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旅のお誘い ~今日の一枚~ redchilipadi

思い出の写真とともに旅の足跡をプレイバック。
撮影場所のGoogle Mapを見てたら、きっと行きたくなります!

#075 女王ゼノビアの国 砂漠のオアシス、パルミラ

2016-03-15 | ★中東・アフリカ


2001年8月撮影

#075 Palmyra Tadmor Homs SY

パルミラは、シリア北部の砂漠のオアシス。世界遺産に登録された古代遺跡があります。
紀元前1世紀から3世紀ごろまでシルクロードの交易で富を蓄えた女王ゼノビアの国で、
ユーラシア大陸の東のフェニキアから西のメソポタミアを結ぶ交易路の中継地点にあり
多くのキャラバンで栄えました。

ナツメヤシの産地で、パルミラの名前はナツメヤシの現地語が由来とのこと。

広大な遺跡を真っ赤に染める夕陽、土漠を明るく照らす青白い月の光。
2000年もの間、毎日続いている景色。
悠久の時の流れとか、栄枯盛衰とか、そういった言葉がぴったりの情景です。



My record ・・・次の旅のために・・・

  撮影場所は、パルミラ遺跡のテトラ・ピュロン(4本の柱) by Google Map
  往路は日本からフランクフルト経由レバノンへ。復路はダマスカスからヨルダンへ
   車で移動、ヨルダンの空港からフランクフルト経由で帰国
   
  レバノンのトリポリから「クラッシュ・デ・シュバリエ」を観光した後、
   シリアのホムスからパルミラまで150㎞(2時間)。パルミラからダマスカスまで250㎞(3時間)
  Zenobia Cham Palace Hotel
   遺跡の中に建つホテル。日没後も日の出前でもいつでも自由に遺跡を撮ることができます。
  (advice) シリア、ヨルダン、レバノンが平和になったら、また訪問できるかもしれません。

   ヨルダンは個人でHertz等からレンタカーを借りて運転できますが、当時、レバノンやシリアでは
   レンタカーは運転手付きで借りなければなりません。
   他国ナンバーの車は互いに隣国に入国できますが、1日以内に退去が必要。
   ベイルートの旅行社の車にパルミラのホテルまで送り届けてもらい、翌日はダマスカスの旅行社の車に
   パルミラまで迎えにきてもらいました。


#054 皮なめし職人の工房 混沌としたフェズのスーク

2016-02-23 | ★中東・アフリカ


2003年9月撮影

#054 Sidi Moussa Curtiduría de cuero Fez MO --

フェズの町中にスークがあります。
スークとは市場。城壁の門の向こうは巨大な迷路。
せまい路地が延々と続き、角を曲がると小さな間口の店が軒を並べていて、
電化製品をや衣類を売る店、香料を商う店、食べ物屋、職人の工房、鍛冶屋、鍋屋、床屋、、、。
何かを焼く臭い、燻す煙、削る音、すごい喧噪の中に迷い込みます。

かと思えば、一転、音のない一角へ。
遠くでかすかに聞こえる水の音、建物の奥から低い祈りの声が漏れています。
お祈りの場は、不思議な静寂につつまれています。

混沌という言葉がぴったり。
 
狭い石畳の道では、荷物を運ぶ騾馬や驢馬と行き違ったり、
大きな荷物を腰を曲げ背負い足早やに追い越して行く人がいたり、
まさに映画の中の世界。タイムマシンで違う時空に迷い込んだようです。

写真は、スークの果てにある皮なめし工房。
ずらりと並ぶ土の甕の薬品や染料に腰までつかりながら、皮を加工する職人たち。

迷路では空が見えず、隙間なく軒を連ねるストールしか見えませんでしたが、
ここでは、店の裏口から皮なめし場に扉が開かれたとき、
いきなり視界が開け、眩しい太陽の光とともに
想像しない光景が目に飛び込んできて、
一瞬面喰らいました。

辺り一面にたちこめる、皮なめしの独特の悪臭が容赦なく襲ってきます。
ミントの葉で鼻を覆い、なんとか遣り過ごす、
五感にささり脳裏に焼き付く体験になることでしょう。

My record ・・・次の旅のために・・・

  撮影場所は、皮なめし工場シディムーサ by Google Map
  スペイン南のアルヘシラスからフェリーに乗って対岸のタンジェへ。
  タンジェでレンタカーを借りてFesへ。300㎞(4時間)
  Sheraton Fes (現在のPickalbatros Royal Mirage)
  (advice) アフリカで初めてのレンタカー。いろいろと心配でしたが、
   手続きも車も装備も問題なし。道もまっすぐで、ハイウェイは走りやすく、順調でした。
   スピードの出しすぎに注意! 幹線道路でネズミ捕りがあります。
   普通に安全運転していたつもりだったのですが若干速度オーバー。
   私たちも危なく捕まるところ、でした。


#047 黄金のドーム

2016-02-16 | ★中東・アフリカ


年 月撮影

ここを訪れた人はぜひ、旧市街を囲む古代の城壁に沿って歩いてほしい。そこから見渡すと、立派なドームや塔、尖塔が、日常のあらゆる光景と見事にとけあっていることがわかる。そして、そのすべての上にそびえるのが、7世紀にイスラム教徒が建てた岩のドーム(お黄金のドーム)だ。前週4㎞の城壁は、1536年に、オスマン帝国のスレイマン1世が再建したときの姿を今にとどめている。

 

いつかは行きたい 一生に一度だけの旅BEST500コンパクト版
イアン・アレクサンダーほか
日経ナショナルジオグラフィック社
2009-12-10

 


#026 青いターバンのベルベル人 サハラ砂漠

2016-01-26 | ★中東・アフリカ


2003年9月撮影

ヒトコブラクダに乗っての砂漠の旅は、実用的であると同時にとてもロマンティック。
昔から変わらない世界へあなたを運ぶ。(途中略)
あちこちで出くわすベルベル人は、砂漠の周辺部で野営する遊牧民族。
ヤシの木陰の井戸に彼らのラクダが集まっている。(p322)

 

いつかは行きたい 一生に一度だけの旅BEST500コンパクト版
イアン・アレクサンダーほか
日経ナショナルジオグラフィック社
2009-12-10



#026 Merzouga Camp MO

黄昏時に、らくだの背に揺られて砂丘の高見へ向かって行きました。
サハラ砂漠の端っこにあたるメズルーガは、正真正銘の砂漠で、
粉砂糖のようにさらさらとした砂が地平線まで広がっています。
慣れない旅人が砂の上を歩くと、すぐに膝まで埋まってしまい前へ進めません。
ラクダは大丈夫なのか?
よく見ると、ラクダの足に秘密がありました。
ラクダの足は、砂を踏みしめると、うちわの様に丸く大きく広がり、
沈まない構造になっているのでした。

My record ・・・次の旅のために・・・

  撮影場所は、Merzouga Camp。ここから砂漠の中へ少し進んだ辺り by Google Map
  スペインのアルヘシラスからジブラルタル海峡をフェリーで渡りモロッコのタンジェへ
   モロッコの玄関口アルジェでレンタカーを借りて、フェスを経由してエルラシディア(Errachidia)へ。
  ホテルでコンシェルジェにらくだツアーの手配を依頼。
   夕方、ガイドにホテルに迎えにきてもらい、砂漠の入り口メルズーガキャンプへ(2時間)
   ベルベル人のガイドにバトンタッチして、らくだに乗り換えます。
  (たぶん)エルラシディアのホテル 
  (advice) 日没まで、約60分のアクティビティ。
   私たちは砂漠から少し離れたところにあるホテルに泊まりましたが、
   らくだのアクティビティを開始する場所には、野営風の宿泊施設もありました。
   星明りの下で一夜を過ごすとういうプランもとびきり素敵に違いありません。


#019 キリスト教とイスラム教の交差点 ダマスカス

2016-01-19 | ★中東・アフリカ


2001年8月撮影

高い窓から陽光が降り注ぎ、礼拝所の床を覆う絨毯に光をなげかける。
屋根のない中庭は白い大理石が敷き詰められ、
モスク内の金のモザイク装飾とは対照的だ。(p217)

 

世界の聖地 BEST500 コンパクト版
ジル・アンダーソン
日経ナショナルジオグラフィック社
2010-09-30



#019 Umayyad Mosque, Damascus SY

ダマスカスのウマイヤドモスクは、建築された現存する世界最古、世界最大級のモスク。
モスクといえばイスラム教。
ところが歴史をひもとくと、635年にイスラム帝国が征服するまでは、
ダマスカスは、ギリシャ・ローマ文化の重要な都市で、このモスクはもともとはキリスト教ゆかりの地、
敷地内には洗礼者ヨハネの墓があり、キリスト教徒にとっても重要な巡礼地なのだそうです。
今でもウマイヤドモスクの3本のミナレットのひとつ、東の塔は「イエスの塔」と呼ばれています。

このモスクは異教徒にも寛大で、女性も頭からすっぽり被るガウンの貸与を受け
モスクの中を見学することができます。
天井が高く、光が天高くから注ぎこんでくる文字通り敬虔な祈りの場所でした。

My record ・・・次の旅のために・・・

  撮影場所は、ウマイヤドモスクの中庭 by Google Map
  日本からフランクフルト経由、ベイルートへ。
  現地手配のレンタカー(ドライバー付き)でレバノン、シリアを周遊してダマスカスへ
   Sheraton Damascus Hotel
  (advice) 2001年当時は、中東戦争や紛争も一応おさまっている頃でした。
   とはいえ、旅行の情報が少なく、パッケージツアーでないとなかなか旅行は難しそうかな、、、
   と懸念していたのですが、西遊旅行に相談すると、
   プライベートでも比較的自由なプランを実現してもらいました。
   今回のレバノン、シリア、ヨルダン、エルサレムをめぐるグランドツーリング、
   今となっては二度と行けそうにないルートです。