松本紳助 （島田紳助、松本人志）

　「松本紳助」を読みました。
島田紳助さんと松本人志さんの番組を文庫化されたものなので、番組は2000年から2006年まで放映されていたみたいですが、
全く知りませんでした。

　本を読んでみると二人のやりとりがとてもおもしろく、テンポよく読めました。
紳助さんのエピソードで印象深かったのは、上岡竜太郎さんと沢田研二さんの話でした。

　昔、上岡竜太郎さんに紳助さんにええこと教えてもらったとのこと。
「全てを学ばんでええ」、「タレントなんてな、肝心なことは知らんでええ」と。
意味は基本的なことはいらなく、もっと外側の難しい話を一個知ってるだけで、
内側のことまで全部知ってと判断される、とのこと。
例として、阪神の選手で誰が好きと聞かれたら、有名な選手をよりもマニアック選手を答える。
その選手を説明しただけで、メッチャ詳しい、と。
流石、上岡龍太郎さんやな、と納得しました。

　沢田研二さんが田中裕子さんと結婚する頃にトーク番組で、「彼女のことはNGで」と言われて、
その話に触れなかったら、沢田研二は普段しゃべらないような自分にカッコ悪い話をいっぱいしてくれた、とのことです。
人間触れたくない話はあるものです。

　今となってはこの二人のトークを聞くことはできませんが、楽しく読めました。