黒猫Mayの山登り日記

人生、山あり岩あり猫もあり
山登りに挑戦中 
槍ヶ岳の次は剱岳だ ♪  

八ヶ岳の最高峰赤岳へ

2018年08月30日 | 八ヶ岳
今年の夏山リストにはなかったが、長い山行はできないが一泊くらいで行ける山ということで突如湧き上がってきたのが今回の赤岳である。

8月26日(日)午後2時過ぎに自宅を出発する。
今夜の宿は赤岳の登山口にある「美濃戸山荘」だ。
宿で夕食を食べることにしていたが、途中で宿から電話があり6時まで入ってもらわないと食事は出せなくなると。
確実に6時まで着ける確信はないし、あせって事故を起こしたら元も子もなくなるしと思い夕食はキャンセルする。
自分たちが途中で買ったものを持ち込ませてもらうことにした。

食料を買ったり、道に迷ったりで案の定到着したのは7時だった。
初っ端から引っかかった出だしだ。

美濃戸山荘の娯楽室。
こちらで持ち込んだおにぎりを食べさせてもらう。

宿泊する5人くらいの同年代男女がくつろいでいたので途中から話に入れさせてもらった。
「明日はどちらへ?」から始まり、私たちと同じく赤岳へ登るという3人と話ができた。
私たちが横岳にも行き山頂で一泊すると言うと、その人たちは赤岳だけ登り日帰りで帰ってくると言う。
そうか日帰りでも登れるのか・・
明日は天気がよさそうだが、あさっては崩れる予報も出ているので私たちもそれに変更するか。
ツレと子に相談し瞬く間に日帰りに決まっちゃった。


ルートはこちら ↓  青いラインの地蔵尾根を登り、黄色の文三郎道を下る。

下りの文三郎道は段差の高い木段とザレ場・ガレ場が長く続くので登りは大変だよと宿のおかみさんが教えてくれた。
山小屋で得られる情報はやはり貴重だ。

部屋は大部屋の料金で個室にどうぞと案内された。
空いているとこういう配慮をしてくれる、うれしいな。


27日(月)
6時 ちょっと肌寒い宿の朝。



ここは八ヶ岳だよ。



宿の前の道は登山道、この道は赤岳に続いている。

いざ南沢ルートへ


6:40 出発



沢沿いに水音を聞きながら、木橋を何本か渡る。



木陰は涼しい。



大きな石の凸凹道を登ると



広い河原がでてくる。
(ガイドブックには白河原とある)が、道標がない。
土の上の無数の靴跡を頼りに歩を進める。


30分も道標がない河原と樹林帯を行く。

9:25 行者小屋到着



小屋の広場で休憩している人たちを見ると、張り詰めていた糸が緩んで次に進もうという気持ちがなくなる私。

予定は5分が20分も休んでしまった。


さあ地蔵尾根へ


一気に急な5段連続ハシゴ登りが出てくる。
休みすぎた、足が重~い。



樹林帯を抜けたら、展望が広がる。

この視界にちょっと足が軽くなった。


ハシゴがまた出現。



稜線が見えてきたよ、尾根の終盤か?



最後のクサリ場かな。



いやいや、まだまだ岩の凹凸が待ち構えてます。
テッペンを横に歩く人たちを見つけた。



もうすぐだよ!!



これが本当に地蔵尾根の最後の登りだった。



11:00 やったー!地蔵の頭へ到着。



お地蔵さんがお出迎え。



本当にきついのはこの後の頂上直下の岩場だったけど・・ね。



つづく


猫耳へ登ろう谷川岳

2018年08月25日 | 上信越・尾瀬
三年前に谷川岳に行ったときはガスで頂上の景色がまったく見えなくて残念な思いをして降りてきた。
再度登れるチャンスはないだろうと考えていたが、子が谷川岳に行きたいと言い出したので「よしよし!」と内心思い同行した。

谷川岳の頂上は「トマの耳」と「オキの耳」と呼ばれる双耳峰なのだ。
トマとは手前、オキは奥という意味らしい。
二つ並ぶと、猫の耳みたいで可愛らしいとかというウワサあり。
晴天の空に浮かぶ猫の耳・・猫派としては実物を確認せずにはいられない。


8月19日(日)
家からは車で3時間くらいで谷川岳の麓までいけるのだが、朝が苦手で早朝出発は無理。
なので前回同様「土合山の家」に宿泊した。

宿の夕飯。
赤城牛の陶板焼き美味しかった。

もちろん煮付けや他の手作り料理も超美味でした。


8月20日(月)
8:00 谷川岳ロープウェイ駅からロープウェイに乗り天神平駅に到着。

今日の天気は言うことなし。
二つの耳がクッキリと見える↓でしょ?

俄然テンション


出だしは平坦な木道だった。



樹林帯から抜け出すとちょっとずつ岩場が顔を出してくる。



急な岩場は高度を稼いでくれるので、



目に飛び込んでくる山々の高さも変化が早い。



木段あり



ゴロゴロ石と木のミックス段あり、足が上がらずもうヘトヘト。

でも子に置いて行かれたって、今日の晴天は心強い味方だ。


絶壁に立つ肩の小屋に到着。

中は休憩でき売店もあるのに、道路側には看板もなく営業していることがわかりずらい謙虚な小屋だ。
ちなみに宿泊もできる。


頂上らしきトンガリが・・・見えた!



11:23 はぁ・・一つ目の耳「トマの耳(1963m)」とうちゃーく。




三年ぶりの再会だ。



ずっと遠く幾重にも山脈が見え



振り返ると登ってきた道筋も確認できる。

来て良かった。



さて次は・・・もう一つの耳のオキへ



進もう。



11:00 「オキの耳(1977m)」へ着いた。
こちらが高いので頂上だ。



人気のオキの耳、記念撮影の人たちが順番待ちをしている。



この先は垂直に切れた崖、落ちたらおしまい。




昼ごはんを食べたらガスってきた。

山の天気は豹変するから、サッサと帰ろう。


下りはきれいな緑の笹原が斜面いっぱいに広がっているのが目に入る。
こんもりしていると茶畑に見えてしまう。



リンドウがたくさん咲いていて見頃だった。



鎖場の急な岩場
前回はすれ違う人たちで渋滞ができていたが、今日はスムーズに降りられた。



気が付くと後ろを歩いていた子が、時々かがんで何かを拾い小さな袋に入れていた。
クリーン登山ならぬクリーン下山をしていた。
道にはアメの空袋や紙くず、タバコの吸い殻など落ちていた。
そのまま通り過ぎてもいいけどね。
麓までにこんなに収穫あった?(傘の柄まで落ちていたよ)

すれ違う人がなくゆっくり降りてこれたから、「拾おうか」という気持ちになり私も参加した。



前回は9月の連休に登ったので、谷川岳って大渋滞が発生する山だって認識があったけど、今回は夏休み中なのに平日に登れば混雑せずに快適登山ができる事が分かった。





猫たちの食料事情

2018年08月19日 | 我らニャン's
いつのまにか、グルメになっていたトラちゃん。
野良なので食事の種類なんて選ばずなんでもガツガツ食べそうなもんですが・・

そうではなくウエットフード主流派になっていました。
ウエットフードは高いんだよね(>_<)⤵
我が家の経済情勢からすると。

そのウエットフードがなくなり急遽買ってきたよ、トラちゃんのために。

だってカリカリだけだと食べない(泣)


Mayはウエットフードは食べない。
もっぱらモンプチ派。
激安のキャネットでも食べることがわかったので、これからは混ぜることにしたよ(笑)

食費バランス:May<トラちゃん
なのだ。

奥穂高岳に行こう!頂上だ?

2018年08月18日 | 南・北・中央アルプス
8月7日(火)
穂高岳山荘の夜明け前。
私たちは1階に泊まったが、2階の物音で目が覚めた。時計を見たら4時前だ。
1階の天井が即2階の床らしく、ズリズリと荷物を引きずるような音がしばらく続いた。

5時前にはテラスで準備体操をして出ていくグループを見かけた。
2階の物音はあの人たちだったのかな。


6時 テラスにガスが立ち込めている。
「こんなで登っていいの?」



垂直岩だってガスガス。



身支度をしているベテランっぽい人に「ガスってても登っていいですかね?」って聞いてみたら
「垂直岩はここだけであとは大丈夫ですよ」と励まされる。

何が大丈夫なのか分からないけど、じゃ行くかー!!


(緊張のために落ち着くところまでの写真はなし)


垂直岩が終わると、ガラガラのガレキを慎重に歩く。片側は切れ断崖絶壁。



強風で体がグラリと揺れたり、寒かったり・・。
ガスっていて遠くは見えず、クネクネと曲がり道が次から次へと現れ頂上はまだかまだかと歩くこと1時間。


頂上かな?

赤枠で囲ってある男性3人とは前日の横尾山荘から顔見知りになった。
涸沢あたりからずっと抜きつ抜かれつのデットヒートを繰り広げ「また会いましたね」と何回もあいさつ。
そして今朝も頂上制覇も同時になった。
ツレとは密かに「三匹のオジサン」と呼んでいた。




6:50 山頂に着いたーーー。(三匹のオジサンから撮ってもらった記念の一枚)

もうこれ以上登らなくていいんだ。



北アルプス三度目にして、念願の小屋止まりを脱出した(笑)


一瞬ガスが取れた山頂。



が、すぐにまた残念ながら、なにも見えない。

晴天だったら槍ヶ岳もジャンダルム見えるはずだけど。


登頂に意味アリ!

満足したらサッサと下山。

下山の方がずっと危険なのだ。


崖っぷちに立つ慰霊碑。



安堵感が出てきて、下ってきた道(崖)を振り返ると・・



けっこうな断崖絶壁でした。



底に小屋が見えてきた!
向こうの山は涸沢岳



無事に、穂高岳山荘に降りてきたよ。

うーーん、自分たちが降りてくると、頂上は晴れてそうだ残念・・。


小屋にリュックを置いての往復だったので、とっても身軽で楽だった。


今度は麓まで本当の下山だ。
あのザイテングラートを下るかと思うとウンザリだけど、歩かないと帰れないからね(笑)


疲れた体に本谷橋の下を流れる川の凍るような冷たい水と、その水に冷やしたちょっとだけ残ったポカリは最高の味だった。



炎天下約7時間歩き


午後3時にやっと横尾山荘に着いて、ここでお泊まりだ。
体力があれば上高地まで行きたかったけど、よくやったと褒めて長い一日を終了した。



おわり


奥穂高岳に行こう!ザイテングラート

2018年08月13日 | 南・北・中央アルプス
一歩間違うと滑落と隣り合わせの岩尾根ザイテングラート。
降りてくる人たちとは道を譲ったり、譲られたりしながら高度をグングン(でもないか)稼せぐ。
涸沢ヒュッテが随分小さくなった・・・。



前穂高も随分近くなった。



ヘルメット装着推奨地域ではないけれども、ほぼ皆さん被っている。



ツレはせっかくもってきたのに、リュックに被せたまんま(笑)



上を見上げると、岩だらけで一見どこを登るか道わからず。



ポチポチ見える人を頼りに、登るしかない。



「随分上がってきた、もう少し・・」と言い聞かせ



でも、ちょいと道をそれたりしました。



「ホタカ小屋(まで)20分」と書いてある岩見っけ!
「オオ~!」と喜んでいたら、私たちの後ろから来たグループのリーダーが「これは嘘ですよ。30分から40分かかるから、ゆっくり行きましょう」と話しているのが聞こえてきた。。
いやはや余程の健脚者の20分か。




20分岩から私たちは37分かかり、やっとこさ


13:30 穂高岳山荘に到着。



テラスの端っこからすぐ直登が始まる。
少し休んでから頂上に行く予定だったが、この濃いガスでは怖気づいてしまう。



下の涸沢方面は遠くまで見渡せるのに。



山頂からは続々と降りてくる。
どんな感じか伺っていると、



ハシゴにクサリ・・・



垂直岩と、怖気づく材料のオンパレード!!



ガスも濃いし、小屋(穂高岳山荘)までタイムオーバーだし、何より疲れたーーー。
体制を立て直さないと、(私の体力では)挑める岩場じゃない。


ということで、登頂は明日に持ち越した。



夕方、一瞬だけ垂直岩の全貌が見えた。



去年の槍ヶ岳では山頂直下の小屋までしか行けなかった。
その前年の焼岳は、雨が振り出し小屋までも登れず降りてきてしまった。
今年こそは、北アルプスの小屋止まり登山のトラウマは消し去りた~い



つづく

奥穂高岳に行こう!

2018年08月09日 | 南・北・中央アルプス
槍ヶ岳にも再チャレンジしたいし、穂高にも登りたい。
穂高だって、北穂高・奥穂高・前穂高・西穂高とたくさん(笑)あるけど、私の登れるところは?

そんなこんなで選んだのが奥穂高岳だ。
果たして今回は頂上の土か岩か分からないけれど踏めるのだろうか?

8月5日(日)
松本電鉄線の車内ではバイオリンの生演奏が始まった。夏休みのイベント企画らしい。
演奏者は牛山孝介さん



新島々バスターミナルへ到着



いつものアルピコ交通のバスで上高地に到着


むこうに見えるお山たちは穂高連峰。吊尾根(つりおね)がクッキリ見える。

明日はあのてっぺんまで登るんだよ。


6日(月)
宿泊した横尾山荘の静かな朝。



5:30 さぁ出発。
山荘前の階段を上がっていくと



吊橋の横尾大橋。
意外と幅は狭い。



この道は憧れの穂高岳へ続くんだよ(笑)
ドッキン、ドキドキだー。



屛風岩かしら?



6:45 本谷橋到着

 

川の水が冷たい。
休憩場所にピッタリ。




本谷橋を過ぎると急登になるが



視界が開け



景色が変わってくる。



徐々にアルプス気分が注入される。



8:38 涸沢到着



涸沢ヒュッテのテラスからは前穂高・奥穂高・北穂高がすべて正面に現れた。



紅葉の時期には超混雑する有名なテント場。その山側に立つのは涸沢小屋。




実は涸沢に着いたら、雄大な景色に気持ちが完結してしまい体から力が抜けてしまった。
上を見上げると、まだまだ倍以上の距離の急な岩場が見えるし・・。
「もうここで帰りたいな」と半分思うが、それじゃツレに申し訳ないしきっと後悔もするなんてクチャクチャ考えるが、そのまま畳み込んで重い足を前に出す。

一人で来たら(技術的にも体力的にもあり得ない話だが)とっとと帰ったかもね。
そんな面で、ツレという同伴者は有難いもんだ。


涸沢ヒュッテからそのままパノラマコースを登りたかったが、通行止めだったので涸沢小屋を通り奥穂高岳を目指すことにした。



スカイラインに映えるきれいな吊り尾根と、右の山が目指す奥穂高岳だ。
随分近くなったー、登って来たなーという思いと、まだまだ遠いなとため息が混じる時間だ。

スプーンでえぐられたようなカールも有名。


不安定なゴロゴロ岩の道と




ザレザレと崩れそうな小石の道の先には、急峻な岩尾根のザイテングラートが待っていた。





つづく