった。
二人の掛け合いはとても面白かった。

みうらじゅんがやっていた街の看板の文字を撮影して般若心経を作るという「アウトドア般若心経」が完成したと言っていた。
タモリ倶楽部で、その全貌が明らかになるらしいので、こちらも楽しみだ。

ボブ・ディランのモダン・タイムズ

2006-08-31 | music
Bob Dylan「MODERN TIMES」を聴く。ディラン、五年ぶりの新作だ。
前作の発売日は、そうあの日、2001年9月11日である。
この五年間が、ディランの眼にどのように映ったのか。期待は高まる。

ロカビリー、ブルース、4ビート・ジャズ、ワルツ…。
アメリカン・ルーツ・ミュージックに則った音楽性を提示している。
最近僕は、ジョニー・キャッシュ~ロバート・ジョンソン~映画『オー・ブラザー!』のサントラなどを遡って聴いているので、かつてのディラン作品に比べてすんなり耳に入ってくる。

「ボブ・ディラン=難解」というイメージがあると思う。
正直僕も高校生のころ始めて聴いたときは、「何だこのだみ声は!?何でこんなに長くて単調なの!?」って思っていた。
けれども、ドキュメンタリー映画『NO DIRECTION HOME』を観て、印象がガラリと変わった。ディランが身近に感じられるようになった。
この映画で、デビュー直後のディランが、敬愛するフォーク歌手ウディ・ガスリーに会いに行くシーンがある。
自らが影響を受けたものに直接出会うこと。歴史を身体化するというか…。
「MODERN TIMES」におけるルーツ音楽へのアプローチも自らの足元を見つめる作業なんだろう。

このアルバムの最後の曲、「AIN'T TALKIN'」では、「喋ったりしていない、ただ歩いているだけ」(中川五郎訳)というフレーズが繰り返し歌われている。
ディランは誰にも道を示さない。ただ歌っている。足元を見つめながら。 

PS.グーグルに動画が公開されています。ジョニー・キャッシュと共演する貴重な映像などが見られます。
http://video.google.com/dylan.html

歌うたいは代々木公園で弾き語る

2006-07-31 | music
代々木公園にて斉藤和義のフリーLIVE見る。

斉藤和義はデビュー曲から聴いている。フォークにはまっていた高校生だったので、「僕の見たビートルズはTVの中」はストレートに響いた。
世間的には「ポンキッキーズ」のテーマ曲「歩いて帰ろう」で微妙な認知のされ方をしているのではないだろうか。
また、全ての楽器を自演して宅録する新しいタイプのシンガーソングライターとして、山崎まさよしや中村一義と共に紹介されてもいた。

ここ何年かは、アルバムが出ても、聴いたり聴かなかったり、付かず離れずのリスナーになってしまったが、やっぱり生で聴いてみたいよなと思い、代々木公園に向かった。

ギター一本の弾き語りで、アルバムのプロモーションにも関わらず、ベスト的な選曲だった。
斉藤和義は、とにかく楽曲がすばらしい。メロディと歌が真っ直ぐ届く。
改めていい曲ばかり作るよなあと思った。

シンガーとしての決意表明ともいえる「歌うたいのバラッド」は、梢を揺らす風に乗って、「歌」が公園を吹き抜けた。
歌い継がれるべき名曲だと思う。

フリーLIVEだというのに、十分楽しませてもらった。代々木公園はこういうイベントやるし、自由な雰囲気があって、いい場所だな。