東日本大震災から半年。
半年というと、結構な月日が経ったということなんだけど、
なんだか、ピンとこない。
もうそんなに経ったのか・・という気持ちが正直なところです。
台風12号の災害のニュースが、津波の映像と重なったばかりで、
災害は、日本のどこにでもあり得る身近なことと重ねて思い知りました。
やっと客観的に地震を受け止められるようになった・・というのが私の本心です。
それぐらい、暮らしの中に、気持ちの中に、ダメージが大きかった
大震災です。
朝、NHKの大震災半年に関するテレビ番組を見ていて
ハッとしました。
災害に逢ったものは、自分が失ったものに気をとられて
とても冷静ではいられないし、
客観的に自分がとらえられなくなると思うのです。
そんな被災地域の人達を支え続けてくれたプロの存在です。
災害支援のプロフェッショナル CIVIC FORCE
番組で紹介されていた、この組織は、
国内の大規模災害時に迅速で効果的な支援を行うためのNPO/NGO・企業・政府・行政の連携組織だそうです。
資金は、主である個人の献金と企業の献金とでまかなわれており、
災害直後から、半年後である今まで、
その時々に必要な支援を行ってきているのです。
赤十字に集められた義捐金は、被災者個人にあてられ、
法人への支援はありません。
半年たった今、被災して立ち上がれない、零細だけど、貴重な地域産業へ資金の援助をしてくれるのは
こういう団体なのですね。
半年たった今、ズタズタになった産業復興の支援にのりだす時期なのですね。
国や、金融機関ができないところを埋めてくれる民間のプロや、
ボランティアを束ねてくれるNGOなど。。。
こういう仕事のありがたみが、今になって身に染みるようになりました。
人の為に、社会の為に何かしたい・・
そういう気持ちを持つ人達を、自己満足だと見る向きも日本の中には感じられますが、
そういう面があっても尚、
たぶん、西洋発の支援、奉仕の精神
その倫理観から体系づけられた組織のプロの仕事の重要さ。
続々と来て、身体をはって、泥を掻き出してくれたボランティアの人達のありがたさ。
この精神は、これからの日本にはとても必要で、
こんなに、しっかり育っていたんだと
一種、感慨のようなものも改めて感じました。
誰も助けてくれる人はいない、自己責任・・
そんな言葉で、無縁社会を作りだしていた震災前の日本を思うと、
本当に、目が開かれる思いです。
人に助けられた経験は、絶対忘れられるものではありません。
私自身も、どれだけ友達や親戚、
またこのブログでつながっている人に
助けられ、励まされたことか。。
今度は、自分が誰かのために。。。
そう思っている東北の人達は、とっても多いと思うし、
東北の地にいる私自身も、その一人です。
大自然に翻弄されながらも、
人は人と助け合い、支えられながらしか生きられないし、
そのこと自体が、とっても貴重なことなんだ。。
そんな気を強く持つ、震災半年後の私です。