◆うおまち通りにある煮貝のお店◆
皆さんお久しぶりです!山梨学院大学のなかむらです。まだまだ寒い日が続きますが、寒さに負けず甲府をどんどん歩いていきましょう!
今回は甲府を代表する煮貝の老舗、みな与さんに行ってきました。
「みな与が見た甲府の変遷」
みな与は1584年(天正12年)に魚屋として開業しました。「みな与」という名前は3代目飯島与八の一文字を使った略称だそうです。
当時はみな与の周りにいくつも魚屋さんがあったそうで、そこから魚町(うおまち)と呼ばれるようになりました。
煮貝の原料であるアワビを取り入れたのは6代目で、駿河(静岡県)と甲斐(山梨)を結ぶ中道往還を
馬で通る際に程よく味が付くようにして運んできたそうです。
今でも国産の原料にこだわり、創業以来変わらないおいしさを提供し続けています。
「煮貝、いざ実食!!」
ご厚意で、特別に煮貝を試食させてもらいました。甲府市民でもめったに口にできない高級品…ありがとうございます!
お皿の手前に入っているのはアワビの肝です。人生初めての肝なので、おそるおそる食べてみると…
臭みや独特の苦みが無く、弾力があって、あれおいしいよ
みな与秘伝のしょうゆダレにつけてあるので非常に食べやすかったです。おいしい肝との出会いに感謝です!
みな与秘伝のしょうゆダレで味をしっかりつけつつ、アワビ本来の味もきちんと生かすのがこだわりだそうで、
アワビの肝の部分には油(うま味)が凝縮されているのでおいしくなります。
外国産のアワビにはこの肝の部分が取られているものが多いそうです。こうした理由も、国産のアワビにこだわる理由の1つになっています。
「ファンは全国に!」
店内には数々の著名な方のサインが並んでいました。つい先日もNHKの朝の情報番組の取材があったらしく、NHKの影響力の大きさにお店の方は驚いていました。
また、漫画「美味しんぼ」の中に11代目店主が登場しているんですすごい
みな与はこだわりや守るべきところは守る一方で、ホームページを開設したり、メディアに協力したりと、見せるところは見せてファンの獲得に努めています。
この緩急が上手くつけられているところが、伝統を守り続けられた理由だと感じました。
みな与の煮貝は、もっと若い人にも味わってほしいとおっしゃっていました。
若者のみなさん、アルバイト代をちょぴっとためて、山梨の煮貝を味わってみるのもいいかもしれませんね
以上、アワビの肝はおいしいことを知った、なかむらでした