60代 スッキリ行こう🐦

還暦過ぎた!
これからも、心の向くままケセラセラ。

喜怒哀楽が大事だよ。

2009-11-22 10:55:37 | 本、映画、音楽、アート、手作り 他
嫌なニュースが続いている。
今年に入って、たくさんの人が自殺したり、孤独死したり、
醜悪な事件が続いたり。。。

全く・・・・どうだろねえ。。。

本を読んでいる。
いろいろ、いろいろ。
まだまだ、いろいろ読むつもり。

私はリアリストなので、現実の疑問は調べたい性質。
世の中のいろんなことを自分なりに調べて、感じて納得したい。
その欲がとっても強い。
そのかわり半径の小さな現実の生活は
グルメや、美の追求には、そこそこの興味はあっても
とりあえず普通でいいもんね。
B級グルメで満足です!


最近読んだ本。読もうとしている本。

遠藤周作 イエスの生涯
     沈黙
     私にとって神とは
五木寛之 他力
     不安の力
曽野綾子 誰のために愛するか

イエスの生涯は遠藤周作風のものだけど、このへんの知識も感性もよくわからないものだっただけに、なかなか面白かった。
歴史や、思想、宗教、哲学については、じっくり本読むこともなかったからなあ。
それも、感情のない専門書なんか読みたくない。
作者の気持ちや感情がいっぱい入った、それでいて人の心の救いについて書いてあるものを読みたいのだ。

仕事を辞めて、いろいろしているうちに、知らず知らずにこういうことになってる私。

五木寛之さんの「他力」という本は十年前くらいに書かれた本。
その当時は私は40歳くらいで、こういうことにはなんか嫌悪感さえ感じた覚えがありました。なんというか人生論てきなものに。

徹底的なペシミストに見える彼は、でも時代をものすごい感受性で感じているヒーラーのような気もしてきました。
これからの時代は、価値観が転換していく時期。
その価値観は、私達が生まれる前からあった、人の喜怒哀楽を醜悪なものと封じ込めるようなストイックな価値観。本音を言わせない厳しい価値観。
カラカラとした乾いたユーモアや、スピートを重視する非人間的な価値観だ。
成功者だけがえらいんだという、厳しい世の中だ。

世界がその価値の転換に成功するかどうかはわからないし、成功するとしてもこの先何十年もかかると、十年前から嘆いてらっしゃる。

そして、日本の人の心の事態は十年前より確実に悪くなっている。

自分さえよければいいという気持ちでは、絶対に人は幸せにはなれない。
素晴らしい人だけが生き残れば、よい世界が現れるとでもいいたげな
効率主義には大きな欠点がある。
私はこのごろ、とってもそう思うのです。

大切にされなくていい人なんて一人もいないし、
どんなに自分は恵まれていても、悲しい話が溢れている世の中では
本当には誰も幸せにはなれないと思う。
私でなくてよかった・・って本当に笑えるかしらん??

まずは、まずは、
悲しいことに涙する力が大事なのかもしれないです。

(写真は宇宙の神の目)
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