東京ディズニーリゾート放浪記 その３

朝目が覚めると窓の外は気持ちの良い秋晴れが広がっていました。
前日の混乱を思い出し、ランドではああいうことを毎日やっているのかと思うと感慨深く…。
すると思考は飛んで、出産が終わった後の分娩台の上を思い出しました。
産後の処置をテキパキとこなす看護婦さんに、感嘆の想いを込めて私は言ったものです。
『こういうこと、毎日やっているんですか？すごいですねぇ～。。』
自分にとっては特別な日でも、そこで働く人にとってはただの日常。

“ああ…終わった…”
出産の長い苦しみの後の心の底から湧き上がる茫然とした虚脱感と安堵感を、
ホテルのベッドの上で思い出したりしました。
…それほど辛かったのか？（笑）

子供たちは相変わらず元気で、疲れも見せずに楽しそうにしていました。
親のイライラのせいで楽しめなかったのではないか？などと思いましたが、
子供はあれこれ考えるよりも単純なようで、十分楽しんだのだと思います。
身支度をしてから朝食のバイキングへ下りて行きました。

喜んで食べている息子に突然言われました。
『ママ、おうちでもバイキングがいい』
『いいよ。のりたま、おかか、しゃけ…ふりかけのバイキングでもいい？』
ご飯、パン、シリアル、卵、ハム、サラダ、納豆、海苔。
オレンジジュース、牛乳、ヨーグルト、フルーツ。
難しいものは何もない。やろうと思えばいつでもできる…と思う。理屈は。
で、残ったものを全部私が食べるのかと思うと、やっぱり御免こうむりたい。
なんて、ただめんどくさいだけです。
それよりも一体どれだけ食べると言うんですか？君たち。

最終日は午後に出発する予定なので午前の予定は無しです。
まだ時間があるのでダンナが子供たちをホテル近くの公園に連れ出してくれました。

静まり返ったホテルの部屋に一人残る私。
ちょっと窓から外の景色を眺めてみたり。



何の予定もなくただ一人でホテルにいるという状態が嬉しい（笑）
家族元気で留守がいい！
持参した本を、自宅を出てから初めて取り出しました。
ベッドに寝転んで読み始める。ああ…なんて極楽。

静かで、あまりにも静かで、さっき起きたばかりなのにまた眠りそうになった。
目を閉じてまどろんで、しばしの静寂を楽しみました。…寝ていたとも言う（爆）
しばらくして子供たちも戻って来て１２時のチェックアウトに急ぐ。
夢から覚めたように私達はこれから現実に戻って行くのですね。


ミニオフ会と《カリブの海賊》二つの思い出を手に帰宅の途に着きました。
私は初めから予定していた二つのことが達成できて満足。
しかし家族の思い出はいかがなものかちょっと気になる…。

自宅に帰って夕食となる。
メニューはポン酢でいただく鶏肉団子なべ。
熱々の具を口に入れながらダンナがしみじみとつぶやきました。
『ああ～…旨い』
めったに聞けない言葉を聞いたような気がします。
行った甲斐があったと思っていいのでしょうか？


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長い記事を最後まで読んで下さってありがとうございます。
次回は是非とも、空いている時に楽しみたいものだと思いました。

それでも、これほどまでに人々を惹き付けるディズニーランドとディズニーシー。
夢を求める人々の多さに改めて驚きました。
その中で、この夏大いに賑わったパイレーツ・オブ・カリビアン。
そしてその中心に鎮座するジャック・スパロウの偉大さ。
ジョニーのイマジメーションの産物が世界中を魅了した証です。
美しく狡猾な海賊は千葉県浦安の地で人々をいつまでも歓迎してくれるのですね。
ジャック、またいつか会いましょう。




私のパソコン越しに見つめるジャックの瞳。
世界中の女の心を射抜く瞳。
劣化を恐れるが故のビニール越しの瞳（爆）
熱く見つめるとクールに見つめ返すあなたの瞳は最高だ。


そして次は。




ジャック・スパロウからスウィーニー・トッドへ。
来年１月にはこの瞳に会える。
寒さも吹き飛ばす恋心がまた再燃する日も近い。