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リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

茶蘭花の夜

2008-09-27 | music
横須賀にあるcafe de 茶蘭花にて友人のアコースティック・ライブを観る。


茶蘭花は、三笠通りのアーケードを抜けて、路地に曲がった先にある。横須賀でも知る人ぞ知る店だ。僕も初めて入った。
ほとんど毎日、JAZZやアコースティックのライブをやっているらしい。
壁もギャラリーとして貸し出しているようで、イラストレーションが飾られていた。



二組歌った後、友人170cm-jackはトリに登場。
相変わらずピリッとしたスルドイ歌を披露してくれた。新曲もよかったな。
そして、この夜は自らデザインを手がけたTシャツを着用。
帰りにもらった(というか買った)。tfarmという、Tシャツ専門ネット通販で扱っているので、気になる方は要チェック!

170cm-jackは最近、精力的にライブをやっている。
そのほとんどに呼ばれるので僕は観に行っている。
おかげで、YTYやボーダーライン、この日の茶蘭花など、自分では行く機会のない店に入るきっかけを作ってくれるので、感謝している。


この夜の出演者の円陣

談笑とギターの響きとつまみのチーズの味が溶け合った、茶蘭花の夜だった。


グッと大人っぽい雰囲気のカウンター

OLD YESNOの夜

2008-07-23 | music
7/20
藤沢に行った。
普段行くことのない街なので、横浜駅の乗り換えで迷ってしまった。
提灯が吊り下がり、のどかな感じの駅前。


以前、アルバイトしていた店の方々と会った。
今では社員だった人もみんなバラバラの職場だが、こうして集まって再会する機会がいまだにあるのは、ありがたい。
知的好奇心に富んだ先輩方が多く、会うと毎回、おれも精進しなければなあと思わされる。

「OLD YESNO JACK」という店でライブを観た。
バイト時代の社員だった人の旦那が出演するというので。
山小屋風のウッディーな店内。主人はJACKさんと呼ばれている。
なんだか昨晩もjackを名乗る男と会った気がするが…。気のせいだろう。

ライブは、スティーリー・ダンやノラ・ジョーンズのカバーを中心にオリジナルを交えてやっていた。
R&B~AORのノリで、コーラス隊とサキソフォンを含む大所帯のグルーヴィーな演奏だった。自然と身体がゆれる。
コーラス隊には、もっとゴスペルみたいにグワァーといってほしかったが。
社員の旦那はSAMYさんという人で(本名オサムさん)、SAXを担当していて、バンマスみたいな存在だった。ダンディーでかっこ良い人だ。

店内が暑く、ビールが進んだ。
音楽とビール。これに限る。


SAMYさん。渋いぜ!

ボーダーラインの夜

2008-07-22 | music
7/19
野毛にあるロック酒場「ボーダーライン」にてライブを観る。



野毛には、大学生の頃、坂の上の図書館によく資料を探しに来ていたが、こんなお店ができているとは。
二年ほど前に開店したそうで、どうりで知らないわけだ。
野毛の雰囲気に合う、ステキなお店である。

壁に60~70年代のレコードジャケットが飾られており、テーブルの片隅にはつげ義春のマンガや「レコードコレクターズ」のバックナンバーが置かれていたりする。
店名は正確には「across the boaderline」とのこと。同じタイトルのライ・クーダーのレコードが飾られていた。渋い趣味だ。

週末は、店内でアコースティックなライブが行なわれている模様。
この日は、三組の歌い手が歌った。


まずは、170cm-jack。
まあ、この日はこの友人に誘われ観に行ったんだが。
シリアスな歌詞とMCのギャップが面白い。独自の世界観に引き込まれる。
ちなみに背後の大きなイラストも彼の作である。
大胆かつ繊細な筆致は肉眼で見ないとわからないが、キャラクターの造形の面白さは伝わると思う。


続いては、コツボシロウ。
名前は本名ではなく、鎌倉の地名・小坪からとったそうだ。
「大きな古時計」の禁断の替え歌「大きなお口のアノ模型」には、店の誰もが大ウケだった。


そして、まちっこくらぶ。
飄々としたたたずまいが面白い。メジャー・アーティストでいうとホフ・ディランや真心ブラザーズのような感じか。
軽妙なようで、時に含蓄ある歌詞がぽっと出てきたりする。

音楽とビールと美味いメシを満喫した夜だった。


アップルストアの夜

2008-07-18 | music
渋谷apple storeにて環Royのインストアライブを観る。
アップルストアはインストアライブの穴場だ。
けっこう変わり種のミュージシャンがライブをやる。告知の情報があまりないので、空いてるのもいい。
インストアライブは、普通の客がいる中で、おもむろに始まる占拠感が面白い。

環ROYは、逆ギレ気味の悪ガキチックなラップスタイルだが、MCでも始終悪態をついてた。客も容赦なくいじる。
でも憎めない不思議なキャラだ。
生で聞いても、ラップはシャープで巧みだった。
一人でCDJを操作しながら、うつむき加減にラップしてるのが印象的だった。

ロックリスナーにもアピールすると思うし(「プライマル・スクリーム」って曲やってるし)、もっと注目されていいラッパーだと思う。

週の真ん中の夜

2008-06-26 | music
横須賀のライブハウス兼レストラン「YTY」へ行った。
平日の真ん中に友人に呼ばれた。
「歌うからちょっと観に来てよ」と。
まあ、仕事もあるし・・・とかお茶を濁していたら、「そんなジジイみたいなこと言うなよ」と言われた。
そうだ、僕は「仕事が…」とか言い訳する奴が嫌いだったんだ。
そんな人間になっていたことを恥じた。

というわけで週の真ん中に横須賀に足を向けた。
途中、京浜急行の人身事故などあって遅れたが、友人の出演には十分間に合った。
「YTY」は、以前、東映の映画館があった場所にできた店だ。
僕は中高生の頃、この場所で何本かの映画を観た。
「ウォーター・ムーン」「天と地と」「八月のラプソティ」・・・。
スクリーンが残っていて、映画館の雰囲気が思い出される。
あの頃はここでビールを飲むなんて思ってなかった。

友人は、人前で歌うのは久しぶりとのことだったが、新しいギター・ピッキングの技をあみ出していて、進化しているのに驚いた。
日々自らを更新しようとしている姿勢には刺激を受ける。
あと、他の出演者に、僕が高校に教育実習に行った時、一緒だった人がいた。
音楽科の人だったから、やっぱこうして専門分野を続けてんだよなと思った。
僕も、狭いながらも専門分野を更新しなければ。

0時を回って自宅に帰り、5時半起きで会社へ向った。
面白い週の真ん中の夜だった。


hiphopの魅力

2008-06-15 | music
最近、hiphopをよく聞いている。
CDラックにhiphopアルバムの一角がいつの間にかできていて、割と聞いてきてるなと再認識した。
まあ、hiphop聞いてるようなルックスではない私だが、音楽として好きなジャンルだ。

jazz hiphopのコンピレーション『hydeout productions FIRST COLLECTION』『MELLOW BEATS,SPIRITS&WISDOM』をリピートして聞いている。
『FIRST COLECTION』はNUJABESという人(?)が関わっていて、音楽好きな知人に薦められたんだが、好きな音だった。
『MELLOW BEATS,SPIRITS&WISDOM』はrare grooveとかfree Soulのコンピレーションを作っていた橋本徹の選曲で、流麗なブレイクビーツが心地よい。

hiphopを敬遠してる方でも抵抗なく聴ける二枚だと思うのでおすすめしたい。


日本語ラップも結構聞いている。
日本語表現全般的に興味があるので、文字表現とは異なる口語表現の面白さを楽しんでいる。
日本語をビートにいかに乗せるか、という部分とか。このへんはサザン好きの延長にあると自分では思う。

環ROYというラッパーが面白い。
悪ぶったB-boyテイストではなくカジュアルなストリート感が親しみやすい。
最近出たミニアルバム『MAD POP』の帯に、
「友だちが喋ってるのを聴いているような、環ROYのラップは素晴らしい。時に饒舌に、時に朴訥と、彼は僕に語りかけてくる」
という、曽我部恵一の言葉があり、その魅力を言い当ててると思う。
あと、フィッシュマンズの歌詞を引用した「midnight breaking fishman」はかなり好きな曲だ。

日本語ラップ?ダジャレでしょ?と思っている方にもおすすめしたい。

サザン休止に思う

2008-05-21 | music
サザンオールスターズが活動休止した。
小学生高学年ごろから聞き続けているので、残念だ。

数年前に発表された二枚組アルバム「killer street」は、バンドが結成された青学界隈の通り名が付けられ、サザン版「アビーロード」のようだった。
必死で初期衝動を取り戻そうとしているように思えた。
だから、次の夏にシングルが発表された時には拍子抜けした。
こういう、年中行事みたいに活動するのが嫌になったんだろう。

桑田佳祐のソロ活動は、サザンのガス抜きのようなプロジェクトだったが、最近の楽曲はサザンとの差別化ははかられていない。
だから、これからも変わらず桑田が作る曲を聞きたいと願う。

サザン/桑田の魅力は、その貪欲な(ある意味無節操な)バラエティーに富んだ音楽性だ。
アルバムには、シングル曲に混じってよく分からない曲が一曲は必ず入っている。
これがスルメのように後々効いてくる。

僕がジャンルにこだわりなく音楽を聞くようになったのは、桑田佳祐のおかげだと思っている。

去年のソロ活動でのシングル三枚の流れではアルバムが出ないようだが、気長に桑田の新曲を待ちたい。

今こそ添田唖蝉坊

2008-05-07 | music

演歌を聴いている。
演歌といっても、現代ではほぼ絶滅している壮士演歌。
もともと明治の民権運動の「演説」をフシをつけて歌ったことから「演歌」は生まれた。
政治・世相を風刺したジャーナリスティックな路傍の歌を、添田唖蝉坊は作り続けた。
添田知道著・小沢昭一解説・唄(なんとCD付き)『流行り唄五十年 唖蝉坊はうたう』(朝日新書)は、そんな添田の略歴と歌詞が集成された一冊である。

ああわからないわかならい 今の浮世はわからない
文明開化というけれど うわべばかりじゃわからない
ガスや電気は立派でも 蒸気の力は便利でも
メッキ細工か天ぷらか 見かけ倒しの夏玉子
人は不景気不景気と 泣き言ばかり繰り返し
年がら年中火の車 廻しているのがわからない

世間と自分の境遇を笑い飛ばし、しぶとく生活する“庶民感覚”がこのような唄を求めた。
「庶民」という言葉は好きではないが、こういう感覚が現代では忘れられてしまっている気がする。弱者がより弱者を笑い、自分だけソンをしたくないという“消費者マインド”が蔓延するギスギスした現代こそ、“庶民感覚”が必要だと思う。

そんななか、添田唖蝉坊の唄を、現代によみがえらせようとしている若者がいる。
岡大介・小林寛明「かんからそんぐ 添田唖蝉坊・知道をうたう」は、壮士演歌のカバーを中心としたアルバム。
バーチャルな“懐かしさ”ではなく、“新しい唄”として再生しているところがすばらしい。オリジナル曲も違和感なく、唖蝉坊の唄を並んでいる。
低所得層の若者から生まれたパンクがかっこいいのと同じように、唖蝉坊の壮士演歌がかっこいいということを“再発見”して欲しい。
僕は、忌野清志郎が原発や君が代など時事ネタを歌にするのは、唖蝉坊~フォークソングの流れにあるものだと思っているし、同じ感覚で聞いている。

『流行り唄五十年』にこんな一節があった。
「歌はうたうものである。うたわれてはじめてそのすがたが立ち現れてくるものである。」


ソングブックの夜

2008-04-25 | music
先日、duo music exchangeにて「tokyo song book 春」というイベントを観た。
おおはた雄一/友部正人の弾き語りライブ。

先週、友人と話してて友部正人の話題になり、ライブ見たいよなってことで急きょ行くことになった。

友部正人はスナフキンがそのままおじさんになったような人だった。
歌い始めると、一気に歌の世界に引きずり込まれた。独特の歌い回しと声。
寓意性に富む象徴的な歌詞が沁みた。
「水門」という曲を歌っていたが、じわじわと感情の水位が上がり、奔流のように歌が溢れ出すようだった。

おおはた雄一は、ギターのテクニックがすごかった。柔らかい歌声は少し物足りなかった。
終盤、何曲か共演していて、エスプレッソのように濃い友部正人の歌と、マイルドなおおはた雄一の歌声がまざって、カフェ・ラテみたいな聴き心地だった。

椅子に座って聴く、アコースティックなライブもいいものだ。
ただ生ビールがドリンクチケット+100円てのはいけてないぜ、duo music exchange!

B.G.M.

2008-02-22 | music
最近聴いてるミュージック。
その感想。

seeda「HEAVEN」
seedaのラップはザラッとした街の空気を感じさせる。
街には、犯罪もあるし、疲弊もあるし、救いもある。
ふだんは歩かないヒップホップな地域や文化圏を、ビートに乗って歩いている感じだ。
こういう「街が動いている感」は貴重だと思うし、注目のラッパーだ。

奥田民生「Fantastic OT9」
「フロンティアのパイオニア」という曲が入っているが、まさに奥田民生は孤高のソングライティング道を邁進している。
ワイルドなバンドサウンド、堂に入った言葉遊び、太く力強い歌。
ほかに何がいるっていうんだ?
やっぱ民生はかっこいいや。

くるり「Philharmonic or die」
ライブ盤二枚組。
二人になってもロックバンド。
オーケストラと競演してもロックバンド。
そういう、くるりの心意気が伝わってくる。
オーケストラ+バンドサウンドは、とかくビートルズ風になりがちだが、そこをうまく回避しているように思う。
オーケストラの音の洪水は、なかなかすばらしく、生で聞いたら鳥肌ものだっただろう。