いかりじいじのブログ

都道府県魅力度ランキングは必要か

 都道府県魅力度ランキングが話題となっています。チェックしきれないほどの報道数です。群馬県の山本知事が激怒し、法的措置も辞さないとして、問題点を指摘しています。本当に意見を反映できないランキングなどは必要ないですよね。
 この調査は、一部の報道ではシンクタンクなどとかっこいい名称を使っていますが、私は、詐欺的コンサルティング会社のように思います。つまり、自分が都道府県の魅力度ランキングを付けて、ランキングを上げたかったら努力しなさいと、そのためには私たちのコンサルティングを使ったらいい、ということのようです。ランキングもコンサルティングを受けたから上がったとできますし、詐欺的ですよね。一部の報道からそう理解しました。
 この調査は、ブランド総合研究所が毎年行っているもので、インターネットを使って20代から70代のおよそ3万5,000人の回答で判断したそうです。回答を5段階に分けて、「とても魅力的100点」、「やや魅力的50点」、そのほかの3段階は0点です。
 多くの報道が記事にしていて、しかも、大体が、下位の県を馬鹿にしたようなものです。そして、多くの報道が山本知事に大人げないとか、もっと、魅力が増すように努力すべきだとか、県民として恥ずかしいとかの方向で面白おかしく報道しています。ヤフーニュースのコメントを見ると、同じようなものでした。私は、山本知事が安倍元総理の友達なので、左翼が山本知事憎しで叩いていると感じました。
 そもそも、幸福度ランキングとか、いろいろなランキング調査結果がありますが、信用に足りる調査などは皆無と言っていいくらいです。あるとすれば、選挙の出口調査車両や品物の販売数ランキングなどです。選挙の出口調査は、日本人の人の良さにつけ込んだ調査なので、大体正確です。それ以外の、調査は、世論調査を始め、やり方や質問方法、大賞の選定方法など、ほとんど調査の真実性を確保できるのかが研究されていないで、自分の意図する方向に導こうという意図がありありとわかります。(一部、調査方法等を示して、いかにも適正にやった感を出している調査もありますが、かえって、うさんくさいです。)
 私が、今回の都道府県ランキングが問題と感じたのは、そうした、調査のいい加減さを指摘したかったのです。そして、このことは、世論調査も含め、あらゆる調査に波及すると思われますから、問題にしたくない報道は、曖昧にしたくてしょうがないということを国民の皆さんに知らせたいのです。
 私は、これだから、地方創生などは無理だなと思いました。なぜなら、自分の都道府県に誇りを持っていないからです。言い方を変えれば、魅力を知らない県民が多いのですよね。そのような県民の声を拾ってきて、本当のことだとか、いいところがないとか言わせているでしょう。県民は怒れよと思います。
 私は、ふるさとが好きで、いろいろないいところを感じています。と同時に、他の都道府県の魅力も多く感じています。私は、いろいろなところに出張にも行きましたしね。その土地の人とも触れ合って、いい人達だなあとつくづく思ったのです。しかし、地元の人達は、いいところは当たり前のことなので、いざ、人に伝えようとすると、思いつかないだけなのですよ。また、若い大学生に聞いた地方創生は、都会のように遊ぶところがないということを答える人が大部分ですよ。それは、地元の魅力を知らないだけなのです。東京が好きなら東京に行けということですよ。
 そして、山本知事のように、ふるさとを大好きな人は、怒るのは当たり前でしょう。半歩譲っても、下位の県を出しても仕方ないでしょ。上位の魅力ある県を示せばいいのですよ。ただし、根拠を示して、誰もが納得できるものにすべきです。魅力なんて、人の感じ方ですし、インターネットを利用している人で、わざわざ、面倒くさいアンケートに答える人ってどんな人なのでしょう。それより、全国の人の意見を集約できるサンプル数を出して、皆の納得できるような質問要領も示して、その結果を示せばいいのですよ。
 辛坊治郎氏は、本件を「冗談が通じない人は面倒だな。」とか、橋本徹氏は、「民間がやることなので、これに対して政治行政側がとやかく言うのは違うと思う。」などと、調子のいいことを言っていますよ。自分がやられたら報復しかねないような人達のように思いますが。
 さらには、世界に目を向けると、「国境なき記者団」という国際NGOが、報道の自由度ランキングなるものを発表していますが、左翼に染まった記者達が、勝手にランキング項目を評価しているので当てになりません。
 本日、私が言いたかったのは、日本だけでなく、世界でも同じように報道されるいろいろな調査結果の内容に着目して、報道が褒めていたら、突っ込むべき問題であること、報道が否定していたらむしろ肯定的に捉えるべきものという、少し、偏見で見てほしいと思ったからです。
 今回は、山本知事の批判を否定していますから、今後、自分たちの調査にも何癖をつけられるという気持ちもあり、報道の自由の問題とかも持ち出して山本知事を非難しています。ここのところをよく理解していただきたいと思います。












名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る