烏鷺鳩(うろく)

切手・鉱物・文学。好きな事楽しい事についてのブログ

秋葉原ミネラルマルシェ 2019年

2019-08-31 | 鉱物


ミンミンゼミの声はいつの間にかツクツクボウシに代わり、夏はいつの間にか遠くに去ろうとしている。
ちょっと元気がない私。
あ、分かった。ミネラルが足りないんだ。


今年も夏の締めくくりにふさわしい鉱物のお祭りに参加するため、いざ、秋葉原へ!!

と、秋葉原で電車を降りて改札へ向かう途中・・・。



あった!!魅惑のガチャガチャコーナー!!
もはやこれも恒例行事になりつつあるが、ミネラルマルシェの景気づけにまずは1ガチャ。



「ジュラシックワールド 炎の王国」のガチャがあるではないか!! しかもこれ、初めて見るやつだ。スタンドフィギュアコレクション・パート2! 早速挑戦すると、



なんと!こいつは最初から縁起いいぞ! 「ベイビー・ブルー」の登場だ!!
もう、この時点でテンションはマックスである。これはミネラルマルシェへの期待も十分高まるというものだ。

ちなみに電気街口改札のすぐ前にはこんなガチャも。



スイカなどの電子マネーの使えるガチャ!!ハイテクガチャ!!


さて、久しぶりのミネラルマルシェである。会場は黒山の人だかり。お仕事帰りの鉱物好きが熱心にブースを覗いている。
まずは、CORO CORO STONEさんへ。美しい蛍石がたくさん並んでいる。実は私、鉱物友の会の定例会で、いち早く美しいタンザナイトカラーのフローライトをCORO COROさんから手に入れているのだ!
こんなに美しいフローライトがこんなにたくさん!! その横にはこれまた美しい高級ブレスレットが驚きのお値段で並んでいる。そこで発掘したのがこちら!



スティブナイト・イン・クォーツのブレスレットである。激安価格にて購入。
スティブナイトとは和名「輝安鉱」である。その昔、日本ではそれはそれは美しい輝安鉱の結晶がたくさん採れたのだそうだ。明治時代、それは海外のコレクターの注目を浴びてどんどん輸出。その結果、日本ではほぼ枯渇してしまったという話だ。
店長のルンルンさんとひとしきり鉱物話に盛り上がったあと、会場をぐるっと見てみることに。


今回は心なしかジュエリー系のお店が多いような気がした。鉱物標本や化石のお店はないかな、と探していると、Carry Lackさんのブースに辿り着いた。奥の方に化石が並んでいるぞ!



これは!! モササウルスの歯!! しかも母岩付きではないか!! ちょっと見た目がかっこいい。と言うわけで捕獲である。


勢い付いてきたところで、去年コロンビアナイトを買ったお店に行ってみることに。
Frank Gawed a Mineralsさんである。そこに、美しいマンゴー色の水晶が並んでいる!!
これはもしや、と思い、Frankさんに話しかけてみる。
「これはマンゴークォーツではないですか?」
「その通り!」
「コロンビア特有の水晶」
「そうなんだよ。ここでしか採れないんだ」
そういって、スマホの写真で鉱山を見せて下さった! 緑が深いながらも意外と穏やかな山並みが印象に残った。店頭には並んでいない、大きめのクラスターの写真も! ため息が出てしまうくらい美しい。
悩んだ挙げ句、私が選んだちびちゃんがこちら!



色が比較的濃くて鮮やかなのを選んでみた。下の方には、うっすら「ブルーミスト」とよばれるものが見える気がする。
確かネットの記事に、この水晶は今年見つかったばかりと書いてあったのだ。
ミネラルショーやミネラルマルシェにおいて、私はいつもなるべく外国の方のブースに立ち寄るようにしている。というのも、新しい鉱物、珍しい鉱物は、やはり現地の方から買った方が安くて質の良いものが手に入ることが多いからだ。
今回もほやほやのホットな鉱物が手に入って大満足である!!


ミネラルマルシェでいつも気になっていて、でも人だかりを見て諦めてしまっていたお店がある。
「イラッシャイマァセ~~ッ!!」のかけ声で有名な、あの「アニ・ダイヤモンド」さんである。
「ダイヤモンドって、やっぱり高いし、私には縁がないよね」と思って、遠くから眺めるだけだったのだ。ところが、今回、アニ・ダイヤモンドさんのツイッターを見てみると、とってもお手頃価格でジュエリーが提供されていると知ったのだ。
と言うわけで、辛抱強く人垣が崩れるのを待ち、テーブルに所狭しと並んだ箱を覗いてみる。
様々な色や形のダイヤモンドのルースやアクセサリーの他にも、美しいカラーストーンのアクセサリーがたくさんあるではないか!!
しかも、ピアスが美しい!! デザインもシンプルなものがほとんどだから身につけやすそうだ。
モルダバイトのカットされたピアスは深い緑色が深遠な輝きを放ち、スフェーンは明るい黄緑の中に虹色の輝きを秘めていた。
さんざん迷った挙げ句に私が選んだのはこちら!



アンダルサイトのピアスである! アンダルサイトはブラウンとグリーンの多色性が魅力で、見る角度によっても様々な色合いを魅せてくれる石なのだ。
美しくカットされ、研磨されたアンダルサイトのこのピアスを目にしたとき、
「ああ、『魅せられた』ってこういうこと言うのかな」
と思ったのだ。そんなわけで、私には珍しく、というか、ミネラルショーで初のジュエリー購入である。


ちょっとばかし財布の紐が緩みすぎたかな、と思いながらも、引き続き会場をくまなく見て回る。
ああ、こういう雰囲気、やっぱりいいよね。あちらこちらに色んな石がいっぱいあって。見ているだけ、囲まれているだけで幸せを感じるなあ。


ここからは、「驚き!面白!ワンコインコーナー」!
様々なブースで「え?!これが500円?!」というものを見つけたのでご紹介。
まずはこちら。



こちらも近年出回り始めた「チェリーブロッサムアゲート」のペンダントである。写真だと大きさがわかりにくいと思うが、実は直径5cmほどもあり、ずっしりとしている。インドのご家族が出店しているブースの、テーブルの下で発見!正に掘り出し物である!

続いてはこちら。



ウミユリの化石!!スレートのような母岩の中に、ウミユリがぎっしり!!模様としても美しいので迷わず購入である。ルーペを使ってじっくり楽しむつもりである。

最後はこちら。



そう、ミネラルマルシェ名物、「鉱物ガチャ」である! 
何を隠そう、私は鉱物ガチャをやったことが無かったのだ。「何が出るのか分からないんだったら、ブースで自分で選んだものを買うさ」と、スルーしていたのだ。
しかしである。「ミスティ・クメール」という文字を見た途端、クメールの魔術にかかってしまった。アンコールワットのガイド、チョムラーンさん曰く「世界初!カンボジア産の鉱物しか出ないガチャだよ」。
引き寄せられるようにして両替。



遺跡の近くで採れたという水晶!! クメールのロマンを感じる!!


祭りの終わりというのは切ないもの。明るく光のともる賑やかな会場を後にして、すっかり夜のとばりの降りた秋葉原の駅前へと歩いていく。

今回は池袋のショー以来のミネラルマルシェであった。足は疲れたけど、何だか心が元気になってきた気がする。やっぱり私、ミネラル足りてなかったな。
秋葉原にてたっぷりミネラル補給完了。よし、また明日からがんばろっと。


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