2002年6月撮影
ドイツ南西部の"黒い森"、シュヴァルツヴァルトから黒海まで流れる青いドナウ川は、
ヨーロッパの心臓部を東に貫く。
その沿岸にあるのは、静かな田園地帯、小さな村々、あわただしい都会、太陽が降りそそぐぶどう畑、
なだらかな森、教会の尖塔、何世紀も前からお頂上にぽつんと立つ城。
だがいちばんの見どころは、ウィーンからブダペストに至る、川沿いに広がる古都の数々だろう。(p44)
#032 Hungarian Parliament Building, Budapest HG
ブダペストは、ハンガリーの首都。
ドナウ川西岸のブダ地区と東岸のペスト地区(商業地区)に分かれています。
ハンガリー人(マジャール人)は、もともとウラル山脈の麓の草原の遊牧民が、
9世紀にヨーロッパへ移動してきた起源を持つとのこと、
ハンガリー(Hungary)は、北アジアの騎馬民族フン(Hun)族の子孫であるとか
モンゴロイドの遺伝子を持つなど、日本人にとっては、何か親近感をおぼえる国です。
写真はドナウ川のほとりに立つ国会議事堂。
威風堂々とした建物にレース模様のような繊細な彫刻が際立ち川に映る姿は本当に美しい。
鎖橋のたもとにあるケーブルカーでブダ地区の丘に上がると、
このような、対岸のペスト地区の美しい眺めだけではなく、
宮殿や漁夫の塔などブダペストを代表する観光スポットが集中しています。
ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」や、スメタナの交響詩「モルダウの流れ」など
ともに隣国を舞台にした曲ではありますが、
悠々と流れる大河に寄り添う古都の風景に、
ブダペストの景色が重なり、ふとクラシック音楽が聴きたくなります。
My record ・・・次の旅のために・・・
撮影場所は、王宮へ向かうケーブルカー駅あたり by Google Map
日本からウィーンへ直行便。
ウィーンの空港でレンタカーを借り、ブダペストへ約200㎞(2時間強)
InterContinental Budapest Hotel 車でも迷わず到着。短い滞在中、観光に便利
(advice) 夏、日没が遅いので、夕方にウィーンに到着すると、
その日のうちに余裕でブダペストへ到着することができます。
※ウィーンの空港は、ハンガリーやスロバキアとの国境に近い。 約60km、40分
到着日は、とにかく「道に迷わない」「運転しやすい」場所を最重要視してホテルを選択。
それと、今回はブダペスト滞在時間が短いため、市内観光スポットにアクセスしやすいロケーションにも
拘りました。InterContinental Hotelはもったいないかな、という気もしたのですが、このような理由で。