日記（10/30）

　夜から渋谷のシネマライズという映画館で映画2本を観てきた．この映画館，日曜の最終だと1000円で観られるのでお得．それと，レイトショーだけの公開作品も日曜だと1000円だったので行ってみた．ただ，帰りが遅くなるのが難点なんだが(笑)

　今回観たのは，『プライマー』と『プレイ』の2本．

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　『プライマー』は，2004年のサンダンス映画祭で上映されて注目されたSF作品．しがない発明家の2人が，偶然作り出したタイムマシンを使って自分たちの欲望を叶えていこうとするもの．

　発想がかなり面白そうだったので観たものの，1回目では全然分かんない．非常に話が入り乱れていて，2人の発明家だけでなく，過去の彼ら-分身-がいることで話がややこしくなっており，どこでどうなったのかが分かんなくなってくる．
　ついでに言えば，映像がぼやけていて，さらに淡い発色のために眠気を誘われて，考える能力が激落ち．なんでも制作費が7000$らしく，映像がホームビデオチックなのはそのせいか！という感じだ．いや，それでももうちょっと綺麗な映像ができるような気がするな．
　配給会社的には，5回くらい観ないと分かんないと言ってるらしく，リピートさせるための宣伝文句かとも思ったが，それくらい観ないと確かに分からなそうだ．

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　『プレイ』は”絶対恐怖 NEW GENERATION THRILLER”という，新しい映像作家と俳優によって新しいホラー映画を確立させようという試みをもった作品．どことなく，昨今の『リング』『呪怨』チックな作品とは違うものがあるのではないかと期待してみた．

　結果的には新しい試みをしようとしているのは確か．ただ，ちょっと粗さが目立つのと，日本ホラーでは新しいと思うものの，海外で案外やってるようなネタな気もするのが少し残念．それでも，十分満足のいく内容だったので満足しております．
　内容自体は，お化けが出てきてびっくりさせる，という演出もあるにはあるのだが，それよりも恐怖の質が"実在する人"に向けられているのがよい．むしろ，お化けの存在が隠れ蓑のようになっているかのようであった．
　それと，主人公の封印された過去というのが浮き彫りにされていく様は，とても興味を惹かれるものであった．最後に明らかにされた時は，少し泣きそうになったものである．