いいこと日記

ずっと前、日記を書いていたことがあります。

結婚当初はダンナの家族と同居していましたが、
４年後にダンナの転勤に伴って親子三人だけで暮らすことになり、
その嬉しさを、毎日毎日有難くて幸せなその想いを、書き綴った日記でした。

以下抜粋。
『４月２日（火）　
良く晴れた日の午後、部屋の中は居心地が良くて、干した布団はふかふかで、娘は二時からお昼寝中。私はコーヒーを飲みながら最高に面白いミステリー（マスカレード）を読書中。この世にこれ以上の極楽があるだろうか…という気分。なんて幸せなんだろう。』
恥ずかしながら原文のまま。

どのページを開いても『楽しい』『嬉しい』『幸せ』ばっかり（笑）
『しあわせ日記』と名付けたいほどの出来栄えです。
それが延々と３年続きました。（３年分書ける日記なので）

その間に嫌なこととか、悲しいこととか、困ったこととか、色々あったはずなのに、
私は良いこと以外を書くのをよしとせず、
ひたすらその日あった幸せな部分だけを綴っていたのです。

きっと、嫌な出来事を記録として残しておきたくなかったのですね。
覚えておきたくないことは水に流して・・・。

なので、今思い出してもその頃の記憶は幸せでいっぱい。
どんな些細なことも、日常そのものが幸せでたまらなかったんですね。
それもこれも、親子三人の生活が悲願でしたので。

なんて、長い前ふりですみません。

先日ふと本屋さんで衝動買いした『いいこと日記』。
それを見て、以前書いてた『しあわせ日記』を思い出したのでした。



中にはシュールなシール付き。


こんな感じで。


これからこの日記いっぱい、いいことを書き連ねていくのかと思うと、
まだやって来ない『いいこと』を思ってなぜかワクワクしました。
買ったことがもう『いいこと』になっちゃってる不思議な日記です。

こちら
　↓

書きこみ式「いいこと日記」2010年版 中山 庸子 マガジンハウス このアイテムの詳細を見る

ところが・・・暗転（爆）

確かにもちろん時々は“いいこと”があります。
心ウキウキするような出来事が。

でもね、イヤなことがある日もやっぱりあるじゃないですか。
気分がイマイチとか。乗らないとか。にんげんだもの。
そうするとね、その日の欄には、
『夕食の寄せ鍋が美味しかった』とか、そういうのならまだいい方で。
そのうち、
『天気が良くて気持ちいい』とか、
『今日は雪が降ってて落ち着く』とか、
『水道をひねって水が出てありがたい』とか（笑）
『今日も生きてる。ありがとう』とか書いてる日には、
よっぽどイヤなことがあったと思われ（爆）

どんだけ書くこと無いのよ～という感じでうな垂れる始末です。
そこまで無理して書かなくても…って思ったら、
なんかね、『も～や～めた！』っていつもの安易な私に。
それまで書いてたページを壊して捨てちゃいました。
だって見てると逆に凹むんだよねぇ…あまりにいじらしくて（爆）

やっぱり、良いことも悪いことも、日々感じたことは素直に受け止めようって。
無理矢理“いいこと”だけを集めて書いてみても、
“書かなかったイヤなこと”の方に、私の場合どうしてもフォーカスしてしまう。
こんなんじゃ全然意味無いよね？

結局この『いいこと日記』、私には合わなかったということで…（笑）
けっこう期待して買ったんですけどね～。。
こんなひどいオチですみませんでした。

でも、使いようによっては素晴らしい日記になると思いますので、
試してみたい方はぜひ。

↑…なんて無責任で適当なお勧めかと思いますが、
こういうご紹介もアリということでご勘弁下さいませ。