映画を二本観た。
一つはアマゾンプライムで
「ハッピーフライト」
これは、とっても面白かった。
飛行機を飛ばすことに関わる人達の群像劇。
わかっていたつもり以上の、あらゆる事柄をクリアした上で
一機の飛行機は飛んでいる。
LCC 全盛の現在は、その苦労は増してるだろうなあ。。
父が飛行機乗りで、民間機ではYS-11の頃から運転していたが、
怖い思いどれだけしたことだろう。
父はよくセスナやヘリは、命がいくつあっても足りない。と言っていた。
この夏も自衛隊のヘリコプター墜落してたよね。
自然現象や機械の不備、人的要因など、不調の原因は山ほど考えられる。
仕事をしていた頃、問題が毎日のように何かしら起きて、
それをクリアし続けるのが仕事というものだと思ったもの。
どんな仕事も、常に何かしら新しい不具合が起き続ける。
変化し続ける日常だから、仕方ないんだけど、
それをあらゆる事態への的確な臨機応変、腹をくくる。あるいは神に祈って
くぐりぬけていくのが、働くこと。生きること。
こういうことって、歳をとると素早くできないねえ。
命縮めます。だって本当にきりないからねえ。
なんてことまで、いろいろ思いめぐらしながら、
お笑い要素も満載で、結局は最大のピンチは笑ってくぐり抜けるしかないよね。
と思ったよい映画でした。
もう一つは夜のBSで
「アイロボット」
これは、昔なら荒唐無稽だなあ・・と思っていた
人間のために働くロボット社会。
先日のNHKスペシャル・マネーワールドで見たAIが人間の仕事を奪う話に通じていて、
結構、目前に迫ってきたロボット社会。
ロボット工学三原則「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」が組み込まれて安全なはずのロボットが人間を襲う・・という話。
こういう概念的なことは、各原則の優先順位や解釈によって一見不合理な行動につながっていくという恐怖。
結果的には、人間自身が人間の安全性を脅かしてるじゃないか・・とAIが判断する。。ということも、うなづけなくもない。
今、現実に議論されているAIが人間の仕事を奪っていくという事実。
NHKの番組に出ていた、ソフトバンクの孫社長は「その流れは止められない」
「仕事をなくす多くの人々を救うのはセーフティネット」しかないという立場。
ビルゲイツや、亡くなったホーキング博士達は、AIは人間の脅威になると、反対の立場。
本当に、怖い時代が目の前なのかも・・という恐怖から「アイロボット」を見ると、
人間は目の前の競争にとらわれて、一つ間違えば、未来の自滅への道を歩み始めているということも言えるんじゃないかと思う。
上の「ハッピーフライト」で考えてみると
AIにまかせて飛行機が無人で飛ぶかというと、絶対そんなことはない気がしてしまう。
弱く未熟な人間<AI<勇敢で訓練された人間達の勘とか連携技
の部分はどこまで行ってもある気がしてならないのである。