黒猫Mayの山登り日記

人生、山あり岩あり猫もあり
山登りに挑戦中 
槍ヶ岳の次は剱岳だ ♪  

編笠山から権現岳へ 円と鋭の対照的な山

2017年09月27日 | 八ヶ岳
9月24日(日) 2日目

5:30 青年小屋の朝 雨は心配なさそうだがスッキリ晴れておくれ



5:40 朝食 今日も手作りのごはんが出て来たぞー

形だけでは何?って思った卵焼きも、シュウマイもまたまたおいしかった。


コーヒーを注文したお客さんには、ご主人が豆から挽いて淹れていた。


小屋の裏に廻ると、例の巨大岩を登っていく人たちがいた。
リュックを背負っていないと楽そうだ。



赤提灯は「遠い飲み屋」になっていた。
昨日と違うから、夜になると仕舞って朝に掛けるんだねぇ。



6:30 権現岳に向かって出発ー



ゆっくり登り樹林帯を抜けると


7:00 のろし場に到着 



今日もまた霧の一日か



何も見えないな、なんてガッカリして歩いていたら


突然、とんでもないところがでてきた  えーーー




ギボシという礫岩(れきがん)の岩場だ
ポールを使っていたが、斜度が大きくなり両手をフリーにして三点支持で登らないといけなそう。
ポールを収納する。



先に登っているのは東京3人組。
霧で道も分からないから、なるべく離れないよう後を追う。




ありえない あのベテラン3人組・・ 四つん這いで登ってるーーー 

もちろん私も同じようにした。


右側は完全に切れ落ちてる激セマをトラバース。ギャー足を踏み出せない・・・

ヘルメットを持ってくるべきだったと、チラっと思った(笑)



おおー、ツレよ無事生きて登ってきたかー



岩場が終わり、命拾いをしたような放心した気分でぼんやり空を見上げるといつのまにか霧が晴れていた。


権現岳の岩峰が見えてきた。




なめらかな形の編笠山と小さくなった青年小屋、ずいぶん登って来たぞ。



八ヶ岳の最高峰・赤岳が見えるところまできた。
東京3人組はもう(赤岳方面へ)行ってしまったかなー?



南アルプス?



振り返ると、霧の中で形がわからなかった山の全貌が現れていた。



さて、権現岳の尖がった頂上だけど、どこからどうやって登るの?



ここからよじ登るのか?




しがみつきながら頂上を目指す



もうすぐテッペンだよーー



8:10 権現岳頂上にーーとうちゃくー
けど、やっと二人が立てるくらいなのですぐ降りてきちゃった。

青年小屋から1時間40分で着いた。緊張感を強いられる岩峰を渡ってきたのでもっともっと長く歩いたような気がする。


頂上で撮った貴重な百名山・赤岳の勇姿。
待っててね、次はそちらにお邪魔するから。



東京3人組はまだここにいた。
下りて挨拶。
みんな無事で登頂できて満足顔だ。
3人組は赤岳へ、我々は下山。
お互いに「ありがとう楽しかった。これからも安全にね、無事に降りてね」とお別れを交わす。


さあ下山だよ、ここからはもう怖い岩場は出てこない。



振り返ると、今登った権現岳といつかは行きたい赤岳がまだ視界にある。



「山はお天気次第のところもあるね。天気悪いとさ、その山も悪く見えちゃうもんね。」と3人組の一番年輩そうな女性が言っていた。
本当にその通りだ。


9:15 三ツ頭(みつがしら)到着



三ツ頭から権現岳を振り返る。



下りが長くなってくると、足に疲れが出始めてズルーと滑る怖い思いをした。



ススキが揺れて



トリカブトも「ワタシきれい??」とアピールしている。

(綺麗な花には猛毒あり)ツレよ、言動に気を付けないと一服盛られ「権現岳トリカブト殺人事件」になっちゃうかも(笑)


13:15 終点・天女山到着ーーー
 やっと長い下りも終わった。


タクシーを呼んで「甲斐大泉温泉 パノラマの湯」に運んでもらった。(写真撮り忘れ)
二日間の汗を流し、小海線・甲斐大泉駅から車中の人となった。


編笠山の姿が円峰なら、権現岳の岩峰は鋭峰とガイドブックにあるが、なんと適切な表現だ。
八ヶ岳縦走の入門コースとあったので、編笠山の付録みたいなつもりで権現岳も登ってみたが甘くない岩山だったな。
でも岩登りは、やっぱりおもしろいというのが正直な気持ちだ。

山良し、小屋良し、(色々な人たちとの)出会い良しで、もちろん天気も良く最高な山旅でした。



 お ま け 
青年小屋でバッジを購入。
編笠山と権現岳をイメージしていて、色が淡くてとっても素敵。
デザインは小屋のご主人が描いたとか。

エベレストにも登り、バッジもデザインする多趣味・多角経営の山人だ。


お し ま い



















編笠山から権現岳&うわさの青年小屋へ

2017年09月25日 | 八ヶ岳
9月23日、24日で編笠山と権現岳に登る。

八ヶ岳は初めてなので、比較的登り易いという話しを聞いていた編笠山をチョイス。
編笠だけでは(交通費が)もったいない気がして権現岳も追加してみた。

さあ、この選択は吉か凶か・・?大吉か?

「青年小屋はボトルキープができるらしいよ」なんてことも聞いた。
評判のいい小屋らしいので、泊まってみたかったのもある。

天気だって、とても気になる。
本当は先週予定していたのに大雨で計画がつぶれてしまったのだから。


23日自宅を朝4:30に出て最寄駅を5:00の始発電車に乗った。
前日に特急あずさの指定席券を立川(7:21発)から小淵沢までとろうとしたら満席だった。
なんと10時過ぎまでの指定席は満杯だと。

「こりゃ、連休だからノロノロ行ったら自由席には絶対すわれないぞーー」ということで、早く家を出た。
立川では座れないと思い、始発の新宿発7時に乗ることにした。
あずさの出発ホームには6時前に着き一時間以上も待ったが、その分余裕で席に座り一時間以上も眠ることができた。
予想どおり列車内通路にはたくさんの人が立っており、トイレまで行くのだってかき分けて行くほどだった。

8:54小淵沢駅到着

駅からはタクシーに乗る。曇り空でパッとしない天気だ。
とても愛想のいい運転手さんは「霧が出ていると、あとで晴れてきますから大丈夫ですよ」と請けよってくれた。



9:20 観音平に到着



歩き始めは広い笹原の平な道



10:30 雲海到着


 
ちょいと休憩
霧が取れずぼんやりしている。



大きな石ころが出てきて、少しずつ急になってくる












11:30 押手川

川らしき流れはあるけど水なし


右に休憩している三人の方たちとは、翌日まで一緒だった。



徐々に急登になってきた。



松葉の落ち葉?



登る



転がっている巨大な石の階段を登る



ハシゴも登る



いつまでこんな登りが続くんだーと言いたくなってきた頃、空が見えてきたぞ。



13:45 編笠山(2524m)山頂に着いたーー

曇っていて展望ないよ、分かっていたけどガッカリ



鳥がそばに寄ってきてごあいさつかな?



遅い昼食を食べ、気が付いたら誰もいなくなっていた(笑)



しようがないから、今日の宿の青年小屋に行こう
ここからは、もう下りだよーー



下に青年小屋とテントが見えてきた



霧が流れて、向いに山も見えてきたーー





と、山に見とれていたら青年小屋の前に敷き詰められたような巨大な岩?石?に気づいた。
一瞬、墓石に見えて自分でもビックリ



岩の間を抜けて歩けるかと思っていたのに、上を歩かないと小屋までたどり着けない。



渡ったり飛んだり・・岩を登るより怖い思いをして・・


15:00 青年小屋到着
名物の赤い提灯が健在だった。



ラブランコだって(笑)



予約なしだったけどちゃんと一人一枚の布団をもらえた。
6人部屋で登りから顔を見かけた3人と一緒の部屋になった。

なんと枕カバー(ペーパー)付き、初めてだ。


部屋には誰もいないので、他の人たちはどこにいるのかとウロウロしていたら談話室のコタツで例のグループが一杯やっていた。
私たちもビールを買ってコタツに入れてもらい会話のなかに入った。

3人は東京から来た山の会のグループで、リーダーと呼ばれていた男性と女性二人は私くらいの年齢か。
やはり新宿発7:00の「あずさ」に乗ってきて、激混みですごかったねと話しが盛り上がる。
ジバングのことも出てきたので、その対象の年齢ということもわかった。

この方たちは、明日権現岳経由で赤岳に行きもう一泊して降りると。


17:30 夕食
ご飯・豚汁おかわり自由。
豚汁は具だくさんだし、おかずも手作りで種類が多くおいしい。
デザートのブドウも高級品だよ(笑)

今日はお客さんがいっぱい。
私たちは予約せずに行っちゃったから、食堂に入れず談話室のコタツが食卓でツレと二人だけ。
コタツは暖かくていい感じだった。

だって寒い。長そでの上にダウンを着てそれでもちょっと寒いかなと感じる。


山小屋の夜はご飯を食べてからが長いな~と思っていたら、小屋のご主人が以前エベレストに登ったときのビデオの上映会をするというので、食堂に集まった。
 
「遠い飲み屋」というサブタイトルの小屋だけあって、日本酒が振る舞われた。

ご主人も片手にグラスを持ち、飲みながら流れているビデオの説明をしていく。
質問にも受け答えし、ゆったりと山小屋の夜が過ぎていく。
私は日本酒は飲まないので残念だったが、ストーブが付いた暖かい食堂でビデオを見ていたら眠くなってきたので途中退席した。

明日は晴れますように、おやすみなさい    


つづく





















積み木は要らんかね~

2017年09月19日 | 孫にマゴマゴ
と、孫のCくんが使わないかな?と思い名古屋に住む子にメールしてみた。



クマの絵が付いた箱は、子が1歳の誕生日に贈った。
車輪が付いた箱は、子のいとこ達が使ったのをもらった。

積み木そのものは、一緒に混ぜてかたずけたのでどちらのものか不明なのが多い。


30年以上前の物だけど、よく遊んでいたし落書きもしてあり捨てられず取っておいた。

さて積み木の運命はどうなる??

山小屋泊りを快適に

2017年09月18日 | 山のあれこれ
いままで山小屋には五か所泊まったが、四つの小屋にシーツというものがなかった。
じかに布団に寝るのだ。


一番初めは「え~シーツ無いの。汚い」とショックだったが、それしか選択肢はないのだからしょうがない。

しかし、槍ヶ岳に行った時に同室になったご夫婦は、布を敷いていた。
二日続けて一緒になったけど、同じ布を敷いていたからシーツ用として持ってきたんだね。

「あ、いいアイデアだな。私も今度持ってこよう」と思った。


1m580円の布で山シーツを作ってみた。
小屋の布団は狭いのが多いから、この幅で十分だ。

着替えの時もつかえるかな。
次に使えるのはいつになるだろうか?
ちょっとだけ山小屋泊が楽しみになるかも~

飛び越えた季節

2017年09月17日 | 日々のくらし
昨夜は毛布を掛けて寝たのに寒かったーー
Mayは私の足元横に寝ていたけど、少しずれて隙間ができるといつのまにかピタっとくっついてきていた。
やはり余程寒かったのだろう。



起きてフローリングを歩くとビックリするくらい冷たかった。

昨日までは素足、今朝はスリッパを急いで出した。


Mayにも温かいフリースを敷いてあげたよ。



20度あるけど、一気に気温が下がると冬が来たみたい。
昨日は短パン・Tシャツで、今日はアンダーシャツ・長そでシャツに長ズボン&パーカーまで着ちゃった。



どうなるの、今年の秋は?
今日明日の予定で行くはずだった編笠山・権現岳は流れちゃったよーー

山の仲間でした

2017年09月12日 | 日々のくらし
以前入会していた山の会のAさんが亡くなったと、退会した後も連絡を取っていた友達から教えてもらった。

沢登りをしていての滑落事故だったようです。

Aさんは経験40年とかの超ベテランで高い山に連れて行ってくれたり、初心者には山道具選びの買い物に一緒に行ってくれたりと面倒見のいい人だった。

私は数回一緒に行動しただけだけど、それでも身近にいた人が山の事故で亡くなるというのは衝撃です。

「山って死んじゃうんだ、あんな山男みたいな人でも落ちたら死ぬんだ」と正直に思いました。

ベテランでも山男でも、私のように万年初心者でも落ちたら死ぬんだと、山に行くのが怖くなりました。





心に穴が開いたみたいでボーとしています。











五丈石がシンボルの金峰山(きんぷさん)2599mへ

2017年09月11日 | 奥多摩・奥秩父
9月3日(金)
山梨と長野の県境にある百名山・金峰山に登った。
以前、瑞牆山に登った時に、頂上から見えた金峰山の「小さくポコっと見えるのが五丈石だよ」と誰かが言っていたのが印象的だった。
いつかは登りたい山の候補だったので、思い切って出かけた。

自宅から登山口の大弛峠(おおだるみとうげ)まで車で3時間以上かかる。
スロースターターの我が家ではなかなかできない朝5時過ぎ出発ー
いつも大渋滞になる八王子JCTもまだ混んでなくてスイスイと飛ばす

勝沼ICを降りて、長く続くぶどう畑を通り山道に入る。
車のナビに「大弛峠」は設定できず、タブレットのナビで誘導してもらう。
最初はおおだるみが読めず、苦心惨憺。
「弓へんに池の右の漢字」で検索して弛み(たるみ)と分かった
そんなこんなのおおだるみへ向かって、グングン標高を稼ぐ。


8:30 大弛峠到着
この峠は標高2360mもあるので、金峰山には比較的楽に行けるコースということだ。

途中何台も路駐があったので「きっと満杯だよー、もうこの辺で留めようよー」と私が言うのに子が「もうちょっとー」と上がってきたらやはり空きなし。
(と思って)下に行こうとしていたら知らないオバちゃんが指で示してくれる方向を見たら、ナント一台分の空きがあった。
奇跡のスペースにありがたく留めさせてもらった。
オバちゃん曰く「私たちも上がってきて空いてないと思ったから、運転手が下に置きにいってるの」と。

幸先よくスタート、と歩き出したがこの道?は間違いでした。



路駐車のために登山口看板が隠れていた。



道は整備されている。



朝日峠通過



だんだん歩きにくくなってきた。



見晴らしのいい岩場に到着したので休憩






富士山も



◯△山?も



空もきれいだ。



山並みだって遠くまで何重にも見えて美しい



キノコも迎えてくれた



10:15 朝日岳2579m

見落としそうな地味な看板





せっかく登って来たのに、また崖のような岩場を下る。




11:21 頂上かな、いやいやまだまだらしいが、平らな見晴らしのよいところに到着



瑞牆山が随分下に見える



逸る気持ちを抑えながらも頂上に急いだけど、もう一山あった




岩のトンネルをくぐり



修羅場のような巨大岩場を乗り越えたら



11:40 金峰山2599mの山頂到着



五丈石が見えてきたーーー



全景はこんなにデカい、高さも15mもある
1丈が約3.3mなので5丈なら15mあるらしい。
いいね、こんなことができる若者は

登りきると、見ている人たちから拍手ー


岩場に坐って五丈石に登る人を見ながら、コンロでコーヒーを入れて飲む。
とても標高2500mとは思えない広場のようなところで、ゆっくりした時間が流れた。
でも沸騰したお湯は飛び上がるほど熱くなかったので沸点は低いんだろう。



子も「登りたーい」と挑戦したが




ここから上に登れず断念し降りてきた。

左の男性が手を掛けている岩が大きい。
何度かよじ登っていたがついに登れなかった。
母はドキドキしながら見ていた。(遠くでコーヒー飲みながら)




1時間ものんびりしちゃったので、そろそろ帰ろうか。


また来るね



登る時はアップダウンも気にならなかったけど、帰りは疲れていたからか「まだ~?」って言う程時間が長く感じた。


15:20 大弛峠に無事下山してきた。



大弛小屋でバッジをゲット

五丈石が彫られている小さなバッジ。かわいいよ。

勝沼に下りて一番先にしたのは、ガソリンスタンドを探したこと。
山道をブンブン登ったので予想以上に早くなくなり焦っていたのだ。
無事ガソリンを給油したら、目と鼻の先にブドウ直営店があった。
スーパーよりかなり安いのでつい手が出ちゃった。

最後はこちら
「ぶどうの丘温泉 天空の湯」で汗を流す。

露天風呂から見た勝沼の夜景がきれいだった。
子「以外と明るいね、もっと町が暗いかと思ったのに」 同感だった。

お わ り