これはお気楽なブログなので、政治向きのことはなるべく書かないようにしているのですが、尖閣諸島問題にはいやな思い出があるので、ちょっこし書かしてもらうことにしました。
興味のない方は、どうかスルーしてください。
96年だったかな、自分が香港にいた時の出来事。
当時、尖閣は日本と台湾の領土問題であり、「そういえば中国も漁夫の利を狙ってか領有権を主張しているらしいね。」くらいの認識でした。
ところが、中国返還を目前にした香港で、親中派の活動家が、尖閣諸島沖で海の中に飛び込む抗議活動(というかパフォーマンス)をしようとして、身体をを命綱にからませ、船腹で頭を打って溺死した。
この男が殉職者、日帝(日本帝国主義)の犠牲者ということになり、マスコミは、むしろこの男を救おうとした海上保安庁の巡視船を日本の軍艦と書き立て、反日運動が起こりました。
デモ隊が日本人小学校に押しかけ、校門の前で日の丸を焼きました。
なぜ社会的弱者である子供達に抗議の矛先を向けるのか、全く腹立たしい限りです。
おかげで運動会は中止、うちの息子は、それがトラウマになったのか、今でも香港と香港人が嫌いみたいです。
駐在員の家族は夜間外出禁止、議論を吹っかけられてもコメントを避けて相手を刺激しないことというお達しが領事館から来ました。
日本人と分かるとタクシーに乗車拒否されるなんてことは日常茶飯事、飲み屋で殴られたなんてうわさも聞きました。
私は普通に歩いていると香港人に見えるのか、何度か署名をと声をかけられました。
もちろん「私は日本人なので署名は出来ない。」と断りましたが、それを言うのに若干の身の危険は感じました。
当時香港にいた日本人は2万人くらいでしょうか、中国にも同数くらいの日本人が駐在していたと思います。
今は、香港の日本人はむしろ減少していると思いますが、中国本土には当時よりもずっとたくさんの日本人が住んでいるはず。
日本の対応ひとつひとつが海外に住む日本人の安全と直結しているわけで、政府はぜひそれを忘れずに問題に対処してほしいと思います。
こんな児戯にも等しいパフォーマンスをした男の死が大騒動になる、日本なら絶対にありえないことです。
今回の漁船もそう、日本の漁船が中国の巡視船の命令に従わずに激突したなんていったら、日本人は逆に恐れいっちゃうんじゃないでしょうか。
向こうは開き直ってくる。
日本人は、たとえば国民を拉致されたからといって、日本にいる北朝鮮の人に暴力をふるったりはしない。
でも、彼らは違うんです。
政府も、それをたしなめようともせず、むしろチャンスとばかりに恫喝してくる。
日本は、国際紛争解決の手段として武力を使えないから、完全になめられている。
こと領土問題については、政府もマスコミも民間も、やくざ、ならず者の類です。そういう国なんです。あそこは。
こういう時に、「話合いで解決できる」と思うのが、日本人の悪い癖、悪い癖でなければ非常識なほどのお人良しです。
相手はやくざ、それもインテリやくざです。
やくざ相手に話し合おうとするほど愚かしいことはないし、反対に生兵法は大怪我のもとです。
恫喝し返そうとしたところで、素人がプロに勝てるはずもない。
毅然とした態度で、さっさと出るところへ出てしまったほうが良い。
国連の安保理とか、国際司法裁判所とか、あるでしょ。
欧米の先進国など、まともな法治国家、民主主義国家を巻き込んで、国際世論を作ってしまうとか。
フィリピンとか、他にも中国との領土問題を抱えている国とアライアンスを組んで、中国包囲網をつくるとか。
それが、憲法で戦力を放棄してしまった日本の取り得る唯一の外交手段と思います。
「日本と日本人の生命と財産の安全を守ること」、これが国家の最大の使命です。
与党の方々に、その覚悟はおありなのでしょうか。ちょいと心配です。
興味のない方は、どうかスルーしてください。
96年だったかな、自分が香港にいた時の出来事。
当時、尖閣は日本と台湾の領土問題であり、「そういえば中国も漁夫の利を狙ってか領有権を主張しているらしいね。」くらいの認識でした。
ところが、中国返還を目前にした香港で、親中派の活動家が、尖閣諸島沖で海の中に飛び込む抗議活動(というかパフォーマンス)をしようとして、身体をを命綱にからませ、船腹で頭を打って溺死した。
この男が殉職者、日帝(日本帝国主義)の犠牲者ということになり、マスコミは、むしろこの男を救おうとした海上保安庁の巡視船を日本の軍艦と書き立て、反日運動が起こりました。
デモ隊が日本人小学校に押しかけ、校門の前で日の丸を焼きました。
なぜ社会的弱者である子供達に抗議の矛先を向けるのか、全く腹立たしい限りです。
おかげで運動会は中止、うちの息子は、それがトラウマになったのか、今でも香港と香港人が嫌いみたいです。
駐在員の家族は夜間外出禁止、議論を吹っかけられてもコメントを避けて相手を刺激しないことというお達しが領事館から来ました。
日本人と分かるとタクシーに乗車拒否されるなんてことは日常茶飯事、飲み屋で殴られたなんてうわさも聞きました。
私は普通に歩いていると香港人に見えるのか、何度か署名をと声をかけられました。
もちろん「私は日本人なので署名は出来ない。」と断りましたが、それを言うのに若干の身の危険は感じました。
当時香港にいた日本人は2万人くらいでしょうか、中国にも同数くらいの日本人が駐在していたと思います。
今は、香港の日本人はむしろ減少していると思いますが、中国本土には当時よりもずっとたくさんの日本人が住んでいるはず。
日本の対応ひとつひとつが海外に住む日本人の安全と直結しているわけで、政府はぜひそれを忘れずに問題に対処してほしいと思います。
こんな児戯にも等しいパフォーマンスをした男の死が大騒動になる、日本なら絶対にありえないことです。
今回の漁船もそう、日本の漁船が中国の巡視船の命令に従わずに激突したなんていったら、日本人は逆に恐れいっちゃうんじゃないでしょうか。
向こうは開き直ってくる。
日本人は、たとえば国民を拉致されたからといって、日本にいる北朝鮮の人に暴力をふるったりはしない。
でも、彼らは違うんです。
政府も、それをたしなめようともせず、むしろチャンスとばかりに恫喝してくる。
日本は、国際紛争解決の手段として武力を使えないから、完全になめられている。
こと領土問題については、政府もマスコミも民間も、やくざ、ならず者の類です。そういう国なんです。あそこは。
こういう時に、「話合いで解決できる」と思うのが、日本人の悪い癖、悪い癖でなければ非常識なほどのお人良しです。
相手はやくざ、それもインテリやくざです。
やくざ相手に話し合おうとするほど愚かしいことはないし、反対に生兵法は大怪我のもとです。
恫喝し返そうとしたところで、素人がプロに勝てるはずもない。
毅然とした態度で、さっさと出るところへ出てしまったほうが良い。
国連の安保理とか、国際司法裁判所とか、あるでしょ。
欧米の先進国など、まともな法治国家、民主主義国家を巻き込んで、国際世論を作ってしまうとか。
フィリピンとか、他にも中国との領土問題を抱えている国とアライアンスを組んで、中国包囲網をつくるとか。
それが、憲法で戦力を放棄してしまった日本の取り得る唯一の外交手段と思います。
「日本と日本人の生命と財産の安全を守ること」、これが国家の最大の使命です。
与党の方々に、その覚悟はおありなのでしょうか。ちょいと心配です。
確かに、米国は米国で、米国をないがしろにし、親中路線を取ろうとした今の民主党政権に打撃を与えてやれくらいのことは当然考えているでしょうね。
中国は、小沢、鳩山が政権を取れなかったから、少しけん制してやれ、位の気持ちはあるのでしょうか。
あの船長は、確かに只者ではないような雰囲気を感じました。
それにしても、外交ってのは魑魅魍魎がうごめく世界で、日本(特に民主党の今の政権)ってホントに外交が下手ですね。
中国政府の意向が強く働いているのでしょう。
ただ、領土問題を政治、外交の問題として、歴史問題を学問の問題として、冷静に、理性的、客観的にに捉えられない、法や国際ルールに則って判断をすることができない国民性なんだなとは思います。
その点、日本はまだ欧米に考えかたが近い。
神道・仏教と儒教の違いなのかなとも思います。
日本も、幕末の一時期、朱子学という儒教が蔓延して、それが尊皇攘夷という狂乱になった。
日本のすぐそばにそういう大国がある、これは日本にとっての宿命であり、だからこそ日本の外交オンチが心配でしかたありません。
やはり、今の世の中は欧米中心の普遍的な価値観で動いていて、それを無視したかたちではやっていけない、ということなのでしょう。
儒教は法よりも徳とか孝が優先するから、、、