◆甲府市の歴史や文化にゆかりのある場所を巡りました(^^)/◆
こんにちは! 都留文科大学の山田です。
今回は、甲府市内にある歴史や文化にゆかりのある4ヵ所を取材させていただきました。
「酒折宮⇒善光寺⇒東光寺⇒信玄ミュージアム」の順で回りました。
酒折宮、善光寺、東光寺のある一帯は、板垣の里と呼ばれています。戦国時代以降は特に、府中への東玄関の役割を担っていたため有名な社寺が多いそうです。
まずは、酒折宮からご紹介します
酒折宮は、連歌発祥の地として有名です。私が高校生だった頃、酒折連歌が夏休みの課題で出されたのを覚えています。短い字数の中で思いを表現するのは難しかったです……
後ろの山は円錐形となっています。昔はこのような山に神様がいると信じられていたそうです。
こちらが連歌発祥の地とされる由縁、日本武尊(やまとたける)の片歌と御火焚(おひたき)の者の片歌です。
ひっそりと佇むこちらの石碑には、江戸時代後期の俳人である辻嵐外の俳句が刻まれています。福井出身の俳人ですが、山梨に長く住み、多くの俳句を残しました。
続いて、善光寺です
元は長野にありました。川中島の合戦の際、焼失を恐れた武田信玄が仏像や宝物を移したことで、開山されました。甲斐善光寺の金堂の高さは信濃善光寺より高いですが、全長は信濃善光寺の方が長いそうです。
こちらは金堂を背にした写真です。かつて、この道の突き当たりは甲州街道でした。
金堂は撞木造。真上から見るとT字型になっています。金堂内にミニチュアがあり、それで全貌を把握できました。
金堂内は撮影禁止のため、写真で内部をお伝えすることはできません。
日本一といわれる規模の鳴き龍の下で手をたたいたり(なかなか共鳴できませんでした。力不足です)、金堂の下にあるお戒壇廻り(「心」の字になっている道を歩きます。中は真っ暗で、進むのに勇気がいりました)も体験しました。
宝物館に展示されている源頼朝像は、日本最古の像です。見ると顔と体がアンバランスであることが分かります。それぞれが別の時代に作られたものかもしれないそうです。多くの火災に遭う内に、バラバラになってしまったとも考えられています。
それでは3番目、東光寺です
東光寺は鎌倉時代中期の禅僧である蘭渓道隆が開山したと言われています。また、庭園の作庭も行ったとも言われています。
かわいい風鈴がたくさん。通るだけで涼やかな気持ちになりました。
こちらが仏堂です。織田信長が攻めてきても、第二次世界大戦で付近に爆弾が落ちてきても、焼け落ちなかったそうです。
仏堂の周囲を回ってみると、まるで仏堂を囲うかのように枯山水がありました。この綺麗で趣き深い庭園は、住職さんが手入れをしているそうです。
武田義信のお墓です。義信は本来、武田家を継ぐはずでした。しかし、義信の妻の家、今川家を攻める父と意見が対立。東光寺に幽閉され、生涯を終えました。
最後に、信玄ミュージアムです
信玄ミュージアムは2019年4月にオープンしたばかりです。常設展示室の他、特別展示室があります。特別展示室に入るには、300円の料金がかかります。
特別展示室では、映像で武田氏館の歴史を見ることができる他、発掘された「かわらけ(今でいう紙コップ)」に触ることもできます。
どの場所も、甲府市の歴史や文化に触れ、学ぶことができます。
皆さんも、もし興味をもちましたらぜひ、巡ってみてください