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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

恥かしくないのか、最高裁

2009年08月07日 | 法律家
 ものすごい宣伝費を使って始まった裁判員制度。

 しかし、憲法上の原則であり、近代刑事司法の大原則、「推定無罪の原則」を最高裁がこうも簡単に裏切って見せたことで、小手先の改革で、刑事司法がよくなるわけがないことを痛感させられました。

 逮捕状が出ても、裁判が始まっても、この『審理』を使い続けることで、無罪推定を分かりやすい形で国民にアピールすることもできるのに。自分達が刑事事件を扱うときに、推定無罪=有罪判決が確定するまでは無罪とみなすべき、などと思ってもいないからこんなだらしない対応になるのです。

 やはり、思っていたとおり、マスコミ報道が一巡すれば、裁判官の職権主導型の裁判員制度になるでしょうし、裁判員や被告人に対する配慮も、きわめておざなりになるのが目に見えるようです。
 そして、有罪率99・9%の暗黒司法が続くのでしょう。


産経新聞 8月7日
 覚せい剤取締法違反容疑で女優の酒井法子容疑者(38)に逮捕状が出たことを受け、最高裁は7日、酒井容疑者主演で制作した裁判員制度のPR映画「審理」について、この映画を使った広報活動を自粛することを決めた。
 最高裁によると、裁判員制度を紹介するウェブサイトで行っていた「審理」の動画配信を停止し、「審理」についての情報も削除した。
 また、映画のDVDを全国の裁判所に配布し、貸し出したり、イベントで上映したりしていたが、すべて取りやめる。庁舎内などに掲示しているポスターもはがすという。
 映画で、酒井容疑者が殺人事件で裁判員を務める主婦を演じた。映画は約7100万円でDVD約19万枚を制作。制度の周知に活用していた。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-08-09 18:49:44
自分たちだけが全て正しいという
誤った自信しか持ってない弁護士の意見が通るだけより
ましだよな
最近の弁護士はどこかおかしい
光市事件の弁護団も勘違いが甚だしい
自分たちが偉いんだという考えを捨てろよ
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