ナローなどの古くからのポルシェ整備の世界ではいろいろ伝説をまとっていたメカニック、加藤等氏がガレージ事故で亡くなった。
亡くなられた加藤氏には哀悼の意を表したいが、この事故とそれを報じる姿勢には大きな違和感が拭い去れない。
僕自身は加藤氏を直接知っているわけでもないが、以前目を通したことのある本(たしか『ナローポルシェの憂鬱』だったと思う)にも紹介されていたように記憶しているし、関東にはずいぶん凄腕で偏屈なメカがいるとは聞いていた。
メディアとしてこの事故を報じたのは毎日新聞の記事とその引用らしい。
いろんなブログで「ポルシェ、神様」で検索すれば、こぞって毎日の記事を丸写しにして、加藤氏への賞賛と「伝説」を書き立てているが、僕はこの文章を読んでどうにも素直にうなずけない。
まず、ベテランメカがジャッキアップしたクルマの下敷きになって事故死したということは、
決してありえないことじゃないけど、決して起きていいことでもないのだ。
もちろん記事だけで状況がわかるはずもないので、容易に断定してしまってはいけない。
記事では「何らかの原因でジャッキが下りて」となっているが、いわゆるガレージジャッキなのかリフトなのかも、一般紙の記事ではよくわからない。
クルマが下りたのはジャッキ(あるいはリフト)の油圧抜けでズズッと下りたのか、ガクンと外れて落下したのかもわからない。
ただはっきりしているのは、故人はクルマの下に潜るときの基本である、「つぶされ防止」を怠ったことと、一人作業をしていたので圧死したのにすぐ気づかれなかったという2点だ。
クルマの下に潜るには「ウマなどをかませずにジャッキだけで下に潜るな」という『原則』がある。これについて本音を言えば、プロでもきっちり守っていない実例はちょくちょく見る。(だからつぶされ事故は決してなくならない)
忙しいから、慣れているから、面倒だから・・・理由はあるだろうし、確かにめったに落ちるわけでもない。
ただそれって、「オレ(だけ)は事故らないから」といって飲酒運転がなくならないのと変わらないのでは?
飲酒運転みたいに他に直接被害を与えるわけではないかもしれないが、プロならばこそ・ベテランならばこそ、決してやってはいけない事故だというのは見方が厳しすぎるだろうか?
この事故について「男のロマン」だの「感動的な生き様」なんて賞賛しているブログを見たが、本当にそんな風に言っていいんだろうか?腕がよく頼りにされる人物であったのなら、なおさら作業には手を抜いてほしくなかったと感じるのは僕だけか?
故人の口癖だったという、「乗り手を理解しないで整備すると、その人を殺してしまう」という言葉が皮肉に聞こえてしまう。
もうひとつこの記事でどうにもいただけないなあと思うのが、
”電話越しの走行音を聞いて、車高セッティングの指示をピタリと言い当てた”なる逸話。
知らないものが亡くなった方の逸話の真偽を云々するのは不遜かもしれないが・・・
電話越しの走行音って、ホームストレートの音?その音で車高セッティングの狂いがわかるって?
伝説は膨らむものかもしれないけれど、そこまでいっちゃあかえって荒唐無稽すぎてついていけない。この逸話?もそのまま広まってしまっているようだけど、書くほうも読むほうももう少しリテラシーというか筋道だった考えというものが必要なんではないだろうか?
(もしかしてご本人が本当にわかっていたというのなら、決して否定しようとは思わないが)
亡くなられた加藤氏には哀悼の意を表したいが、この事故とそれを報じる姿勢には大きな違和感が拭い去れない。
僕自身は加藤氏を直接知っているわけでもないが、以前目を通したことのある本(たしか『ナローポルシェの憂鬱』だったと思う)にも紹介されていたように記憶しているし、関東にはずいぶん凄腕で偏屈なメカがいるとは聞いていた。
メディアとしてこの事故を報じたのは毎日新聞の記事とその引用らしい。
いろんなブログで「ポルシェ、神様」で検索すれば、こぞって毎日の記事を丸写しにして、加藤氏への賞賛と「伝説」を書き立てているが、僕はこの文章を読んでどうにも素直にうなずけない。
まず、ベテランメカがジャッキアップしたクルマの下敷きになって事故死したということは、
決してありえないことじゃないけど、決して起きていいことでもないのだ。
もちろん記事だけで状況がわかるはずもないので、容易に断定してしまってはいけない。
記事では「何らかの原因でジャッキが下りて」となっているが、いわゆるガレージジャッキなのかリフトなのかも、一般紙の記事ではよくわからない。
クルマが下りたのはジャッキ(あるいはリフト)の油圧抜けでズズッと下りたのか、ガクンと外れて落下したのかもわからない。
ただはっきりしているのは、故人はクルマの下に潜るときの基本である、「つぶされ防止」を怠ったことと、一人作業をしていたので圧死したのにすぐ気づかれなかったという2点だ。
クルマの下に潜るには「ウマなどをかませずにジャッキだけで下に潜るな」という『原則』がある。これについて本音を言えば、プロでもきっちり守っていない実例はちょくちょく見る。(だからつぶされ事故は決してなくならない)
忙しいから、慣れているから、面倒だから・・・理由はあるだろうし、確かにめったに落ちるわけでもない。
ただそれって、「オレ(だけ)は事故らないから」といって飲酒運転がなくならないのと変わらないのでは?
飲酒運転みたいに他に直接被害を与えるわけではないかもしれないが、プロならばこそ・ベテランならばこそ、決してやってはいけない事故だというのは見方が厳しすぎるだろうか?
この事故について「男のロマン」だの「感動的な生き様」なんて賞賛しているブログを見たが、本当にそんな風に言っていいんだろうか?腕がよく頼りにされる人物であったのなら、なおさら作業には手を抜いてほしくなかったと感じるのは僕だけか?
故人の口癖だったという、「乗り手を理解しないで整備すると、その人を殺してしまう」という言葉が皮肉に聞こえてしまう。
もうひとつこの記事でどうにもいただけないなあと思うのが、
”電話越しの走行音を聞いて、車高セッティングの指示をピタリと言い当てた”なる逸話。
知らないものが亡くなった方の逸話の真偽を云々するのは不遜かもしれないが・・・
電話越しの走行音って、ホームストレートの音?その音で車高セッティングの狂いがわかるって?
伝説は膨らむものかもしれないけれど、そこまでいっちゃあかえって荒唐無稽すぎてついていけない。この逸話?もそのまま広まってしまっているようだけど、書くほうも読むほうももう少しリテラシーというか筋道だった考えというものが必要なんではないだろうか?
(もしかしてご本人が本当にわかっていたというのなら、決して否定しようとは思わないが)
BM⑧乗りのPROV48と申します。
私も良く下に潜るのでこの下敷き事故には疑問がありました。
タイヤ交換もしたことの無い素人の言葉を伝っていくと何も真実は分かりませんし、誰も疑問を持ってないようです。
仰るようにジャッキORリフトも分かりません。
ジャッキの場合ウマ、タイヤ等で潰され防止策をとらないと、レバーひとひねりで死亡にいたることをもっと訴えないといけないと思います(リフトは操作したことがないですが同じようなもんだと思います)。
それと皆さんポルシェは神様が面倒を見ないと本来の状態は保てないのか?
と疑問は持たないのでしょうか。
確かにトラブル、故障を解決する時間に違いはあると思いますが、機械は手間と時間をかければ本来の状態になるはずです。
私、加藤等氏はポルシェに関して素晴らしい見識を持たれていた方だと思いますが、今回の報道その他で疑問がありましたので書かせていただきました。
確か以前一度いらしていただいたような記憶が?
私には亡くなった方の業績や評判についてうんぬんする事はできません。
ただおっしゃるように工業製品は正しい手順で扱えば、ちゃんと動くし元通りになおる物だと思っています。オカルトめいた神格化は物の本質を曇らせてしまうんじゃないかなと危惧します。
この事故の状況については不運と油断による悲しい出来事だな後は思うんですが、事後のまわりの受け止め方には疑問を禁じえません。
人は目標を成し遂げてこそ満足なんでしょうし、仕事を無事終えてこそプロとして立派なんじゃないかと思うんですが、今度の件でまるで「ポルシェにつぶされて命を落としたことが本人にとって本望」でもあったかのような書き方までされているのを見ちゃうと、そりゃ違うんじゃないの?って思うんです。
加藤さんは本当はきちんと整備を終えてお客さんにクルマを引き渡したかったはずですし、元気に次の仕事をしたかったはずだと信じます。
プロのメカが、お客から預かった大事な車につぶされて仕事を終えられずに死んじゃった。それってお客に対して申し訳ないことのはず。
約束した仕事も自分では終えられなかったんだから、プロとして甘いといわざるを得ない。
下に潜るときにはジャッキが降りてもつぶされないようにつっかえをするのが基本中の基本。
「基本を理解しないで整備すると、自分を殺してしまう」んじゃないのかな?
有名な伝説として、
電話越しの音で車高の違いがわかるなんて、普通に考えて事実と思うほうがおかしい。
電話で聞こえるのは走行音だよね?
それで車高のセッティングがわかるとしたら、手かざしで病気を当てるって言うのと同レベル。こんなオカルトを平気で載せちゃう新聞と、真に受けて絶賛しちゃう周囲もおかしいよ。
勝手に載せてすいません
藤井さんのブログ、こういったプロの側から情報を提供してくれる場って貴重だと思います。
「皆さんポルシェは神様が面倒を見ないと本来の状態は保てないのか?」
赤ガエルさんのコメント
「工業製品は正しい手順で扱えば、ちゃんと動くし元通りになおる物だと思っています。」
「本来の状態」、「元通りになおる」。
ポルシェを所有した経験があれば簡単に出てくる台詞ではないと思います。
経験と奥深さを理解されているとはとても思えない。
根拠の無い文章は控えていただきたいですね。
残念ですね。中身がない。
大きく振りかぶってみてもコメントに意見も内容もない。おまけの「根拠」も示せない。
他人の意見を封殺しようとまで大上段に振りかぶる割にはずいぶんチンケです。
まあしょせんは書き逃げの匿名さんですからこんなもんかもしれませんが。
また、神様のところでメンテナンスをされていたポルシェの大半はナローですが、そのナロー達の完調を維持できるエンジニアが世界にそれほどいるとは思えません。
現在日本には8名のポルシェマイスター資格者が存在しますが彼らの腕でさえナローを完調に近づけることは難しいとされています。
赤ガエルさんがナローを所有した経緯があり、完調で維持できていたのなら私はあなたに謝らなければなりません。
しかしそんなナローを所有できるオーナーは世界でもごくわずかだと思います。
赤ガエルさん
少し非難が入ると返信内容の半分以上を文句で並べてしまう方に知性を求めた私が愚かでした。
「書き逃げ」などとまた根拠の無い単語を最後に添える方なのですから。
まず私の返信に関してご不興のようですので、私の対応についてご説明しておきます。
まず、はじめのmunehikoさんのコメントを見ても、私やprov48さんがコメントを控えなければならないような必要がどこにあるのか、漠然としていてまったくわ示されていない。
『大上段に振りかぶる割にはずいぶんチンケ』と述べる理由はそれに尽きます。
こんな、他者の意見を明確な理由も示さずかんたんに非難するようなコメントを匿名で唐突に投げてくる方に対して、通常の匿名の方と同様の対応をとる必要は感じられません。
まさに『根拠の無い文章は控えていただきたいですね。』という私の感想を形にしているつもりですし、正体不明の未知の人物からの根拠なき非難メールは「書き逃げ」とみなします。
ただし今回、再度のコメントをいただいたので「書き逃げの匿名さん」という呼称はいったん撤回し、「一匿名さん」と考えることとしましょう。
そして2回目のコメントを拝見して、感じたポイントを述べてみます。
>「本来の状態」を保つことを「元どおりになおす」という解釈は間違っていると思います。
>世界にそれほどいるとは思えません。
>世界でもごくわずかだと思います。
あなたが「思う」だけですか?そんなの議論の根拠にならないことお判りになりませんか?
「お前の意見には根拠がない」と非難した人の考えの根拠が、「私がそう思うから」だけ?賛成する人は賛成するかもしれないですが、「オレそんなこと思わないもんね」って言われたらそれまでですよ。世界中の人があなたの考えにすべて賛同しているとでも?そこまでいけば立派な妄想です。
さらにはmunehikoさんの「思います」という内容の正当性にもある程度具体的な反証を示してみたい。
文面からみて、神様(=亡くなった加藤氏ですね?)でないと「完調」を維持できないというお考えのようですね。
そうすると全国各地でナローを維持している方たちのなかで、加藤氏のメンテを受けていない方はみな完調ではないクルマということですね?しかしそうなると少なくとも私の周りで見聞きする例とは合致していませんし、各地にナローを楽しむファンがいて、メンテしているメカの方がいることと矛盾しています。
おまけに「世界にそれほどいるとは思えません。」「世界でもごくわずかだと思います。」にいたっては言葉もありませんが、あえて言うとしたら、
「見てきたんかい!」
で事足りるわけです。
もう少し正確な事実提示をしていただけないと、なかなかうまく話がかみ合わないと思います。
この程度のレスしかできないくせに意見書くなよw