吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

紀州犬に13発発砲 その2

2015年09月19日 06時29分41秒 | 日記
 事態の収束に「13発も」の銃弾が使用されたことが強調されていたような気がするが、犬とは言え愛玩用の小型犬などではない。凶暴性を帯び、現在進行形で人に噛みついている大型犬である。しかも1発で急所に入らなければ手負いの狂犬である。余計に大暴れしたのであるから、その事態が鎮圧するまでは続けて発砲せざるをえないことになる。しかも飼い主(正確には飼い主の夫らしいが)の上に覆いかぶさり噛み続けていたような状況である。この飼い主にあてないように発砲するのは難しかったであろう。13発というのはやむを得ない数と思うのだが。さて件のコメンテーターの話しでは「犬なのに13発も」、「捕獲しないのか?」、「麻酔銃使えばいいのに」、「犬が可哀想」・・・等の印象を受けた。そうではないだろう。可哀想なのは噛みつかれケガを負わされた2人の何の罪もない通行人である。彼らに関して誰も何のコメントもなかった。この被害者は憤まんやるかたない気持ちであろう。「犬が可哀想」とTVで言われたら、「じゃあ、噛みつかれた俺たちは可哀そうではないのかよ~」と愚痴の一つもでるはずである。