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吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

オンライン診療「恒久化」 初診の電話診療終了へ その2

2020年11月11日 06時06分53秒 | 日記
 笑止である。「電話では症状がわからない」のは当たり前である。だから「オンライン診療にしましょう」って言うけれども、同様にオンライン診療も同様にわからないのである。効果はほとんど同じ。まったく医療、診療を知らないものの改革である。
 電話で病状を聞いて療養指示や処方箋を出す制度が今年4月に作られた(電話等初診)。
 これは相手との会話だけでこちらが診断するのだからもちろん誤診はやむを得ない。これではいけないというのでオンライン診療が開始になり、将来的には電話等初診を廃止しオンライン診療一本化にするというのである。
 一見、オンラインで相手の顔が見えればなんだか会って会話している感じになる。でも腹痛などで腹部触診ができなければ虫垂炎や、腹痛のみの心筋梗塞を見逃す。つまりまったく電話診療をオンライン診療に変えたところで医学的なメリットはない。
 メリットは回線増設、機材購入にともない業者のみが潤うことである。こちらは出費ばかりでなんらとくはない。

オンライン診療「恒久化」 初診の電話診療終了へ その1

2020年11月10日 06時16分43秒 | 日記
2020年10月9日 (金)配信 共同通信社
 新型コロナウイルス禍で特例措置として行われている初診からのオンライン診療と電話診療に関し、田村憲久厚生労働相は9日の閣議後記者会見で「電話ではなく、映像を原則にする」と述べた。電話診療は終了する見通しとなり、オンライン診療の恒久化に向けた制度設計が本格化する。
 田村氏は平井卓也デジタル改革担当相、河野太郎行政改革担当相と8日に会談し、オンライン診療について「新たな制度を設計し、恒久的なものにしていく」との方向で一致したという。
 河野氏は9日の記者会見で「オンライン診療は、規制改革として非常に重要な合意だ」と指摘した。9月に就任した菅義偉首相は、オンライン診療の初診からの恒久化を指示していた。
 田村氏は現状について「緊急事態でルールを決めずに広げた。アクセスがしやすくなった点をしっかり確保し、安全性・信頼性もしっかり確保する」と話し、ルール化に向けた議論を進めるとした。その上で「電話では症状が分からない」と指摘した。

自由の国?

2020年11月09日 06時23分17秒 | 日記
 今回の米国大統領選挙はとにかく見るも無残で下品であった。これが世界の超大国のやる手本かとがっかりした。戦後米国文化の流入、米国医学の流入で常に自分の頭の中では「手本」であった。しかしこの選挙の仕組みのいいかげんさや市民の暴動、そしてみていたらまるで後進国、あるいは戦時下にある選挙制度が固まっていない国のできごとかと思った。「自由の国」とよくいうが、みんな好き放題のことをやることが自由だと勘違いしている。権利ばかり主張して、義務であるルール遵守がないのである。しかも報道機関は自分の応援する候補にベッタリで、報道の中立性はない。日本のメディアも中立性に乏しいが、ここまでひどくない。
 米国がこんなひどい国だとは思わなかった。

37歳男に懲役14年 女子大生殺害遺棄 東京地裁 その2

2020年11月07日 06時03分45秒 | 日記
 この事件は報道直後から記憶に残っている。たしかネット上のキャラクターの売買に伴う金銭トラブルで、18歳の女性被害者が金を取り立てに一人で行き、今まで会ったことのないネットの向こうの男性(加害者)に会いに行ったというものである。ネットの先の人物なんてどんな相手かしれない。その相手に殺されたのである。もちろん極悪であり非道である。懲役14年でも足りないくらいである。
 自分が何故この事件を覚えていたのかというと、どんな相手かもしれぬ相手に金の取りたてで18歳の女子がノコノコと一人で行ったことである。これは大の大人でも行くのは怖い。あまりにも無防備に出かけて行ったという心境が計り知れない。
 親に話をしたら止められたであろう。行かなければおそらくこの金銭トラブルの損失も「人生の勉強代」ということで処理されたかもしれない。
 あまりにも無防備なことに残念であり、また何故ここまで相手を「信用」してしまったのかということである。残念である。

37歳男に懲役14年 女子大生殺害遺棄 東京地裁 その1

2020年11月06日 05時51分35秒 | 日記
 10/19(月) 16:55配信 JIJI.COM
 日本薬科大1年の女子学生=当時(18)=を殺害して遺体を茨城県神栖市の土中に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職広瀬晃一被告(37)の裁判員裁判の判決が19日、東京地裁であり、野原俊郎裁判長は「被害者が動かなくなるまで鼻や口をふさぎ続けており悪質」と述べ、懲役14年(求刑懲役20年)を言い渡した。
 野原裁判長は、広瀬被告は別事件で執行猶予中にインターネットを通じて被害学生と知り合い、金銭トラブルになったと指摘。執行猶予の取り消しを恐れ、学生に撮影された顔写真を消去しようとして殺害したとして、「動機は身勝手で、被害者の無念や両親の苦痛は計り知れない」と非難した。
 弁護側は「殺意はなく、傷害致死罪にとどまる」と主張。判決は、確定的な殺意を認めるには合理的な疑いが残るとしながらも、「鼻や口を少なくとも5、6分間両手で押さえ続けており、死亡しても構わないという未必的な殺意があった」と認定した。 

山梨不明女児の母を脅迫、男有罪 千葉地裁、SNSでメッセージ その2

2020年11月05日 06時24分50秒 | 日記
 「お前が自宅で殺してキャンプ村に埋めたんだろう」「募金目当て」などとの誹謗中傷は聞くに堪えない。自分の発言に責任を持たせることは重要。誰でも無責任にSNSに言いたいことを書いて責任がないというのは不合理。
 このSNSというのは、駅構内の伝言板(今はもうないが)と同じである。しかしそれよりも世の中に広がる伝播力はその比ではない。なのでSNSで書き込むものはその素性が明らかにされるようにした方がよい。無記名アンケートも、無記名だと言いたい放題書きまくるのと同じ。
 それにしても今回の内容は下品で悪質である。懲役6月、執行猶予3年との判決が出たが、現在の法律に鑑みるとたったそんなもんかと落胆した。
 SNS上の卑劣な無責任発言に終止符を打つためには厳罰にしないと抑止力はない。執行猶予はつけるべきではない。自分を安全な位置に置いておいて好き放題なことができるということは、この世の中ではありえないことだとわからせる必要はある。
 そして今後SNS投稿者の身元は明らかに明示する必要がある。

山梨不明女児の母を脅迫、男有罪 千葉地裁、SNSでメッセージ その1

2020年11月04日 05時46分45秒 | 日記
10/19(月) 14:31配信 KYODO
 昨年9月、山梨県道志村のキャンプ場で行方不明となった当時小学1年の小倉美咲さん(8)の母親=千葉県成田市=に、会員制交流サイト(SNS)で「殺すぞ」などとメッセージを送ったとして、脅迫罪に問われた静岡県函南町の才津勝二被告(31)に千葉地裁(金子大作裁判官)は19日、懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役6月)の判決を言い渡した。
 判決理由で金子裁判官は「被告は根拠のない情報に接し、身勝手な憤りを募らせた」と指摘。「被害者が心労を重ね、つらい状況だと分かりながら犯行に及んだ責任は軽視できない」と非難する一方、事実を認めていることなどから執行猶予を付けた。

贔屓の引き倒し

2020年11月02日 06時04分08秒 | 日記
 数日前、人気俳優がひき逃げをして逮捕され釈放された。在宅起訴になるらしい。芸能人のよくある映像だが、違法薬物などでも逮捕され保釈されたときに警察前でファンが出待ちし、本人が現れると「頑張れよ!」ってエールを送ることがある。
 ちょっと待てよ?? 今回まだ裁判も量刑も決まっているわけではない。今とりあえずある事実は怪我をさせた人がいるのである。その人達が治療中で苦しんでいる現在、加害者に向かって「頑張れよ!」とエールを送るのは筋違いである。ファンなのか、ただの野次馬なのか知らないがあの掛け声は無神経である。
 もちろん、その逆の「反省しろよ!」の掛け声も、今までにはないけれども、それもまた不遜である。我々はこの加害者の親族でも保護者でもない。つまりこのような状況下では掛け声はいらないのである。むしろファンを自認するのであれば何も言わないのが一番である。
「頑張れよ!」のエールを送った人はとても恥ずかしい。