赤ガエルのボンヤリ日記

クルマもカレラ、自転車もカレラ、
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サブマフラー交換・・・純正マフラーをストレートパイプに交換する

2005-05-28 23:32:45 | ポルシェいじり(エンジン)
果たして何の意味があるのか?とてもあやふやなアイテムだが交換してみた。
ここで言うサブマフラーと言うのは触媒の次につながる1段目、リアバンパー内のU字型消音器のこと。2段目のエンジン右サイドにある方はメインマフラーと呼ぶ。果たして正確な名前かはわからないが、結構使われているようなので便宜上そう呼ぶことにしている。

このストレートパイプ、いろんなところから同じような商品が売られている。価格は3万台から8万台まで千差万別。ただし構造は皆同じ。単にパイプをU字型に曲げて左右に接続フランジとマウント用の台座を付けただけのもの。量産したらバカみたいに安くできそうなもんだが、やはり生産量が少ないのとブランドのネームバリューで値付けがされるのだろう。
僕が手に入れたのはアイメックの中古品としてヤフオクにでていた物。3万で落札。ただしアイメック製という目印は特に付いていない。まあ気にすることもないだろう。本物なら新品は84000円らしい。なおこの商品、某ショップで話していたら「これはうちが作ってアイメックにOEMで出してる」といわれたが真偽の程は不明。作りはかなりがっちりしていてSUSの厚い粗材で作られているのでサビや穴明きの心配はなさそう。

【交換作業】
クルマのリアをウマで持ち上げて下に潜れる状態に。あとは純正のサブマフラーを外して替わりのパイプに付け替えるだけ。が、ちょっとだけ作業にコツがある。
とりあえず作業をするときは極力マフラーが冷めた状態で実施したほうがいい。熱いとヤケドしやすいし、だいたい排気管がチンチンに焼けてたら熱くて作業どころじゃない。

クルマのリア側からもぐりこんでまずはエンジンアンダーカバーを外す。プラの部品だけど結構重いので、まず周辺のボルトをぐるっと外しておいて最後にカバー中央付近にあるナットを外して下に落としてやる。といっても自分が下にもぐっているわけだから、手足でカバーを支えながらナットをはずしカバーを受け止めてやる形になる。
次に純正サブマフラーを外す。サブマフラー下流側のメインマフラーとのジョイント、上流側の触媒とのジョイントを外すのだが、ボルトはたぶんかなり錆びなどで固くなっているから、あらかじめ浸透潤滑剤を吹いてしばらく染み込ませておくこと。(他のボルト・ナットも同様)上流側、車両左側の触媒については下面側を覆っている遮熱カバーを外してジョイント部を裸にしてから。つぎにサブマフラーを車体に固定している金属ベルトが2本あるので、これを締めているネジも外してやる。
ここまで外せば純正マフラーはフリーになるのだが、そのままスポンとは抜けてくれない。バンパーやエンジンと干渉して、下にすっぽりとは落とせない。あきらめてバンパーを外したという話も聞いたのだが、べつにそこまでしなくてもちょっと工夫すれば抜き出すことは可能。
コツとしてはマフラーをクルマの左側(触媒側)にずらし、水平からちょっと傾けてやるといい。排気の出入り口をつかんでちょっと回しつつ左を少し下げるような姿勢で抜き出すことができる。言葉ではわかりにくいんだけど、あせらず怒らずあきらめずいろいろ動かしながら根気よく抜ける位置を見つけること。多少まわりにこすれるが無理しない範囲で強引に?引っ張り出す。(ただし純正品はかなり重い。寝転がって腕を上に伸ばして作業するのはけっこう疲れる。)

純正が外れたら、固定用金属バンドをストレートパイプに移植して純正のついていた位置に付けてやればOK。このときの注意として、いきなり1ヶ所から本締めするのではなく各部を順番に少しずつ締めて行ってジョイントのすわりをよくしてやることが重要。そうでなくても車体や排気管と言うのは微妙なサイズのずれによってぴったりつくとは限らない部分だし、ましてや社外品の製品ではメーカーがサイズ取りしたクルマのクセや製造用ジグの精度に影響されるから、一発でぴったりフィットする保証はない。ちょっとずつ締めていき調整しながらおさまりのいい位置を出していくこと。(とはいいつつうちのポルも若干片方から排気漏れしてます)

もうひとつのコツとして、熱くなるネジに焼きつき防止のペースト(グリスみたいなもの)を塗っておくと、次回のネジ緩めのときにナメたりボルトを折る危険が減る。ワコーズネバーシーズコパスリップなどの商品が有名だけど、一般には「スレッドコンパウンド」「焼き付き防止剤」などの名称で探せばよいかと思う。僕はネバーシーズの一番小さい缶をスナップオンのバンから買ったが、たくさん使う物でもないのでひとつあれば一生かかっても使い切れないだけある。
この手のペーストには二硫化モリブデン・銅粉末・ニッケル粉末などが含まれていて、鉄と鉄がじかに接触して焼き付くのを防止する。一方でモリブデンなどは潤滑性が高く、塗ると塗らないでは締め付け時のネジのトルクと軸力のバランスが変ってしまい、整備書どおりのトルクで締めても締まりすぎになったりボルトが切れてしまう恐れもあり。したがってエンジン内部・ブレーキ・足回りなどの重要保安部には安易に塗るべきではないと思う。排気管のように熱く焼きつきやすい場所で、たとえ外れても人命を脅かさない場所に使う主義にしている。僕は排気管や下回りの錆びやすいところ、スパークプラグのネジには焼き付き防止剤を使っている。専用ペースト以外にもモリブデン入りの(黒い)グリスでも同様の働きはあると思うが、グリスは油分がメインでモリブデンの含有量が少ないので効果が少ないと思う。

(余談だけどホイールナットも通常は油脂類を塗ってはいけないと思う。(メーカーによってはマニュアルではっきり禁じている)すべりがよくなると同じトルクでもナットが回りやすくなり、油なしのときよりスタッドボルトが強く引っ張られるため、メーカーが適正とした値以上になる恐れがある。つまり適正トルクでも締め付けすぎと同じ現象が起きるわけ。ただしポルのようにあらかじめ潤滑剤を塗ることを前提で設計されているなら、逆に塗らなければいけない。塗らずに締めるとスタッドの伸びが設計値より不足した締め付け不足状態になったり、アルミホイールとアルミナットが直接接触して焼きつきと同様の状態(かじり)になる恐れがある。)

パイプ取り付けを終えたらすぐに走ってみたくなるけどちょっと待って。まずエンジンをかけてみて、すぐ両サイドのジョイント付近に手を入れて排気が漏れてないかチェック。これで排気が(ひどく)漏れてなければ作業は完了。漏れがひどかったらすぐにエンジン切って締め付けたネジ類を緩め、再度位置調整しながら締め付けしなおし。確実に漏れが収まるように作業をする。

漏れがなくなったら触媒カバーとアンダーカバーを元通りに復元してこれで作業は完了。いよいよ走行インプレッション。まずわかるのが「うるさくなった」こと。もともと騒々しいクルマが2・3割増した感じで騒がしくなった。アイドリングから加速中まで音量はアップしている。ちょっとしたチューンドカー並みかな?深夜に帰宅して車庫入れするにはちょっと気兼ねする感じ。
続いて走行性能だが・・・うーん・・・どうなんだろ?ちょっとパワーアップした・・・のかなあ?レスポンスがよくなった・・・かなあ?でも気のせいかなあ?音で景気付けられて速くなったような気がするだけかなあ?という感じ。びっくりするほど変わりゃしません。NAエンジンの宿命としてマフラーちょっと換えたくらいで大きなパワーアップは期待薄だろう。吸気から排気、燃調までトータルでやればもうすこし効果も出るかもしれないが、現状では単なる自己満チューンにとどまってます。

それから気になる車検の問題だけど、三河陸運局に持ち込んだ際には音量も含めて問題にはされなかった。単に気づかなかっただけのような気もするけど、いまどきの合法マフラーにはもっと騒々しいものがあるようなので、お咎めは食わずに済んだらしい。

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