理化学研究所のスーパーコンピューター「京」が28日、本格稼働を開始する。
大学や国立研究所だけでなく、産業界の研究にも門戸が開かれているのが特徴。
研究課題の公募に対して製薬や化学、ゼネコン、自動車メーカーなど、産業界から25件が採択され、利用が始まる。
スパコン「京」とは
文部科学省の次世代スーパーコンピュータ計画の一環として、理化学研究所と富士通が共同開発し、2012年6月に完成
その計算性能は10ペタフロップス、1秒間に足し算や掛け算などを1京回(=10,000兆回)行うという、まさに京速の計算能力をもつスーパーコンピュータ
開発中の2011年6月および2011年11月に、2期連続でTOP500ランンキングで1位となった
また2011年11月にHPCチャレンジ賞およびゴードン・ベル賞を受賞したが、2012年6月のTOP500ではセコイアに抜かれ2位となった
スーパーコンピュータを活用したシミュレーションは、日々の天気予報、航空機や自動車の設計、薬の開発など、私たちの生活に必要不可欠なものになっている
今後、京の活用によって、医療や新エネルギー、防災・減災、次世代ものづくりなど、様々な分野への貢献が期待されている