わが国のゴルフ場は大部分が2つのグリーン、「ツーグリーン」システムとなっている。
この現象は欧米にはなく、日本と韓国だけといわれています。
日本でも、昭和の初期までは欧米と同様ワングリーンであったが、欧米のエバーグリーンしかも良質な
パッテングクオリテーでゴルフを修得したプレーやの要望により、ベントグラスのグリーンが造られた。
しかし、ベントグラスは夏季高温多湿時には、生理障害、病害の発生が多く、壊滅的被害があることから、
夏季に生育旺盛なコウライシバを「サマーグリーン」とし、冷涼な気候を好むベントグラスをテンポラリーの
ウインターグリーンとして使用するようになったのです。
1958年以降ゴルフブームにより、急速にゴルファーが増え、来場者の多い都市周辺のゴルフ場では、
2つのグリーンでなければ良質なグリーンの保全はむずかしく、ツーグリーンシステムを取りいれる
ようになったのです。しかし、1965年代以降は欧米との交流も多くなり、ボールの転がりスピードが
速いベントグラスが好まれ、「メーングリーン」に。
ゴルフ場本来の姿は「ワングリーンシステム」といわれている。