こんばんは、raziです
今回の記事は第二回1/32ツーリングカーレースの優勝車両の後編です。
では早速シャーシ(EZ32ベース)前側の画像から。
ガイドはKOFORD製のカットダウングラファイトガイドを、SLOTに入る部分をMRRC製1/32用ガイドと同程度に大きさに切削して使用しています。
ガイドナットはSLICK7製軽量ドリルドガイドナットを使用しています。
ブレードはシグマホビー製ソフトブレードを使用しています。
配線はSLICK7製シルバーガイドクリップと22Gウルトラライトモーターリードを使用しています。
ガイドホルダ固定用ナットはZinkRacing製M2アルミナイロンロックナットを使用しています。
アクスルシャフトはSLICK7製中空アクスルシャフトを48mmにカットして使用しています。
アクスルシャフトスペーサーはSLICK7製3/32アルミスペーサ0.38mm幅を片側5枚使用しています。
アクスルベアリングはZinkRacing製高精度アクスルベアリング3/32インチをグリス抜きして使用しています。
タイヤはスロットイット製PT19をホイールに未接着で芯出し程度に研磨し直径18.1mmで使用しています。
ホイールはスロットイット製PA18-Alsを使用しています。このホイールはリム直径を15mm以上で規定を満たしています。
フロントアクスルホルダのフロントプレート固定用のスリットを、自作サブフレームを固定するネジ(実際は外しました・・・前編参照願います)が通るように、後方に1.5mm程度伸ばしています。
なぜガイドにカットダウンを使用したかについてですが、前輪を小径にした状態で、ガイドホルダの位置を上方に変更しないで、前輪の接地圧を確保する為です。
これにより、
このように小径の前輪使用時でもブレードと路面(写真はIGOYA Works製カーボンチェックスタンド)の間に隙間を設ける事が出来ます。
次にシャーシ中央部分の画像です。
モーターは規定に基づきポインターを使用しています。
標準のマウントプレートを使用していないので、ハイトアジャスタは外してあります。
前編で書いた、センターブッシュ固定用のネジを止めていなかった件ですが、これはシャーシがロールする(ねじれる)時の動き出しをよくする為です。
なぜそうなるかは分かりませんが
実際に手でシャーシをねじってみると、モーター缶とセンターブッシュの部分が動くより、センターブロックとセンターブッシュの部分が動いた方が僅かに軽く動き、戻るときの残りも少なく感じ、走行した感触もこの方が良いのです。
もちろん、センターブロックのセンターブッシュが通る穴に注油は必須です。
ただし、そうするとセンターブッシュは前後方向にも動いてしまいます。
これを抑えるために、センターブッシュに内径4mmのシムやポリスライダーを、シャーシがたわまない適切な厚さ分通してセンターブロックに取り付けます。
画像の中央、センターブロックとセンターブッシュの間に見えるグレーや銀色の部品が、そのシムやポリスライダーです。
シムの量はシャーシやモーターの個体差で微妙に変わり、または適切に調整出来ない可能性もあります。
これを確実に早く調整したい方は、ZinkRacing製EZ32センターブッシュファインテンショナーを用いるとよいでしょう。
今度はシャーシ側面の画像です。
前輪直径が18.1mm、後輪直径が19.95mmですが、極端な前傾になっていない事がわかるかと思います。
これは、モーターマウントとメインプレートの間に0.6mm、センターブロックとフロントプレートの間の0.5mmのスペーサーを挟んで上方に上げる事で調整しています。
なぜスペーサーの厚さが違うかですが、ここは最終的には現物合わせになりますが、センターブッシュのモーター缶を受ける穴位置と、モーターマウントのモーター缶を受ける穴位置をあわせる為です。
このシャーシで言えば、モーターマウント下面を平らにするために紙やすりで磨ってあり、微妙に高さが違ったからだと思います。
この調整はEZ32ではポイントになります
アクスル位置を上げるためでなく、シャーシを平らにするためや、適切なロールを得たり、モーター缶への負担を減らす為に、時間をかけて調整してみてください。
また、モーターマウントにモーターを取り付けた時に、モーターの軸がシャーシに平行になるようにモーターマウントを微調整する事も必要です。
最後にシャーシ後部の画像です。
ピニオンギヤはシグマホビー製10枚、クラウンギヤもシグマホビー製で30枚です。
ギヤ比はこのレースでは1:3.0~1:3.4に指定したので、この中で一番高いギヤ比にしました。
クラウンギヤのイモネジは、軽量化(といっても0.1gも変わりませんが)の為チタン製に変更しています。
アクスルシャフトはシグマホビー製45mmを使用しています。
アクスルベアリングはZinkRacing製高精度アクスルベアリング3/32インチをグリス抜きして使用しています。
アクスルシャフトスペーサーはSLICK7製3/32アルミスペーサ0.38mm幅を片側3枚使用しています。
タイヤはシグマホビー製ミディアム(#3344M)をホイールに接着(両側のリムに瞬間接着剤を流す)し、19.95mmに研磨して使用しています。
規定では同ソフト(#3344S)も使用可能ですが、この時は路面のグリップが高く、安定性とラップタイムの両方でミディアムが良かったのでこちらを選択しました。
このリヤマグネット仕様(前編参照願います)では、マグネットの高さ調整が殆ど出来ないので、タイヤ直径で微調整する必要があります。
ホイールはフロントと同様にスロットイット製PA18-Alsを使用しています。
車検時の車体重量は86.5gでした。
最後にコントローラーの事を書きます。
このレースでは、コントローラーはDS製WiTECを使用しました。
設定は、1/32レース用のE、ブレーキ約90%、トラクションコントロール約80%で、レース中は3.4秒台が出ました。
同日練習中に3.3秒台を出した時は、1/32レース用のFで、トラクションコントロールを70~80%の間くらいにして繊細な操作をしました。
レースではもう少し楽に走りたく、また車両のポテンシャル的に問題なかったのでEにしました。
それに、レースになると余計にアクセルを開けてしまいますし
この記事(後編)および前編で書いた部品の多くは、ZinkRacingServiceさんで購入する事が可能です。
このレースに参加する為の車両を製作しようと思われた方は相談しては如何でしょうか。
今回はこれで終わります。
次回もツーリングカーレースの事について書こうと思います。
ではまた。
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