goo blog サービス終了のお知らせ 

歴タビ日記~風に吹かれて~

歴タビ、歴史をめぐる旅。旅先で知った、気になる歴史のエピソードを備忘録も兼ね、まとめています。

邂逅・・・?

2025-03-21 16:16:32 | いろいろ
地方の友人から、重い話を聞く。
戦後すぐの痛ましい出来事に加担した、関係者の話だ。

「あなたは、大学の先生で、理解力もある。
私の先輩たち関係者は、誰も話してこなかったことだけれど、
あなたのような人には知っていてほしい・・・」と。

お年を召した男性は話してくださったという。


それを友人が「あなたになら・・・」と聞かせたくれた。

何となく知ってはいた出来事だけれど、
この機会に詳しく調べたくて、図書館から関係する本を借りた。


読み始めて衝撃・・・
戦後、ほとんど話題にされてこなかったのもわかる。
当時の日本人には受け入れられない話だろう。
だからといって、80年もなかったことにしてきて良いはずがない。

著者は元新聞記者で、全国紙、地方紙、つぶさに調べたが
その件をとりあげた記事は、ほとんどなかったという。
それだけに、著者の取材は、胸に迫る。


さて、その本を半分ほど読んだところで、
近県の大学で教員をする、別の友人とおしゃべりをした。

「今、取り組みはじめたことがあって・・・」と彼女が言う。
その内容は、わたしが今、本を読んでいる、
まさに「それ」だったのだ。

「え、なぜ、今、<それ>を!?」
「え、なんで、そんな本を読んでいるの?」
と、お互い、びっくり・・・

わたしも上ずみしか知らず、今回詳しく知って、
もう気持ちの行き場がないような衝撃を覚えた、その歴史。
まだまだ、闇に閉ざされている。


彼女のアプローチは、私が読んでいる著者とは違うけれど、
「それ」を明らかにしたいという思いは同じ。

実は、「それ」は戦後、全国で同じ事が行われていたのは、ほぼ確実。

彼女と私が読んでいる「それ」の土地は同じだが、
地方の友人が、つまりは老紳士が「それ」を実行せざるを得なかった
土地は別の場所である。
このことからも、国家的なプロジェクトだったことが伺える。


老紳士を、わたしの友人に引き合わせることができたら
それは邂逅。

歴史の埋もれた・・・いや、そうではない。
「それ」は封印されてきたのだから。
その歴史が明らかになることだろう。

すごいことだよね。
微力ながら、お手伝いができたら、うれしい。

*****************
おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
素人の個人的なブログゆえ、不備や不手際はお許し下さいませ。

最新の画像もっと見る