
地方の友人から、重い話を聞く。
戦後すぐの痛ましい出来事に加担した、関係者の話だ。
「あなたは、大学の先生で、理解力もある。
私の先輩たち関係者は、誰も話してこなかったことだけれど、
あなたのような人には知っていてほしい・・・」と。
お年を召した男性は話してくださったという。
それを友人が「あなたになら・・・」と聞かせたくれた。
何となく知ってはいた出来事だけれど、
この機会に詳しく調べたくて、図書館から関係する本を借りた。
読み始めて衝撃・・・
戦後、ほとんど話題にされてこなかったのもわかる。
当時の日本人には受け入れられない話だろう。
だからといって、80年もなかったことにしてきて良いはずがない。
著者は元新聞記者で、全国紙、地方紙、つぶさに調べたが
その件をとりあげた記事は、ほとんどなかったという。
それだけに、著者の取材は、胸に迫る。
さて、その本を半分ほど読んだところで、
近県の大学で教員をする、別の友人とおしゃべりをした。
「今、取り組みはじめたことがあって・・・」と彼女が言う。
その内容は、わたしが今、本を読んでいる、
まさに「それ」だったのだ。
「え、なぜ、今、<それ>を!?」
「え、なんで、そんな本を読んでいるの?」
と、お互い、びっくり・・・
わたしも上ずみしか知らず、今回詳しく知って、
もう気持ちの行き場がないような衝撃を覚えた、その歴史。
まだまだ、闇に閉ざされている。
彼女のアプローチは、私が読んでいる著者とは違うけれど、
「それ」を明らかにしたいという思いは同じ。
実は、「それ」は戦後、全国で同じ事が行われていたのは、ほぼ確実。
彼女と私が読んでいる「それ」の土地は同じだが、
地方の友人が、つまりは老紳士が「それ」を実行せざるを得なかった
土地は別の場所である。
このことからも、国家的なプロジェクトだったことが伺える。
老紳士を、わたしの友人に引き合わせることができたら
それは邂逅。
歴史の埋もれた・・・いや、そうではない。
「それ」は封印されてきたのだから。
その歴史が明らかになることだろう。
すごいことだよね。
微力ながら、お手伝いができたら、うれしい。
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