2006年1月撮影
#254 Maison & Atelier Horta in the Brussels BG--
ヴィクトール・オルタ(Victor Horta、1861~1947年)はベルギーの建築家。
世紀末にヨーロッパで絵画や装飾の世界で流行したアール・ヌーヴォー様式を
建築に取り入れた最初の人とのこと。
植物をモチーフにした曲線、左右対象的でないイメージが、
この、邸宅(美術館)の随所に残っています。
隣接する2軒が中で繋がっていて、片方はオフィス(アトリエ)、もう一方は私邸として使っていたそうです。
アトリエの方は、オルタが設計図を描き、その構想に沿って職人がさまざまな
装飾を加えていき、木と鉄とガラスが調和した、インテリアが素晴らしい。
私邸の方は、上の階へ向かう空間の使い方が斬新で、
中二階をもっと拡張したような設計になっています。
1/2の高さにある部屋、2/3の高さにある部屋、3/4の高さにある部屋、、
というように、少しずつ高くなり、踊り場が部屋になっている感じ。
またそれぞれの部屋に壁がなく、天井のガラス窓からも採光があり
明るく、そして、広く感じます。
ブリュッセル市内にある他の建物と共に
「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群」として世界遺産に登録されています。
My record ・・・次の旅のために・・・
撮影場所は、オルタ美術館 by Google Map
日本からアムステルダム空港へ
アムステルダムからブリュッセルへICで3時間半
Hotel Novotel Brussels off Grand Place
(advice) 邸内の撮影は禁止されているのですが、やはり、実際に足を運び
その空間に身を置いて実感するのが一番かな、と思います。
クラシカルで重厚、窮屈なヨーロッパの建物に、
柔軟な視点を追加、でも、決して奇抜さを感じさせることはありません。、
室内にいながらにして風の流れが見える、
植物のモチーフが身近にあり、居室で自然が感じられる、
心地良い時間を過ごすことができます。