赤ガエルのボンヤリ日記

クルマもカレラ、自転車もカレラ、
すべて前世紀生まれの乗り物を愛する、クルマバカオヤジの中身うすーい日記です。

足助町:中馬のおひなさん~市内を半日ツーリング

2009-03-09 23:56:09 | けった(=自転車)
昨日の日曜日、予報では雨模様だったのが、今朝になったら1日降らずにすむという。

遅めの朝食を摂ってから、足助町に向けてチネリで出かけることにした。

矢作川の天神橋を渡っていったん岡崎市に入る。細川町から支流の巴川に沿って右に折れ、北へ北へと清流を左に見ながら進む。

とつぜん川沿いの歩道にたくさんの人が集まり、望遠レンズと三脚を並べて川のほうを見つめている。


聞けば川沿いの樹に生えるヤドリギの実を食べに、キレンジャク(黄連雀)(写真はこちら)やヒレンジャク(緋連雀)(こちら)が群れになってやってきているとのこと。
この人々はバードウォッチング愛好者の群れだった。


みなさんすごい機材。
「トリも自転車も凝るとお金かかるよね」
はい、その通りです。


川沿いの大木の枝に黄緑のボール状に生えているのが、寄生植物のヤドリギ(宿り木)
春になると黄色い実がなり、いろいろな鳥が集まってくるそうだ。


これはウチのデジカメなのでズームも解像力もイマイチ。
1600ミリ超望遠でのぞかせてもらったら、まあきれいなこと。尻尾の先が黄色いのがわかったのでこれはキレンジャク。

ちょうど食後にフンをしてるとこだった。ヤドリギの実はネバネバの粘液状で、食べた鳥のフンもそのままネバネバになって糸を引いている。この中に種が入っていて、フンと一緒にどこかの木の枝に張り付いて、新しいヤドリギが芽を出すんだそうだ。
右のほうに生えている若いヤドリギも、そんなふうにして種がくっついた物なのだろう。そういえばヤドリギってたいていたくさん群れになって生えている。

カメラ覗かせてもらったお礼を言って川上に向かう。

途中で見つけた昔の橋の跡。川は徐々に狭くなり岩が増えていく。


いったん人家が途絶えると、川はすっかり渓流の風情。
ここから数キロ山と川に挟まれつつ走ると、ようやく足助の街が近づいてくる。

街の手前でスーパーに寄り、パンを買い込んで昼食とする。

走っている間の糖質補給を重視して、ジュースとアンパン、明太ポテトパンにワッフルをチョイス。2個食べてワッフルは走行中の補給食用としてポケットに入れる。
ちなみにここんちのパンは、足助の町がやっている百年草という施設で作ってるパン。
ばあちゃんたちが作ってるパン屋だから「ベーカリーバーバラはうす」、
じいちゃんたちの作るハム屋さんは「ZiZi工房」、
足助町はイベントの企画も盛んだし、町おこしへの熱意が感じられる。
パンもうまかった。


これはスーパーとなりの肉屋兼ベントマン。肉屋にふつうに猪・鹿・キジが並ぶところがいかにも山の町っぽい。


巴川の橋を渡ると足助の町の中心に入る。向こうに見えるのは去年開通した町を避けるバイパス。
毎年紅葉シーズンになると異常なほどの渋滞になる足助の町、紅葉見物の客と町を通過する車とを分けるようになって、秋の渋滞もいくぶん緩和されたという。


町に入ると国道沿いにうなぎの老舗がある。今日も行列になっていた。
実はここで昼飯とも思ったのだけど、自転車に脂っぽいものは禁物なので今日はガマンしたのだった。
こんどはここに食べに来よう。


国道から脇に折れて路地に入る。街中のいたるところに「中馬のおひなさん」ポスターが貼られている。ちょうどこの日が最終日。


路地の辻には古びた道標が。"左ぜんこうじ(善光寺) 右ほうらいじ(鳳来寺)"と読むのか。
このすぐ先には長野方面へのR153と新城・鳳来寺方面のR420が別れている。
昔はこの辻が街道の追分だったのか。


川を渡って新町地区に入る。道端のお堂のような建物に大正期のお雛さまが飾られている。


中馬のおひなさんではすっかりメジャーになったつるし雛、もとはこのあたりの風習じゃなかったらしいが、伊豆の稲取あたりから持ってきたのかな?


町の和菓子屋が今年も草もちを焼いて売っている。今年も焼き草もちとほうじ茶で一休み。


ひとつ150円なり。お茶はセルフでどうぞ。


これまたどこでも飾られているもち花をバックに、チネリもちょっと休憩。
自民党の看板はあるけどアソーのポスターじゃ効果がないと貼ってもらえないのか?


町の中心地にある土蔵を改築したらしい本屋さん。
いなかの小さい町で書店を経営していくのは大変だろうけど、ここんちはよく頑張っていると思う。


普通の民家や店の店頭にも、それぞれの家の雛人形が飾られて、通り行く観光客を迎えている。


このあたりの古い雛人形には「御殿人形」という建物に入った形の物が多いらしい。
左の大きいほうは江戸時代(ただし屋根がなくなってる)、右の小さいのは大正期のもの。


こちらは雛人形と一緒に飾られている土人形。矢作川の下流の吉浜あたりで作られたものだという。


題材はさまざま、色はかなりハデ。素朴な風合いが田舎の町並みによく合っている。


昔は宿屋だったという古い民家。三河の塩を信州に運ぶ物流の拠点だった時代のなごり。


中の雛人形も立派だし、なんといっても建物に風格がある。


ガラス戸越しにチラッと見える古い両開きの金庫がなんとも渋い。


足助では町並みにあわせ、信用金庫もこんな外観。(郵便局や農協なども同様)


田町地区に入ると名物?のシシ肉入りコロッケを売ってる肉屋があって、今年も観光客でにぎわっていた。


すぐ横の料理屋の垣根にはしとめられてナベにされたイノシシたちが。


昔の銀行の建物を生かして、町の資料館が作られている。
建物自体は小ぶりだけど、1階吹き抜けをぐるりとめぐるバルコニーなど、なかなか凝ったつくり。


明治33年築、間口の割りに奥行きがあるのは昔の町屋風?






一番奥がかつての金庫室。さすがに一番立派そうな置かれていた。


これはさっき移した本屋の脇の小路。
黒塀と白壁が渋い。


ひととおり見物と食べ歩きも終わったので、足助を後にR153沿いに西に向かう。
右に見える国道と並行してちょうどサイクリングにぴったりの道が走っているが、これがかつて足助まで伸ばそうとして中止になったという鉄道の跡なんだろうか?


さらに西に進むと、もと西中金の駅そばにあるポルシェ整備工場。以前から前を通るたびに気になっているのだけど、情報がなくていまだ詳細不明のまま。
この日も赤い1台がエンジンフードを開けて置かれていた。


もうすっかり春。向こうに見えるのが廃止された名鉄三河線の線路跡。いまもレールは置かれたままになっている。


矢作川に出たらあとは川沿いに下って帰るだけ。
家に着いてすぐに撮ったサイクルコンピューターのデータ。本日の走行:60.52キロ
このときの心拍数は110回/分。


帰った途端、ちょっと前から気になっていたギアレシオの変更をしてみることに。
チネリ・ウニカの12-24(9速)フリーとブートレッグの14-25フリーを交換する。
ウニカでひとっ走りしてみて、ハイギアー側はもうちょっと軽めにしたほうが脚力不足には踏みやすいかなあと思ったため。
ブートレッグはクランクが50-34のコンパクトだから、トップ14から12に重くしてもなんとかなるだろう。


まずはこの新しい組み合わせで踏み応えを確かめてみるつもり。


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