そのウサギちゃんに抜かれてからは、ますますやる気をなくしてしまった。しかも次はカニのかぶりものにまで抜かれてしまったのである。この炎天下、あんな被り物をしたら熱効率が悪くとても走れないであろうが、そんな輩にもかなわないのである。本当に途中で止めてしまおうかと思ったが、いかんせん駅伝でありタスキリレーなので先につながなければならない。しかしここにきて大腿部の違和感は痙攣にかわって足が痺れてきた。3km地点くらいの滑走路の横のコースに差し掛かった頃からは、出場前から我慢していた小水が出そうになってきた。弱り目に祟り目とはこのことか?