ただ今、日本中の注目のまとは 桜。でも
今日の主役は、梅
これではなくて
白い梅の花
むか~しむかし、万葉(まんよう)の時代は、白梅が人気 No1!
漢詩にも登場するあこがれの花、珍(めずら)しい花でした。
散る梅の花びらを 雪にたとえて、
わあー花びらが!天空の果てから雪が流れてくるみたいだ。
≪わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の流れくるかも≫
と、よみました。
つぎの歌人は、
ああ、なんて素敵なんだろう、雪の中で 月に照らされて咲く白梅って。
この白梅を一枝折って、恋人にプレゼントしてあげよう
≪雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈(おく)らむ 愛しき児もがも≫
とよみました。
万葉時代の人たちは、ロマンチックそして・・・ほんと、ストレート
なんかいいね!
(今日の出演)
歌 大伴旅人(おおとものたびと)665‐771
日本画 小倉遊亀(おぐらゆき)1895-2000
古書 生花早満飛九編 嘉永2年(1849)