我々の医学論文もそうである。自身の研究にオリジナリティがなければ採択されない。その際、過去の他の研究者の論文の検索、渉猟、吟味などは自分の論文発表の前に徹底的に、自分自身で行うのが当然なのである。医学と言う科学の分野と、デザインというアートの分野では考え方が違うと言われればそれまでであるが、オリジナリティという考えは皆同じである。特に五輪エンブレムなどという世界中から一番目立つところにあるものでは、そのオリジナリティは唯一無二であることが当然のごとく当たり前なのである。意識的に盗作したのでなくても、似たようなデザインの検索を省略したのであるのだから佐野氏の責任は重大なのである。例え最初から佐野氏の受賞に決まっており、細かいデザインの手直しが組織委員会から独断で秘密裏に指示されていたとしても、ものをクリエイトする立場のものが自作のオリジナリティを追及しなかったのは如何かと思う。
佐野氏には厳しい物言いで申し訳なかったが、彼は才能のある人である。彼の才能はいわば日本の宝でもある。今後、組織委員会の役人は保身工作するであろうから埋もれていくことはないが、彼の才能こそ埋もれることがないよう以降の氏の活躍におおいに期待する。
佐野氏には厳しい物言いで申し訳なかったが、彼は才能のある人である。彼の才能はいわば日本の宝でもある。今後、組織委員会の役人は保身工作するであろうから埋もれていくことはないが、彼の才能こそ埋もれることがないよう以降の氏の活躍におおいに期待する。