この日は朝から結構な降りの雨。
傘を買うのも悔しいし、ホテルの部屋で止むのを待ったが降りは弱まらない。
意を決してホテルから駅までの200mをダッシュ!・・・ずぶ濡れとなる。
◆KUNI
どんな存在なのか、どんなバンドなのか全く知らなかったが、会場のどこかで「KUNIさん江」と書かれた花輪を見た気がしたので、本日の1発目として聴いた。
ギタリストのマイクスタンドに青い飾りが巻き付けられてるのを見て、あまりいい予感がしなかったが・・・。
ギターソロは早弾きのピロピロ系。
ヴォーカルやベースが次々に交代する中、ギタリスト中心に演奏されているのが徐々に分かってきて、ようやくこの「バンド」が何なのか、が分かってきた。日本を代表するギタリストとのこと。
最後はKISSの「Rock And Roll All Nite」・・・う~む、何でもありか。とにかく終わった。
昨日の疲れが残っているのか、可能な限り聴きまくってやる!という意欲があまり湧いてこなかった。
今回購入したチケットは、初日が1日券自由席で二日目は1日券指定席。
本当は2日券自由席が欲しかったのだが、どうせいつでも買えると思ってたら、2週間ほど前に売り切れてしまった。
指定席は不要と思ってても、1日券を2枚買うと2日券との差が3,500円にもなってしまう。
それは悔しいので、1日は指定席を買おうじゃないか、となった訳だ。
自分の指定席は上の写真の位置だった。
休憩する時に使えるだろうが、曲を聴くにはあまり面白くない場所だ。
結局、最初に場所を確認した時以外に座ることはなかった。
◆LACUNA COIL
直前に最新作「Delirium」を購入し予習したバンド。
アルバムではあまりピンと感じなかったが、ライブは迫力があり、観客も大盛り上がりで凄く良かった。
LOUD PARK 07 の時はイマイチ盛り上がらなかったらしいが、今回は満足のステージだったようだ。
◆RIOT
日本では普通に RIOT となっているが、2012年にリーダーのマーク・リアリが死去すると遺族の意向により、ライオット名義の活動は終わり、以降はRIOT V のバンド名で引き継がれている。
今回は新旧混在でのステージ。
昔の曲は全く知らない自分だから、楽しめたかっていうと楽しめなかった。
なんせ RIOT のアルバムは 2011年の「Immortal Soul」以降の2枚と1988年の「Thundersteel」しか聴いてない。
しかし多くの人たちは、それはそれは大きく盛り上がってた。
「Ride Hard Live Free」~「Thundersteel」~「Warrior」で最高潮となり終演。
◆Symphony X
次のステージは、本日が自分の着てる Tシャツの Symphony X。
演奏前から他のバンドとは違う雰囲気が感じられた。
観る位置は前列5~6列目と悪くないが、前にデカい外人ペアが立ちはだかってる。
柳いろはが「Symphony X」の看板を持ってきた。
そして1曲目 Nevermore の演奏が始まり、ラッセル・アレン(Vo)が登場した時は最高に盛り上がった。
一昨年はこの作品の制作のため16年振りの来日となるはずった LOUD PARK 14 をキャンセルした。そのお詫びも兼ねているのか。
ライブや You Tube で聴いた楽曲をアルバムで改めて聴いてみると、更に良さが分かるって事はよくあること。
今までラッセルは好きだし、バンドはカッケーとは思っていたものの、その楽曲は少し取っ付きにくかった Symphony X だが、このステージを観て聴いて、自分のモノにできるという確信に変わった。
1. Intro~Nevermore
2. Underworld
3. Run With The Devil
4. Without You
5. Set The World On Fire
6. Serpents Kiss
7. Out Of The Ashes
8. Of Sin And Shadows
腰と膝のガクブルはピークに達してきつつある。
Symphony X のステージ後半にラッセルが「Jump!」と叫び、それに合わせて10回跳んだ時は地獄だった。
◆Amorphis
2つのメインステージは、ウリ・ジョン・ロートのステージ前の機材トラブルで時間が押していた。
Symphony X が終わって駆け足でサブ・ステージに向かう。
既に Amorphis の ステージ「Bad Blood」が始まっていた。
いい曲なんだけどノリ切れないモドカしさを感じる。周りの観客もそんな感じだった。
トミ・ヨーツセン(Vo)の煽りも他と違って少し大人し目にも感じるし。
けど素晴らしい楽曲の数々。
けど、あれ?
最新作「Under The Red Cloud」の中で、俺の一番好きな「Sacrifice」がいつまでもプレイされないぞ?
次か次かと待ってる間に終演。
おかしいな、と思ってたら既に終わってた!
今回の LOUD PARK で一番悔しい部分。
1. Under The Red Cloud
2. Sacrifice
3. Bad Blood
4. On Rich And Poor
5. Drowned Maid
6. Silver Bride
7. House Of Sleep
8. Hopeless Days
9. Dark Path
10. Death Of A King
11. My Kantele
◆Nightwish
本日、自分が聴くアーティストは昨日に比べて随分少ないが、自分の中では思いの強いアーティストばかり。
今までアルバムやネットで観たり聴いたりしてたアーティストが、目の前で歌いそして演奏する。
やはり興奮する。
その中のNightwish。
今回の LOUD PARK のステージは、2015年から続く「Endless Forms Most Beautiful」のワールド・ツアー最終公演という位置付け。
とはいえ限られた時間の中で、20分を超える大作「The Greatest Show On Earth」をプレイするとは。
多分ステージでは幾つかのパートをカットしていたと思う。20分もなかったような・・・。
総じて、チーム Nightwish による楽しい楽しいステージだった。
マルコ・ヒエタラ、フロール・ヤンセンが益々好きになった。
欲を言えば、ベタだが「Dark Chest Of Wonders」か「Wish I Had An Angel」「Bye Bye Beautiful」の中から1曲だけでも演(や)って頂けると嬉しかったが・・・また次回に期待しよう。
残念だったのはモッシュに絡まれたこと。
ライブでは当たり前なのかもしれないが、向き合った者同士の小競り合いや ぶつかり合いはいいが、ステージ側を向いてる自分の背中に何度もぶつかってきたり、激しく押し込んで来たりと、危ないったらありゃしない。
あまりにもひつこくギュウギュウと押し込んでくるので自分の肩に掛けられた手を掴み、振り返って後ろのバンダナ男を睨みつけたが目を合わそうとしない。
何か言ってやりたかったが、折角の楽しいライブが台無しになる・・・ここは我慢!と自分に言い聞かせて Nightwish に集中した。
1. Intro~Shudder Before The Beautiful
2. Yours Is an Empty Hope
3. Storytime
4. Élan
5. 7 Days To The Wolves
6. Wishmaster
7. I Want My Tears Back
8. Nemo
9. Last Ride Of The Day
10. The Greatest Show On Earth
Nightwish また来てほしい。
◆Whitesnake
帰りの時間が迫っているので、最初からメインアリーナには入らず、後方から「高みの見物」的参加となった。
ぼんやりと「Love Ain't No Stranger」を聴きながら、今回の LOUD PARK を振り返ってみる。
事前に「会場は埼玉ですが、宿泊は是非 東京で!」と、アドバイスを頂いてたが、一日が終わればかなりの疲労感。
電車とはいえ、ホテルまで1時間近くの道のりは避けたいと思った。
次回から早めに大宮周辺でホテルを抑えておきたい。
耳栓が必要との情報は、多くの人が語っていたので用意したが、自分には不要に感じた。
一日中爆音に晒され・・・といっても、飯を食べる等の休憩時間は、会場の外にいて音は全く聴こえない。
中には耳栓をしながらアーティストの演奏を聴いている人もいたが、邪道だと感じた。
着替えはライブ途中では不要だったが、帰りは冷えるので外に出る前に着替えたほうがいいと思った。
帰りの新幹線で、崎陽軒の「シウマイ弁当」をビールと一緒に流し込む。最高に美味い。
23:30金沢着。 LOUD PARK 16 が終わった。
2gさんのエントリーにあるバンド、名前は知ってる・・・曲は聴いたことある・・・そんなバンドあったん?(これ多い・笑)などなど、虹の知ったか含めいつも紹介して頂いてる数々のバンド・・・チョコチョコ拾って・・・「お前このバンド知っとうや?」とメタル仲間(ほぼオヤジ・笑)と話してます。
ラウパ・・・行ってみたい!と感じながら、腰の重い虹は・・・Nightwishかぁ・・・Storytime聴きながらカキコ・・・23:30金沢着とステキなエントリー・・・お疲れ様でした!
今回、Symphony XのTシャツを買ったのも、大ファンという訳じゃなく、デザインがカッケー!からだったんです(ラウパ終わっても、普段着なけりゃイケマセンからね)。
私も毎年々々、ラウパに行きたいと思っていたんですが、年々オッサンになっていくし、ヤングに囲まれた自分の姿を想像して後ずさりしてたんです。
けど会社の同僚の兄貴さんが40歳を超えて、東京に一人でメタルのライブに行きまくってる、という話を聞いて、背中を押されました。
で、結果的に行って良かったです。
オッサンは腐るほどいましたし、知らないアーティストも多数でしたが常にメタルが演奏されてるし、一人でも全く退屈しませんでした。
一度に沢山のアーティストに出会えますから、楽曲を事前に予習したり、会場で初めて聴いて家に帰ってから勉強したりCDを購入したり・・・と、自分の中のメタル幅が少しだけ大きくなることが LOUD PARK の魅力のひとつですね。
多分、来年もそれ以降も参加します。