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吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

何だかなあ? その1の続き

2021年07月09日 06時12分33秒 | 日記
 先日、受診された方の息子さんについての質問があった。
 「先生、私は打たせたいと思っているのですがうちの高校生の息子がワクチン接種をためらっているんですけども・・・」と相談された。
 その打ちたくない理由を聞いたら驚いたのである。なんと「コロナワクチンを打つと死ぬ」というまことしやかな話がかなりクラスの中で根強いそうである。ことの発端はSNSらしいのであるが根拠や出どころは不明なのである。
 日本は中途半端で付和雷同的な民主主義なので、広まった噂に収束されやすい。もちろん誤っている理論に拘泥されてこりかたまるのも迷惑だが、大衆迎合的な観念で流されるのも困りものである。
 立場上、自分はワクチン接種を推進するものであるからご相談に乗っていろいろお話はした。
 しかしよく考えてみると、息子を説得し得ないから相談に来られたわけで、やはり親御さんもあふれかえる情報量の多さに自身の方向性を見出だしえないのである。
 このコロナ渦で実感したのであるが、現在のメディアの在り方には問題がある。信用できない情報も含めてすべて垂れ流しなのである。猛省を促したい。