被災地の瓦礫は仮置き場も決まらないものが
文字通り、山とあり、
自然発火でくすぶったところもあるくらいで、
早期の処理をしなければならない。
被災県だけで処理しようとすると
10年はかかるとされ、
山形県などでも焼却されているが
東京都も協力すると名乗りをあげた。
すると、また反対の声がたくさん寄せられているという。
放射能が心配だからだ。
しかし、発表によると
既に東京都の焼却灰からは3000ベクレルの放射能が検出されているのに比べ、
受け入れる宮古の焼却灰からの放射能の値は130ベクレル。
どちらも国の基準値の8000ベクレルを大きく下回っていると言う。
放射能汚染地図で示されたとおり、
福島原発が爆発した時の風は
北西へ吹いたものが、宮城県境から
南西へと曲がり、栃木、群馬に舞い降り、
別に、海から千葉、東京方面へと吹き、
放射能が舞い降りたようだ。
なので、放射能の値は、
宮城より、埼玉、千葉、東京の一部の方が高かったりするというデータもある。
嫌なものは、近づけたくない。
誰だって、そういう気持ちになるのはわかる。
けれど、そういうことだけでは
解決できない事ばかりだ。
沖縄の基地の問題もそうだよね。
あれだけ、県外にも負担を。。と言っていたのに、
実際には、相変わらず沖縄の負担が軽減される気配はない。
嫌なものを意に反して受け入れざるを得ない時、
責任問題を追及すると同時に
苦しみを軽減し合う気持ちは大事だと思う。
私は、こういう事はいろんな問題につながっていると思う。
今、ロンドンやアメリカで起きている若者たちの暴動にも似たデモ。
勝ち逃げしようとする、金融に代表される実態のない、
強欲なマネーゲームから発した
次々に起こる経済危機。
逃げ場がなくなった欲望の代償はとても大きい。
勝ち逃げできた気がしていても、
後に、それを許さない社会が来たとしたら、
必死で手に入れたものも、泡と化すのは歴史が証明してるよね。
皆が知恵をだし、実りを分かち合い、
苦しみを軽減し合う。
そういう考えだけを
後の社会が評価する。
そこにしか、行く道はない。
最近、つくづくそう思うのだ。