この前、TVをみていたら女性医師のコメンテイターが番組内でコメントしていた。何の話題かは見ていなかったが、何やら「病院に勤める医師は本当に激務です。労働環境、労働時間なども見直す必要があります」と言っていた。確かに間違いではなかろう。自分が大学病院に勤務していた7年前当時でも20~30年前の医師の仕事量より格段に増えているのである。特に承諾書やら同意書やら説明書やらの書類を作成することが増えたのである。近年のリスクマネジメントのためどんどん病院側から追加された書類なのであるが、医師からすれば「雑用業務」が増えたに過ぎない。診療行為に伴う「診察、検査、診断、治療」という流れから見れば本来の医療のものとは別のものなのである。時代の流れなのでしょうがないとも思うが、逆にこれら「雑用」が増えすぎて本来の診療の質を圧迫し低下させていることも指摘したい。本末転倒なのである。<o:p></o:p>