若年寄の遺言

リバタリアンとしての主義主張が、税消費者という立場を直撃するブーメランなブログ。面従腹背な日々の書き物置き場。

藤田孝典氏の言説は社会福祉士の主流的な考え方なのか

2020年06月10日 | 労働組合

【非審判的態度】

藤田孝典先輩,大丈夫ですか???~岡村隆史さんの騒動を受けて思ったひとりの後輩社会福祉士の戯れ言~ かんねこ(弁護士、社会福祉士)
======【引用ここから】======
しかし,社会福祉士が守るべき原則としては「非審判的態度の原則」というものがある。社会福祉士が人を裁いては(審判しては)いけないというものだ。藤田さんの岡村さんに対する叩き方は,この原則との関係でも社会福祉士の行動としては不適切である。

一人の社会福祉士としても,藤田さんの投稿は「社会福祉士というのは善悪を押しつけてくる存在なのか。あんまり安心して相談できないな。」という印象を与えるものだと感じている。

======【引用ここまで】======

仕事上、社会福祉士・ソーシャルワーカーに接する事が多くあります。
この人たちは、あまり他人を非難しません。

貧困になった理由がどうしようもないだらしなさであったとしても、
保護費の大半を支給日にパアッと使ってしまっても、
親の介護を施設に任せっきりなのに無理な注文ばかり付けてくる親族であっても、
あまり表立った非難をしません。

気長に話を聴き、
過去を責めず、
これからどうしたら生活がより良くなるか、
必要なのは見守りなのか就労支援なのか介護なのか保護なのか、
どこの機関につないだら良いか、
つないだ後の対応をどうするのか・・・

社会福祉士・ソーシャルワーカーでない私から見ると、
「よく短気を起こさずに対応できるなぁ」
と感心してしまいます。

これが、かんねこ氏が言及した
社会福祉士が守るべき『非審判的態度の原則』
の表れなのだと思います。

【他者非難型社会福祉士】

ところが、藤田孝典氏は違います。

自分の中にある善悪・正義の感情に立脚して弱者となる属性を設定し、その属性を持つ集団の代弁者を自称し、自分の中の正義感情に反する他者を非難します。
自分の正義感情を満足させるため、非難対象が謝罪しても、それを形だけの謝罪(彼らが「日本型謝罪」と呼ぶもの)に過ぎないとして容認せず、非難対象の発言を歪曲までしてしまいます

藤田氏は、マルクス主義に立脚した階級闘争の運動家であり、労働組合は善・資本家は悪という善悪二元論に依拠した労働問題活動家です。
こうした態度は、社会福祉士に求められる「非審判的態度」とは馴染みません。

「社会運動家と社会福祉士」の関係は、「公務員とリバタリアン」ぐらいに相反するものかもしれません。
私の思想は公務員としては異端ですが、同様に、藤田氏は社会福祉士としては異端者であると見るのが良いでしょう。
そう見なければ、リアルで見聞きしている社会福祉士の様子と藤田氏の言動との間の差異・違和感に説明がつきません。

もし、私の
「藤田氏は階級闘争の運動家であり、社会福祉士としては異端者である」
という見方が誤りであり、実は藤田氏のような考え方・手法が社会福祉士の主流だとしたら、社会福祉士は『Bullshit Jobs(クソどうでもいい仕事)』の筆頭候補に急上昇です。
(階級闘争を推進するための職業を国家資格として名称独占させるとかwwwww)

上で紹介したかんねこ氏の記事に対する、藤田氏の
https://twitter.com/fujitatakanori/status/1270060796282691586


https://twitter.com/fujitatakanori/status/1270068963028787200


こうした対応を見てると、高圧的で他者非難型の藤田氏の考え方や手法が、社会福祉士・ソーシャルワーカーの主流ではないと願わずにはいられません。

藤田氏は、形ばかりの謝罪を指して「日本型謝罪」と呼んでいますが、こうした用語法が許されるのであれば、芸能人をいつまでも非難し続け追い詰めようとする様は「韓国型追及」と呼べるでしょう。
韓国ではメディアやネットで芸能人を自殺するまで非難するケースが後を絶ちません。
藤田氏による岡村さんへの非難のしつこさは、韓国での芸能人非難を彷彿とさせるものがあります。

韓国型追及・藤田型ソーシャルワークの手法は、何も生みだしません。
分断と対立を煽るだけです。
ただ、対立を煽る事で注目を集める手法は、階級闘争の運動家としては合理的なのでしょう。

【社会福祉士と階級闘争】

藤田氏にとって、労働組合は正義、労働組合に入っている労働者は味方。
労働組合に入っている労働者であれば、非正規労働者を犠牲にして特権的に雇用を守られる正社員も味方です。
他方、資本家や収入の多そうな芸能人など、労働組合と無縁そうな人は敵。
どこまでも追い詰めるべき存在となります。

このように、藤田氏は、あくまで「労働組合 対 資本家」の構図に固執する論者です。
彼は、労働者個々人よりも、労働者という属性、そして労働組合という集団を重要視しています。

パワハラを熱心に糾弾していたにも関わらず、労働組合委員長による組合員へのパワハラ疑惑が浮上した際には
今できることは組織を信頼して見守ること
と労働組合側を擁護する発言をする程の、いわば労働組合至上主義者です。

労働者が会社と折り合いが悪くなった際には、
労働者が転職という形で逃げ回って泣き寝入りをして闘わないから、労働組合の意義も役割も軽視されるのです
と述べ、労働者に対し退職すべきでなく労働組合に入って闘う事を推奨していることからも、労働組合を至上のものと考えていることがうかがえます。

そんな藤田氏から見て、会社との関係に悩む労働者に「こうすれば退職できるよ」とその方法を公開し、労働組合の意義や役割を称賛せず、それどころか「組合」という文言の一度も出てこない
退職完全マニュアルnote
を書いたかんねこ氏は、憎き商売敵であり、労働者の労働組合への結集を妨げる反革命分子といった位置づけになるのでしょう。
本物のソーシャルワークを深く学ぶ機会が得られることを望みます
という藤田氏からかんねこ氏への発信は、先輩風を吹かせてマウントを取ろうとする意図とともに、階級闘争と結びついた藤田氏のソーシャルワーク観がかんねこ氏のそれと大きく異なる事を意味しています。

藤田氏の言う本物のソーシャルワークを深く学んだのがベテランの社会福祉士だとしたら、社会福祉士って怖い職業だなぁ。
うかつにベテラン社会福祉士に近づいたら、オルグされちゃうかも。

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1 コメント

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Unknown (妄想マイナたぬき)
2021-05-11 11:23:09
藤田氏は、風俗店に行きたいけど自分のが恥ずかしくて行けなくて、行ってる人を恨めしく思っている自慰専門のエリート系小心詐欺師で病気と自分言い聞かせて、彼に対する怒りを抑えてます。
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