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★We Love KOFU 学生レポート★

学生たちがこうふの話題をお届け!

“物語の源”に触れることができる場所

2025-05-20 10:49:02 | 山梨県立大学のレポート

「山梨県立文学館」


みなさんこんにちは!

甲府市学生レポーターとして活動している山梨県立大学3年生の秋山です。

今回は甲府市貢川にある山梨県立文学館を取材し学芸員である伊藤さんにお話しを伺いましたのでレポートしていきます!

 

言葉や小説がどんな背景から生まれたのか、そんな“物語の源”に触れることができる場所が、山梨県甲府市にある「山梨県立文学館」です。実は山梨県立美術館の隣にある、まさに芸術に触れるにふさわしい場所なんです!

 

文学館は昭和58年に建設の構想が始まり、平成元年に開館した、文学の博物館施設です。もちろんやまなしゆかりの文学者の展示紹介も行われています。

5月3日時点での館内

建物内に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのは大理石を基調とした重厚感のある内装です。館内修理は多少行っているものの、内観は開館当時からずっと変わらないそうです。とっても素敵な雰囲気ですよね!

 

撮影日が5月3日だったため、こいのぼりを吊り下げたり、小イベントスペースを設けたりして大人だけでなく、子どもや親子連れで訪れやすいようにしているとのことです。12月には大きなクリスマスツリーも飾るなど、季節によって様々な工夫をしているのも見どころの一つです。

2階に上がると文学館の反対側にある美術館が見えるロビーや常設展、そして期間限定の特設展に分かれるのですが、今回は常設展を中心にお伝えしていきます。通常展示室内の撮影は禁止なのですが、取材ということで特別に撮影させていただきました。

※展示資料は撮影当時のもの

5月3日撮影

ここ常設展では、実物の原稿・書簡・初版本など、作家たちの生の声を感じられる展示が並びます。写真中央に飾ってある飯田蛇笏の直筆原稿や初版本、同年代に活躍した小説家や歌人からの書簡が、ガラスケースに厳重に保管されています。綺麗な状態のものも多いのが特徴です。作者直筆の資料からは、書き手の個性や執筆時の心境などが伝わってきますね!

※展示資料は撮影当時のもの

5月3日撮影

さらに奥に進むと、みなさんも馴染みのある人物の紹介になります。この写真に写る井伏鱒二と太宰治は特に山梨と関係が深いことを知っていますか?

実は隣にいる井伏鱒二が東京での生活が荒れていた太宰治を山梨の御坂峠に来るよう誘ったらしいのです。その後石原美知子さんという女性と出会い結婚、甲府に8か月ほど住んでいたとのこと。

昭和に生きた文学者たちの創作活動には、戦争が大きく影響しているそうです。太宰治も例外ではなく、甲府であった七夕空襲を経験しています。しかし、東京にいた頃より甲府にいたときの方が心身は穏やかだったそうで、明るい作風が多かったことも山梨の生活が影響しているそうです。甲府での生活が作品に影響しているのを知ることができると一気に親近感が湧くのではないでしょうか?!

※展示資料は撮影当時のもの

5月3日撮影

太宰治つながりで芥川龍之介も紹介させていただきます。実は芥川は大正12年8月に山梨県北杜市にある清光寺で開かれた夏期大学で「人生と文芸」と題する4日間の講義をしたそうです。小説家という印象が強いですが、文学の講師としても活躍していたなんて驚きですね!講義していた時の直筆メモも残っているのでどんなことを教えていたのかを見ることができます。

また代表作の「羅生門」の草稿の複製も展示しています。そこには主人公の名前を何度も書き直した跡が残っているのですが、何気なく読んでいた作品の苦労が見えるなんて贅沢ではないでしょうか?そのほかにも芥川が写っている映像資料や愛用品の実物も展示しています。詳細な内容は文学館を訪れた際にご覧くださいね!

5月3日撮影

今回は常設展のみの紹介になってしまいましたが、期間限定の特設展も見ごたえがあってとても有意義な時間を過ごせると思います。一見堅苦しい雰囲気に思われるかもしれませんが、今回取材させていただいた文学館の輿石さんは、気軽に若い人にも来てほしいとおっしゃっていました。むしろ漫画やアニメから足を運んでくれる方々も多いとのこと。実際に「文豪ストレイドッグス」という漫画とコラボした際はファンの方が何度も足を運んでくださったそうです。様々な入口から文豪や文学に興味を持つのも楽しいのではないでしょうか。

 

山梨県立文学館は、ただ文学を紹介するだけの場所ではありません。そこにあったのは、言葉を紡ぎ続けた人間たちの生き様と、それに触れることができる特別な空間です。

自然が多い周りの環境とも相まって過ごしやすいはずです。忙しい日々の中で立ち止まりたいとき、そっと訪れてみてはいかがでしょうか?


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春の甲府のまちあるき

2025-05-19 09:19:48 | 山梨県立大学のレポート

大自然と信仰の歴史に触れる


皆さんこんにちは。

山梨県立大学3年の長坂凜です。

 

5月に入り、新緑が目に眩しく爽やかな風が気持ちいい季節になりましたね。慌ただしい4月を抜けて新しい環境にも少しずつ慣れてきた頃と思いますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

今回は5/2~5/5に行われた「正ノ木祭り」について紹介していきます。

「正ノ木祭り」は甲府市太田町にある稲積神社の一年に一度の例大祭として行われ、5/2の献木祭に始まり、5/3には御神輿が町周辺を巡行、その後二日間に渡って開催され、合計で四日間、甲府のGWを彩る一大イベントです!

正ノ木祭りは「正ノ木さん」の名で親しまれており、毎年県内外からたくさんの人が訪れています。江戸時代に始まった正ノ木さんは、横近習大神宮、柳町大神宮で毎年節分に行なわれる「大神さん」、塩澤寺で行われる「厄地蔵さん」と並んで甲府三大祭りのひとつになっています。

もともとは「せんりょう祭り」と呼ばれており、立春から数えて88日目にあたる5月3日は種まきや苗の植え付けにとりかかる時期でした。今では種や苗を買いに来る人が少なくなったので、植木や花屋が中心の植木市になっています。

↑植木市の様子

↑お花屋さん

また、正ノ木さんは毎年多くの出店で賑わうところにも魅力があります。

今年はなんと約200軒ものお店が出店し、中にはB級グルメや昔ながらの射的を楽しめるお店もありました。露店だけに限らず大道芸や猿まわしなどのイベントもたくさんあり、老若男女問わず誰でも楽しめるお祭りになっています。

↑たくさんのお面が並ぶ露店

稲積神社は甲府駅から車で10分とアクセスも良いので、来年のGWにはぜひ正ノ木さんに足を運んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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甲府市発祥のクラフトビールブルワリー「Obina Brewing」をご存じですか?【第2弾】

2025-02-17 11:02:45 | 山梨県立大学のレポート

みんなで地域をアクティブにするまちづくり


皆さんこんにちは!甲府市学生レポーターとして活動している、山梨県立大学国際政策学部4年の権守七映です。

新年を迎えたのも束の間、今年ももう2月ですね!冷たく澄んだ空気が、空のグラデーションをより一層きれいに見せるこの季節、皆さんはいかがお過ごしですか?

第2弾では、デイビットプルーカさん(以下デイブと記載)の事業に対する想いや、ゼミ活動についてお話します。

 

突然ですが、皆さんは「帯那」という地域を知っていますか?

「帯那」は、山梨県甲府市北部の中山間地に位置する地区です。過疎化が進んでいて、現在の人口は600人ほどだと言われています。しかし、神々が住む雲山に守られ、あたたかな住民が暮らし支え合うこの地域は、訪れるだけでもヒーリングになる素敵な場所です。

【Obina Brewingから見える景色】

 

そんな地域に、Obina Brewingというクラフトビールの醸造所が創設されました。

デイブが時間をかけて友人や学生たちと共に作り上げてきた、私にとっては聖地です。

現在は、甲府市丸の内のボランティア通りに開店した、Obina Ale House(オビナ・エール・ハウス)で提供するクラフトビールを醸造しています。

 

東京の高校で英語を教えていたデイブは、帯那地域の土地柄に惹かれ、実際に帯那で暮らし、住民と親しくなるなかで、深刻な少子高齢化の現実を知ったそうです。そこで地域に根ざしたクラフトビールを自ら作り、この地を多くの方に知ってもらい、足を運んでもらおうと考え、家族全員での移住を決意したそうです。建物のDIY、学生とのホップ作り、クラフトビールの研究。ひとつひとつ自らの手で着実に進め、デイブの夢は少しずつ形になっていきました。今ではデイブの造るクラフトビールは帯那の味として、デイブの想いとともに広がっています。

 

 

現在デイブは山梨県立大学の学生を対象に、地域活性化に取り組む実践的なゼミを開講しています。私はその一員で、前期には甲府市丸の内エリアの観光マップ作りに取り組みました。

【ゼミのメンバーと話し合う様子】

 

甲府市には駅周辺や商店街のマップはありましたが、丸の内エリアの専門マップはありませんでした。そこで私たちは、Ale Houseを拠点に歩いてまわることのできるエリアマップを、日本語と英語で作成しました。

【作成した丸の内グルメマップ】

 

手軽に持ち歩くことができるようにB5サイズで作成しました。

こだわったポイントは、その時の気分で行き先を決められるコーナーと、提供しているものの説明を簡単に添えたところです。また、QRコードを読み取るとマップが起動する仕組みも取り入れました。お店の名前や住所が分からなくても、街を歩きながら気分に合ったお店に辿り着けるマップを目指しました。

 

実際にまちを歩くと沢山の発見がありました。例えば、丸の内エリアには多くの多国籍料理店があります。また、タコの形をした滑り台のある公園が、昔は甲府藩のご金蔵だったりします。丸の内には奥深い場所が沢山あります。

私自身、大学生のうちにこの辺りの散策しておけば良かったと大変後悔しています。

だからこそこのマップが観光客や市内の方が丸の内エリアを訪れるきっかけとなり、Obina Ale Houseが地元に根づくお店として広く知られていくことを願います。

 

「まちづくりは、みんなで地域をアクティブにすること。」デイブはいつもそう話します。また、「帯那は日本中で起こっている社会問題を代表している。学生にとってクラフトビールは値段が高いけれど、関わってもらいたい。故郷になにもないから東京へ行くというのは、悲しいことだと思う。」と語っています。

 

そんなデイブと私たちの教室は、Obina Ale Houseの2階にあります。

いつかこの場所が、地域の方と学生が一緒になってまちづくりを考える空間になるといいなと心から思います。

地域のために自分が今できることは、簡単には見つけられないかもしれません。それでも、デイブがそうであったように、自分が実現したい大きな夢や、得意とする小さなことから地域貢献は生まれます。デイブの姿から学んだことを忘れずに、大学を卒業しても地域や誰かのためにできることを考え続けていきたいです。

人は、愛したまちに人知れず自分の想いを残していきます。私の想いも、デイブの地ビールの一部として生き続けることを願っています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【第1弾】はこちら


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甲府市発祥のクラフトビールブルワリー「Obina Brewing」をご存じですか?【第1弾】

2025-02-17 11:02:03 | 山梨県立大学のレポート

「Obina Brewing」の魅力と甲府之証(こうふのあかし)について


皆さんこんにちは!

山梨県立大学国際政策学部4年の吉田龍です!

今回は、大学教授でありながら、ビール醸造家としても活動している方のお話です。彼が学生とともに作り、甲府市のブランディング制度「甲府之証」にも認定されたクラフトビール。その製造会社「Obina Brewing(帯那ビール醸造所)」について、【第1弾】と【第2弾】の2回に分けて紹介します。

ぜひ、最後まで読んでみてください!

 

皆さんは「Obina Brewing」をご存じでしょうか?「Obina Brewing」は、山梨県甲府市下帯那町に製造所を創設したクラフトビール会社です。アメリカ・オレゴン州ポートランド出身のDavid Prucha氏(デイビッドプルーカさん。以下、デイブと記載)が、人生をかけて2007年に創業したビール工場です!

この「Obina Brewing」の最大の特徴は、山梨県産の素材をふんだんに使用していることです。実際に、ビールの原料となるホップも、デイブが下帯那町で生産しています。下帯那町の豊かな土壌、豊富な水、たっぷりの太陽光といった高地の自然環境が、ホップの栽培に非常に適しているそうです。デイブの造るビールの中でも、私のお気に入りの「Bro Mike」は、とても爽快で引き締まった苦味と、フルーティーなホップの香りが印象的でした。そして、フルボディの濃厚なコクが絶妙なバランスでとても美味しかったです!🍺

このほかにも、地元である帯那地区の人々への敬意を込めて名づけられた「The COMM(コミュニティの略)」という銘柄は、甲府市のブランド認定制度「甲府之証(こうふのあかし)」に認定されています。

「甲府之証」とは、甲府市の資源や技術、さらには「甲府らしさ」を活かした優れた商品を認定する制度です。「甲府之証」に認定されると、認証マークが授与され、このまちの誇りとなります。これまでに認定された商品は、甲府市から広報活動や販路拡大の支援を受け、地域経済の活性化にも貢献してきました。オビナビールは、この認定制度の審査委員会で、品質と地域性の高さから、「優秀(最高ランク)」と評価されました。そして、2024年12月14日に、食品部門の第18号として「甲府之証」に認定されました。🎖️

詳しくは、こちらのURLからご確認できますので、ぜひご覧ください。

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/shoko/documents/obina01.pdf

 

さらに、これらのこだわり抜いたビールを一人でも多くの方に楽しんでもらうため、「Obina Brewing」は、さまざまなイベントに出店してきました。毎年7月上旬に開催される甲府七夕まつりや、8月上旬に行われる山梨県最大のクラフトビールフェスティバルにも参加しています。特に後者は、県内のクラフトビール愛好者たちが集まるイベントで、新鮮なオビナビールを存分に楽しむことができます。同社では、イベント直前までビールのコンディショニングと樽詰め作業を行い、最高の鮮度で提供しています。

またこのイベントには、デイブが勤める山梨県立大学のゼミ生たちもスタッフとして参加しています。彼らにとってこの活動は、マーケティングや地域活性化を現場で学ぶ貴重な機会となっています。学生たちは販売やPR活動に携わり、地域とのつながりやクラフトビールの魅力を発信してきました。こうした取り組みにより、「Obina Brewing」は、クラフトビールを通じて大学生や地元コミュニティとの強い結びつきを築いてきました。🤝

デイブのゼミの友人たちと一緒に、甲府市丸の内三丁目にあるObina Ale House(帯那エールハウス)を訪れた際の写真です。

今回の取材では3回ほど Ale Houseを訪問しました。彼の「ビールを通じて地域を元気にしたい」という強い思いに触れて、自分自身の甲府に対する関わり方について何度も考えさせられました。デイブのビールはとても美味しく、「甲府之証」に認定されたのは彼の思いの強さが形となって現れているからだと思いました。地域振興を学ぶ中で、デイブや彼の仲間たちのように、人生をかけて地域のために行動することの大切さを実感しました。このブログを通して、デイブたちのビールを一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。興味を持った方は、ぜひデイブのAle Houseを訪れてみてください。😊

 

【第2弾】では、デイブのゼミで得た学びと地域振興活動について、権守さんに語ってもらいます。現場で活動してきた学生の目線です。ぜひ読んでみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!🙇

 

【第2弾】はこちら


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留学生と秋の昇仙峡ツアー!

2024-11-18 09:50:50 | 山梨県立大学のレポート

大自然と信仰の歴史に触れる


こんにちは!甲府市学生レポーター山梨県立大学4年岩田輝東條友貴です。

朝晩の空気がひんやりと澄みわたる頃となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回は山々の緑が少しずつ色を変え始め秋の訪れを感じる昇仙峡を紹介します😊

私たちは10月31日に、今年の9月に山梨県立大学にやってきたばかりの中国人留学生2人と昇仙峡に行ってきました!

甲府駅北口から車で約30分~40分程度の場所にある昇仙峡は、山梨県が誇る美しい渓谷で、特に秋の紅葉シーズンに見ることができる景色は圧巻です。これから本格的に始まる紅葉シーズンは、鮮やかな赤や黄色に染まった木々が渓流に沿って色づき、まるで絵画のような景色が広がります。

険しい岩肌と澄んだ清流に、鮮やかな紅葉が映える様子はまさに絶景です。特に、仙娥滝(せんがたき)や弥三郎岳(やさぶろうだけ)周辺は、紅葉スポットとしても人気があります!☺

【仙娥滝と紅葉】
まず、最初に私たちが訪れたのは仙娥滝です。(「滝上駐車場」に車を止め、そこから歩いて約10分で仙娥滝にたどり着きました。)静かな山々に囲まれた自然豊かな滝で、落差約30メートルの滝は、岩肌を流れ落ちる水が繊細で美しく見えます。私たちが訪れた際は虹が架かっており、滝の水と鮮やかな美しいコントラストを生み出していました。

10月31日の時点ではまだ紅葉は始まっていませんでしたが、木々をよーく見てみるとほんのり色づき始めていることが分かります!

【覚円峰】
次に、仙娥滝から遊歩道を15分ほど下り、昇仙峡を象徴する奇岩である「覚円峰(かくえんぽう)」が望めるスポットに行きました。覚円峰という名前の由来は、平安時代後期までさかのぼるそうで、覚円と呼ばれた僧侶が、この花崗岩でできた白い岩の頂上で修行したことから名づけられたと言われています。秋が深まるこの季節、覚円峰の迫力と燃えるような紅葉のコラボレーションは必見です!

【ロープウェイから弥三郎岳山頂】
覚円峰を折り返し地点に、滝上駐車場まで戻ってきました。今度は、ロープウェイに乗り、昇仙峡で一番の絶景を見るために「弥三郎岳山頂」を目指します。ロープウェイ乗り場で往復1500円のチケットを購入。

20分に1本の間隔で運行しているロープウェイ。約5分でパノラマ台駅に到着です。駅を出ると展望台になっており、そこからの景色も最高なのですが、私たちはさらに15分ほど歩き山頂を目指しました。そして山頂からの景色がこちら!

弥三郎岳山頂は大きな一枚岩になっており、座りながら360度の大パノラマを楽しむことができます!(高所恐怖症の方は要注意!)
この日は好天にも恵まれ、富士山や南アルプスなど、息をのむ大絶景を楽しめました。「ここでおにぎりを食べたらおいしいだろうなあ。」と想像してしまいます(笑)
ただ、山頂にたどり着くまでの道は想像よりも険しく、不安定な足場を何か所も乗り越える必要がありました。汚れても良い服装、歩きやすく滑りにくい靴、そしてなによりも覚悟は必須。そのうえでみなさんもチャレンジしてみてください!

【金櫻神社】
弥三郎岳を無事に下山し、ロープウェイで滝上駐車場まで戻ってきました。ここからはさらに車で5分ほど北に登り、金櫻神社を参拝します。

昇仙峡はその昔、現在の長野県との県境に位置する霊山・金峰山という山に修行僧が向かう際の通り道でもありました。金櫻神社はその金峰山を御神体とし、本宮は金峰山山頂にあります。古くから甲府市の水道水として使われている荒川は金峰山を水源とし、昇仙峡を通って甲府盆地に流れ込んでいます。昔の人は、山や木、岩などの自然に神様が宿ると考え、大切にすることで自然と共生してきました。私たちはこのことを大学のゼミで、実際に昇仙峡を歩く中で学んできました。古くからの信仰や由縁を知ると、また一味違った昇仙峡の楽しみ方が出来そうです。

留学生2人にとっては、神社に参拝するのは今回が初めての事だったそうで、「神社へのお参りの仕方を体験出来てとても興味深かった」と嬉しい感想を頂きました。

この日、4人で昇仙峡の大自然を歩く中で、中国と日本の文化の違いや大学での生活など様々なことを話しました。私たち2人も海外に1年間、留学した経験があります。そこでは異国の地で周りの人に大いに助けられながら充実した生活を送りました。今回の昇仙峡の訪問は、大自然と歴史を楽しむだけのものではありませんでした。私たちの留学生活を思い出させ、彼らの留学生活が刺激に満ち溢れ、充実したものになって欲しいと強く感じさせてくれるものになりました。

【おわりに】
昇仙峡にはいくつかの無料・有料駐車場があり、観光スポット近くに停められる駐車場もあります。しかし、紅葉シーズンは駐車場が混み合うことがあるため、少し早めに到着するか公共交通機関の利用も検討してみてください!

昇仙峡への道のりは、渓谷沿いの美しい風景が広がるので、到着前からワクワクすること間違いありません。自然の美しさを楽しみながら、ぜひ訪れてみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 


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