袴田巖さん(87)は1966年、現在の静岡市で一家4人が殺害された事件で死刑が言い渡されていましたが、今年3月、東京高裁が再審=裁判のやり直しを決定しました。

決定の中で、高裁は犯人のものとされた衣類について「ねつ造された可能性が高い」と指摘していました。

検察側はこの衣類について、専門家の意見を聞くなど有罪立証に向けた追加の捜査を行った上で、きょう、再審で有罪立証することを決めました。

東京高裁が指摘した証拠のねつ造については「根拠がない」などとして、衣類を再び袴田さんが犯人である証拠として示す方針です。