暴言注意報発令中。
警戒願います。
読者の不愉快な感情を誘発することがあります。

二重国籍

2005-02-26 | 日本と世界
会社の同僚が「二重国籍を求める署名」の紙を持っていた
たぶんあたしの相手が外国人であること
子どもができたときの国籍の問題もあるから
簡単に署名してもらえるだろうと思って持ってきたのだと思う

でも
わたしは現行の日本の方式に賛成である
つまり安易に二重国籍を認めようという考えには賛成ではない
自分の子どもには「時期がきたら」祖国を選んでほしい
自分の属する共同体
自分の寄って立つ位置
22年の自分の経験からもっともふさわしい国籍を
覚悟を持って選んでもらいたいと思う

国籍なんてただのマークだという考えもあるかもしれない
しかし国外にいてなにかが起こったとき
とにかく手を差し伸べてくれるのは誰か?
同胞を助けてくれるのは同胞だと考える
日本国民であるから外務省の発行した証明書=パスポートで守られている
実際には日本の法律の及ばない外国で「当該人に必要な保護を要請する」と言ってくれるのはパスポートだけなのだ

署名を持ってきた彼にはシンプルにこう説明した
「2重国籍をもちつつ祖国同士が戦争になったらどうするの?
哺乳類と鳥類の中間のこうもりみたいに誰からも相手にされないような立場に大切なわが子を置きたくないの。
一般的に親が死んでも子どもは生きつづけるから、自分の子どもを守ることは、その子どもの選んだ国に任せるしかない。
国籍をひとつに選ぶことは子どもを守ることだと考えるの。」

残念ながら平和ボケのいまどきの若い男性、*戦争*と口に出しただけで嫌悪感丸出しにして話を全部聞かず「大多数の外国もそれが普通だよ」と。
・・・だからどの国とどの国がそうで実際何%とか説明しろ、と小一時間問い詰めたかったけどこの相手には話すだけ無駄みたい
これで1児の父なんだよね、彼
そして彼自身は日本人同士の結婚なので国籍には関係がないのだ(無条件で日本国籍)
そりゃ深く考えずに正しいと思い込んで署名もできるよなぁ、と当事者ではない彼の気楽さをうらやましかったり

ま、それはそれ

以前読んだ「帝国海軍士官になった日系二世」を思い出した
USの日系二世部隊のヨーロッパでの戦績や
戦後の日本で巣鴨プリズンにかかわった二世達は有名だけど
逆の事実もあったことは地味すぎてあまり知られていない
幼い頃からUSに忠誠を誓っていた日本語も話せない二世が
開戦直前に日本に留学してて徴兵され、そのうちの何人かは愛する祖国と戦い命をおとし
生き残っても終戦後US国籍を剥奪され
覚悟を決め日本人として生きていく話

これも知るべき話のひとつ

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
誰か教えて (経部)
2005-07-08 04:11:44
二重国籍は普通なんですか?

たとえば僕が日本人であり、かつアメリカ人でもある。税金はどこで払うのだろう?おっしゃるように戦争になったら僕は誰と戦うのだろう?

これはよく分らん話しだ。
返信する